2023/01/13 14:20
物価高も今が“狙い目”のワケ 魚介類は「ブリ」「クルマエビ」 野菜は「ホウレンソウ」【福岡発】
暮らし
2023/01/16 14:30
歴史的な物価高となっている中、いま狙い目の食材について市場で聞いてきました。
原材料価格の高騰や円安の影響などで、値上げの波が押し寄せた2022年。
私達の生活にも大きな影を落としてきました。
◆女性
「野菜とか困ったりしますね。週によって売り値の幅がすごくひどいので、対策できないまま適当に済ませてしまったりとか。質素な食事になっているという思いがあります」
◆女性
「なるべく野菜を使いきる。冷蔵庫が空になってから買い足す。余分な在庫を持たないような工夫はしている」
帝国データバンクによりますと、今年4月までに値上げを予定しているのは7000品目以上にのぼるなど、2023年も「値上げラッシュ」が見込まれています。
これを乗り越えるため、食のプロがオススメする、いま狙い目の食材とは?
1月13日朝、訪れたのは…
◆川崎キャスター
「柳橋連合市場にやってきました。ここは鮮魚中心に新鮮食材がなんでも揃っていますから、その道のプロにおススメ、お買い得商品を伺っていこうと思います」
「博多の台所」とも呼ばれる市場には、新鮮な食材がズラリと並んでいます。
まず、話を伺ったのは鮮魚店。
水産物は去年、ウクライナ戦争や為替の影響などで、ほぼすべてのものが値上がりしました。
そんな中、プロがおススメするいま狙い目の食材は…。
◆船津商店 舩津健一さん
「皆さんお正月用にブリを買われたと思うんですけど、ブリが正月明けて値段も落ち着いてお求めやすくなっています。照り焼きとか塩焼きとか、いま食べごろだと思います」
正月食材として需要が増え、値段が上がっていたというブリ。
いまは次第に価格が落ち着き、年末よりも約3割ほど安くなっています。
そのほか、生ガキや白子など年末年始に需要が高かった海産物がお手頃になっているということです。
◆川崎キャスター
「正月食材として頭に浮かぶ物はいま安い?」
◆船津商店 舩津健一さん
「年が明けたら安くなって、ブリは年明けるとより美味しくなっています」
中でもいま一番の買い時なのが…
◆船津商店 舩津健一さん
「クルマエビも年末に比べて4割くらい落ちてますね」
塩焼きや天ぷら、エビフライなど、食卓の主役として活躍する「クルマエビ」です。
◆川崎キャスター
「ちなみに値段は?」
◆船津商店 舩津健一さん
「1匹200円くらいですね。年末は400円くらいだった」
クルマエビの価格がいま下がっているワケは、正月食材としての需要が下がったことに加えて、この時期ならではの「意外な理由」がありました。
◆船津商店 舩津健一さん
「本当の理由はちょっと別にあってですね。養殖クルマエビのいけすの掃除をするために、いまエビを全部揚げようとしているんです」
この時期、クルマエビの養殖業者は年に一度「いけす」の掃除をするため、クルマエビが市場に多く出回っていることから、価格が下がっているといいます。
◆船津商店 舩津健一さん
「年末は需要期なので掃除は出来ない。今から掃除して育て始めると、大きくなるころには需要期を迎える」
◆川崎キャスター
「そんなお得な背景は知らないですね」
◆船津商店 舩津健一さん
「今はクルマエビは買い時です」
そのほか、福岡で馴染みのあるサバやサワラは、漁獲量が安定しているため価格が落ち着いていると言います。
そして、日々の食卓に欠かせない野菜の価格はどう変化しているのか―。
訪れたのは、福岡市内の青果店。
この店では毎朝、福岡と熊本の市場から野菜を仕入れています。
◆八百屋桃太郎 薬院店 佐藤奈美オーナー
「年末ちょっと前に雪が降ってすごく寒くて、気温が落ちているときがあって、ほとんどの野菜が値上がりした感じですね」
さらに、価格高騰に拍車をかけたのが…
3年ぶりの行動制限がない年末年始。
忘年会や新年会需要に期待を寄せる飲食店が野菜の大量買いをしたことにより、年末年始は相場価格が上がったといいます。
その影響がいまも残る野菜が…
◆八百屋桃太郎 薬院店 佐藤奈美オーナー
「年末からすごい値上がりしているのはニラや小ネギ。年末からの需要があるのと、ハウスの燃料代で高いんじゃないかなと思います」
寒い時期に食べたくなるのが温かい「鍋料理」。
福岡名物のもつ鍋に使うニラや水炊きなどにも入れる小ネギなどは、ハウス栽培の燃料費の高騰などを背景に、12月中旬から価格が倍になったままです。
またこの店では、レタスは去年より100円高い248円に。
さらに、水菜や春菊は約40円から50円高くなっています。
そんな中、プロがオススメする、いま狙い目の野菜とは―
◆八百屋桃太郎 薬院店 佐藤奈美オーナー
「こちらのホウレンソウですね。私でもびっくりするくらい安くなっているんで、超お買い得な商品だと思います」
今が旬のホウレンソウ。
1月11日まで148円だったのが、12日には40円も値下がりして108円に。
飲食店による大量買いが落ち着いてきたことが大きな理由ということです。
いま買い時の野菜はほかにも―
◆八百屋桃太郎 薬院店 佐藤奈美オーナー
「白ネギがすごい安くなっています。去年が一束で200円超えたりとかしていたので、半額くらいにはなっているかと思います」
鍋料理に欠かせない「白菜」は、年末から大きな値上がりもなく安定した価格が続いているといいます。
◆八百屋桃太郎 薬院店 佐藤奈美オーナー
「1年間通してたくさん目玉商品を出して、たくさんのお客さんに喜んでいただきたいと思います」
(TNC報道ワイド「記者のチカラ」 2023年1月13日OAより)
原材料価格の高騰や円安の影響などで、値上げの波が押し寄せた2022年。
私達の生活にも大きな影を落としてきました。
◆女性
「野菜とか困ったりしますね。週によって売り値の幅がすごくひどいので、対策できないまま適当に済ませてしまったりとか。質素な食事になっているという思いがあります」
◆女性
「なるべく野菜を使いきる。冷蔵庫が空になってから買い足す。余分な在庫を持たないような工夫はしている」
帝国データバンクによりますと、今年4月までに値上げを予定しているのは7000品目以上にのぼるなど、2023年も「値上げラッシュ」が見込まれています。
これを乗り越えるため、食のプロがオススメする、いま狙い目の食材とは?
1月13日朝、訪れたのは…
◆川崎キャスター
「柳橋連合市場にやってきました。ここは鮮魚中心に新鮮食材がなんでも揃っていますから、その道のプロにおススメ、お買い得商品を伺っていこうと思います」
「博多の台所」とも呼ばれる市場には、新鮮な食材がズラリと並んでいます。
まず、話を伺ったのは鮮魚店。
水産物は去年、ウクライナ戦争や為替の影響などで、ほぼすべてのものが値上がりしました。
そんな中、プロがおススメするいま狙い目の食材は…。
◆船津商店 舩津健一さん
「皆さんお正月用にブリを買われたと思うんですけど、ブリが正月明けて値段も落ち着いてお求めやすくなっています。照り焼きとか塩焼きとか、いま食べごろだと思います」
正月食材として需要が増え、値段が上がっていたというブリ。
いまは次第に価格が落ち着き、年末よりも約3割ほど安くなっています。
そのほか、生ガキや白子など年末年始に需要が高かった海産物がお手頃になっているということです。
◆川崎キャスター
「正月食材として頭に浮かぶ物はいま安い?」
◆船津商店 舩津健一さん
「年が明けたら安くなって、ブリは年明けるとより美味しくなっています」
中でもいま一番の買い時なのが…
◆船津商店 舩津健一さん
「クルマエビも年末に比べて4割くらい落ちてますね」
塩焼きや天ぷら、エビフライなど、食卓の主役として活躍する「クルマエビ」です。
◆川崎キャスター
「ちなみに値段は?」
◆船津商店 舩津健一さん
「1匹200円くらいですね。年末は400円くらいだった」
クルマエビの価格がいま下がっているワケは、正月食材としての需要が下がったことに加えて、この時期ならではの「意外な理由」がありました。
◆船津商店 舩津健一さん
「本当の理由はちょっと別にあってですね。養殖クルマエビのいけすの掃除をするために、いまエビを全部揚げようとしているんです」
この時期、クルマエビの養殖業者は年に一度「いけす」の掃除をするため、クルマエビが市場に多く出回っていることから、価格が下がっているといいます。
◆船津商店 舩津健一さん
「年末は需要期なので掃除は出来ない。今から掃除して育て始めると、大きくなるころには需要期を迎える」
◆川崎キャスター
「そんなお得な背景は知らないですね」
◆船津商店 舩津健一さん
「今はクルマエビは買い時です」
そのほか、福岡で馴染みのあるサバやサワラは、漁獲量が安定しているため価格が落ち着いていると言います。
そして、日々の食卓に欠かせない野菜の価格はどう変化しているのか―。
訪れたのは、福岡市内の青果店。
この店では毎朝、福岡と熊本の市場から野菜を仕入れています。
◆八百屋桃太郎 薬院店 佐藤奈美オーナー
「年末ちょっと前に雪が降ってすごく寒くて、気温が落ちているときがあって、ほとんどの野菜が値上がりした感じですね」
さらに、価格高騰に拍車をかけたのが…
3年ぶりの行動制限がない年末年始。
忘年会や新年会需要に期待を寄せる飲食店が野菜の大量買いをしたことにより、年末年始は相場価格が上がったといいます。
その影響がいまも残る野菜が…
◆八百屋桃太郎 薬院店 佐藤奈美オーナー
「年末からすごい値上がりしているのはニラや小ネギ。年末からの需要があるのと、ハウスの燃料代で高いんじゃないかなと思います」
寒い時期に食べたくなるのが温かい「鍋料理」。
福岡名物のもつ鍋に使うニラや水炊きなどにも入れる小ネギなどは、ハウス栽培の燃料費の高騰などを背景に、12月中旬から価格が倍になったままです。
またこの店では、レタスは去年より100円高い248円に。
さらに、水菜や春菊は約40円から50円高くなっています。
そんな中、プロがオススメする、いま狙い目の野菜とは―
◆八百屋桃太郎 薬院店 佐藤奈美オーナー
「こちらのホウレンソウですね。私でもびっくりするくらい安くなっているんで、超お買い得な商品だと思います」
今が旬のホウレンソウ。
1月11日まで148円だったのが、12日には40円も値下がりして108円に。
飲食店による大量買いが落ち着いてきたことが大きな理由ということです。
いま買い時の野菜はほかにも―
◆八百屋桃太郎 薬院店 佐藤奈美オーナー
「白ネギがすごい安くなっています。去年が一束で200円超えたりとかしていたので、半額くらいにはなっているかと思います」
鍋料理に欠かせない「白菜」は、年末から大きな値上がりもなく安定した価格が続いているといいます。
◆八百屋桃太郎 薬院店 佐藤奈美オーナー
「1年間通してたくさん目玉商品を出して、たくさんのお客さんに喜んでいただきたいと思います」
(TNC報道ワイド「記者のチカラ」 2023年1月13日OAより)
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