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争点は「事件性」と「犯人性」…6人死亡の“アパート放火殺人” 検察側と弁護側が真っ向対立 直接的な証拠なく裁判員の判断は 福岡・北九州市

事件・事故

2026/10/05 22:45

2017年に福岡県北九州市のアパートに放火し、住人6人を殺害した罪などに問われている男の初公判が5日開かれ、男は起訴内容を否認しました。




法廷で落ち着いた様子で前を見つめる男。

殺人などの罪に問われている井上浩二被告です。

住人6人が死亡したアパート「中村荘」の火災から9年、極めて厳しい刑も予想される裁判員裁判の初公判が開かれました。




2017年5月7日午後11時すぎ、北九州市小倉北区清水の2階建てアパート「中村荘」が燃えさかる炎に包まれました。

◆出火当時1階にいた住人
「火がぼーっと燃えて(火が)出たまま、家に(物を)取りに帰るとか、そんなものではなかった。出るのが精一杯だった」

◆中村荘の関係者
「誰も助けに行けない。真っ赤で火の海だったから」

当時14人が建物の中にいてそのうち6人が犠牲になりました。

出火原因の特定は難航しましたが、7年がたった2024年に事態が動きます。




◆福岡県警捜査一課 橋本浩輔 課長(当時)(2024年9月)
「1日たりともこの事件のことを忘れたことない。被疑者の逮捕を諦めたことも1度もありません」

警察が放火などの疑いで逮捕に踏み切ったのが無職の井上浩二被告。

井上被告は中村荘の元住人でした。

中村荘は家賃が安く、生活に困っている人の簡易宿泊所のような役割も担っていました。




◆NPO法人「抱樸」山田耕司 常務理事
「彼が亡くなったこと。6人も亡くなったということが、すごくショックだった」

北九州市のNPO法人「抱樸」は火事で亡くなった河野正裕さんを支援していました。

◆NPO法人「抱樸」山田耕司 常務理事
「(火事の2カ月前の)2017年の3月に中村荘に入った。(河野さんは)アルバイトをしながら生活していた。野宿だったが。何があったのかを知りたい。彼(井上被告)が本当に犯人なのかどうかはあるけど、事実をきちんと話していただきたいと思っている」




同じく火事で亡くなった岩崎優さん。

カラオケが好きでよくスナックを訪れていましたが、火事の日に限って知人の誘いを断り、職場から直接、中村荘に戻ったといいます。

◆亡くなった岩崎さんを知る人
「(別の知人が誘って)『ここ(スナック)に来よう』と言ったが、『自分は向こう(中村荘)に帰る』と言った。ここに来れば助かっていたかもしれないと話している」




5日に開かれた初公判の罪状認否で井上被告は「私は関係ありません」とやや早口の小さな声で無罪を主張しました。

検察側は冒頭陳述で、「知人に対し、中村荘の居住環境への不満などを述べて、『火を付けようか』などと言ったことがあった」と主張したほか、井上被告が自宅から中村荘まで原付バイクで移動する様子が周辺の防犯カメラに映っていたとし、自宅から犯行に使われたとみられるガストーチが見つかったと明らかにしました。





一方、弁護側は「放火する動機が認められない」とし別に犯人がいる可能性があると主張しました。

全面的に対立する両者の主張。

判決は2027年1月14日に言い渡される予定です。

直接的な証拠なく…争点は「事件性」と「犯人性」






今回の裁判では大きく2つの争点が注目されています。

1つが火事は放火によるものなのかという「事件性」、もう1つが、放火だった場合に井上被告が放火の犯人と言えるのかという「犯人性」です。




今回はいずれも直接的な証拠がなく、検察側はさまざまな証拠の積み重ねで井上被告の犯行だと主張しています。

これに対し弁護側は、直接的な証拠がないことで有罪の立証が不十分、つまり無罪を主張しています。

公判は5日を含めて19回におよぶ見通しで、裁判員は難しい判断を迫られそうです。

有罪となれば極めて厳しい刑も予想され、審理の行方が注目されます。
2017年に福岡県北九州市のアパートに放火し、住人6人を殺害した罪などに問われている男の初公判が5日開かれ、男は起訴内容を否認しました。
法廷で落ち着いた様子で前を見つめる男。

殺人などの罪に問われている井上浩二被告です。

住人6人が死亡したアパート「中村荘」の火災から9年、極めて厳しい刑も予想される裁判員裁判の初公判が開かれました。
2017年5月7日午後11時すぎ、北九州市小倉北区清水の2階建てアパート「中村荘」が燃えさかる炎に包まれました。

◆出火当時1階にいた住人
「火がぼーっと燃えて(火が)出たまま、家に(物を)取りに帰るとか、そんなものではなかった。出るのが精一杯だった」

◆中村荘の関係者
「誰も助けに行けない。真っ赤で火の海だったから」

当時14人が建物の中にいてそのうち6人が犠牲になりました。

出火原因の特定は難航しましたが、7年がたった2024年に事態が動きます。
◆福岡県警捜査一課 橋本浩輔 課長(当時)(2024年9月)
「1日たりともこの事件のことを忘れたことない。被疑者の逮捕を諦めたことも1度もありません」

警察が放火などの疑いで逮捕に踏み切ったのが無職の井上浩二被告。

井上被告は中村荘の元住人でした。

中村荘は家賃が安く、生活に困っている人の簡易宿泊所のような役割も担っていました。
◆NPO法人「抱樸」山田耕司 常務理事
「彼が亡くなったこと。6人も亡くなったということが、すごくショックだった」

北九州市のNPO法人「抱樸」は火事で亡くなった河野正裕さんを支援していました。

◆NPO法人「抱樸」山田耕司 常務理事
「(火事の2カ月前の)2017年の3月に中村荘に入った。(河野さんは)アルバイトをしながら生活していた。野宿だったが。何があったのかを知りたい。彼(井上被告)が本当に犯人なのかどうかはあるけど、事実をきちんと話していただきたいと思っている」
同じく火事で亡くなった岩崎優さん。

カラオケが好きでよくスナックを訪れていましたが、火事の日に限って知人の誘いを断り、職場から直接、中村荘に戻ったといいます。

◆亡くなった岩崎さんを知る人
「(別の知人が誘って)『ここ(スナック)に来よう』と言ったが、『自分は向こう(中村荘)に帰る』と言った。ここに来れば助かっていたかもしれないと話している」
5日に開かれた初公判の罪状認否で井上被告は「私は関係ありません」とやや早口の小さな声で無罪を主張しました。

検察側は冒頭陳述で、「知人に対し、中村荘の居住環境への不満などを述べて、『火を付けようか』などと言ったことがあった」と主張したほか、井上被告が自宅から中村荘まで原付バイクで移動する様子が周辺の防犯カメラに映っていたとし、自宅から犯行に使われたとみられるガストーチが見つかったと明らかにしました。

一方、弁護側は「放火する動機が認められない」とし別に犯人がいる可能性があると主張しました。

全面的に対立する両者の主張。

判決は2027年1月14日に言い渡される予定です。

直接的な証拠なく…争点は「事件性」と「犯人性」

今回の裁判では大きく2つの争点が注目されています。

1つが火事は放火によるものなのかという「事件性」、もう1つが、放火だった場合に井上被告が放火の犯人と言えるのかという「犯人性」です。
今回はいずれも直接的な証拠がなく、検察側はさまざまな証拠の積み重ねで井上被告の犯行だと主張しています。

これに対し弁護側は、直接的な証拠がないことで有罪の立証が不十分、つまり無罪を主張しています。

公判は5日を含めて19回におよぶ見通しで、裁判員は難しい判断を迫られそうです。

有罪となれば極めて厳しい刑も予想され、審理の行方が注目されます。

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