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市民襲撃など6事件 工藤会“元ナンバー3”の控訴棄却 2審も無期懲役判決 ナンバー2の主張変更で「無罪」主張から一転「関与した」→「信用性が乏しい」 福岡高裁

事件・事故

6時間前

一般市民を標的にした6つの襲撃事件に関与したとして、1審で無期懲役の判決を受けた工藤会の元ナンバー3の控訴審判決。

福岡高裁は控訴を棄却しました。



2011年7月に行われた特定危険指定暴力団「工藤会」の五代目会長継承式。

紋付袴姿で笑顔を見せる人物は、組織犯罪処罰法違反などの罪に問われている「工藤会」元最高幹部・菊地敬吾被告(52)です。

この菊地被告への控訴審の判決が23日、言い渡されました。

◆裁判長
「主文、本件控訴を棄却する」

菊地被告は天井を見ながら判決を聞いていました。



菊地被告のかつての肩書は、五代目工藤会・理事長。

総裁の野村悟被告(78)、そして会長の田上不美夫被告(68)に続く組織の元ナンバー3です。

菊地被告は、2014年から始まった警察のいわゆる『頂上作戦』で逮捕。

「元警部銃撃事件」など3つの事件のほか、暴力団排除の標章を掲げた飲食店の女性経営者の顔が切り付けられるなどした事件にも関わったとされ、合わせて6つの事件で起訴されました。

菊地被告は、1審で一貫して全面無罪を主張。

2023年、福岡地裁は、菊地被告が6つの事件に関与したと認定し無期懲役の判決を言い渡しましたが、菊地被告はこれを不服として控訴しました。

しかしその後、菊地被告の裁判をめぐる状況は一変しました。



2023年9月から1審で死刑判決を受けた工藤会総裁・野村被告と無期懲役の判決を受けた会長・田上被告の控訴審が始まりました。

田上被告は控訴審で、それまでの無罪主張を一転。

罪に問われた4つの市民襲撃のうち、看護師の女性と歯科医師の男性が襲われた事件について、菊地被告に犯行を指示したと主張を変えました。

さらに弁護側は、元警部銃撃については菊池被告が個人的な恨みから独断で配下たちに犯行を指示したとしました。



そうした中、菊地被告も田上被告に合わせるかのように全面無罪主張を一転。

弁護側は3つの事件について、1審とは異なり「菊地被告が関与した」と主張を変更しました。

<去年2月 弁護側からの被告人質問>
◆弁護側
「どうして今まで話さなかったんですか?」
◆菊地被告
「工藤会の活動としてのことなので、私が認めて話すことで迷惑がかかると思っていたからです」

菊地被告が関与を認めた3つの事件について「殺意はなかった」と主張。

一方、検察側は、「供述はまったく信用できない」として控訴棄却を求め結審しました。



23日に行われた菊地被告の控訴審判決公判。

福岡高裁の市川太志裁判長は、菊地被告が田上被告の証言の変遷に伴って主張を変更したことなどに触れ、「菊地被告の証言は信用性に乏しい」などとして控訴を棄却しました。

閉廷後、菊地被告は大きく深呼吸して法廷を後にしました。

弁護側によりますと、菊地被告は判決を「承服できない」と話していたといい、上告する方針だということです。
一般市民を標的にした6つの襲撃事件に関与したとして、1審で無期懲役の判決を受けた工藤会の元ナンバー3の控訴審判決。

福岡高裁は控訴を棄却しました。
2011年7月に行われた特定危険指定暴力団「工藤会」の五代目会長継承式。

紋付袴姿で笑顔を見せる人物は、組織犯罪処罰法違反などの罪に問われている「工藤会」元最高幹部・菊地敬吾被告(52)です。

この菊地被告への控訴審の判決が23日、言い渡されました。

◆裁判長
「主文、本件控訴を棄却する」

菊地被告は天井を見ながら判決を聞いていました。
菊地被告のかつての肩書は、五代目工藤会・理事長。

総裁の野村悟被告(78)、そして会長の田上不美夫被告(68)に続く組織の元ナンバー3です。

菊地被告は、2014年から始まった警察のいわゆる『頂上作戦』で逮捕。

「元警部銃撃事件」など3つの事件のほか、暴力団排除の標章を掲げた飲食店の女性経営者の顔が切り付けられるなどした事件にも関わったとされ、合わせて6つの事件で起訴されました。

菊地被告は、1審で一貫して全面無罪を主張。

2023年、福岡地裁は、菊地被告が6つの事件に関与したと認定し無期懲役の判決を言い渡しましたが、菊地被告はこれを不服として控訴しました。

しかしその後、菊地被告の裁判をめぐる状況は一変しました。
2023年9月から1審で死刑判決を受けた工藤会総裁・野村被告と無期懲役の判決を受けた会長・田上被告の控訴審が始まりました。

田上被告は控訴審で、それまでの無罪主張を一転。

罪に問われた4つの市民襲撃のうち、看護師の女性と歯科医師の男性が襲われた事件について、菊地被告に犯行を指示したと主張を変えました。

さらに弁護側は、元警部銃撃については菊池被告が個人的な恨みから独断で配下たちに犯行を指示したとしました。
そうした中、菊地被告も田上被告に合わせるかのように全面無罪主張を一転。

弁護側は3つの事件について、1審とは異なり「菊地被告が関与した」と主張を変更しました。

<去年2月 弁護側からの被告人質問>
◆弁護側
「どうして今まで話さなかったんですか?」
◆菊地被告
「工藤会の活動としてのことなので、私が認めて話すことで迷惑がかかると思っていたからです」

菊地被告が関与を認めた3つの事件について「殺意はなかった」と主張。

一方、検察側は、「供述はまったく信用できない」として控訴棄却を求め結審しました。
23日に行われた菊地被告の控訴審判決公判。

福岡高裁の市川太志裁判長は、菊地被告が田上被告の証言の変遷に伴って主張を変更したことなどに触れ、「菊地被告の証言は信用性に乏しい」などとして控訴を棄却しました。

閉廷後、菊地被告は大きく深呼吸して法廷を後にしました。

弁護側によりますと、菊地被告は判決を「承服できない」と話していたといい、上告する方針だということです。

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