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「福岡で買うのがトレンドに…」外国人によるマンション購入の実態 投資目的で居住せず 価格高騰でも東京より割安感

暮らし

6時間前

参院選で注目された外国人による不動産購入についてです。

マンション価格の高騰が続く福岡で取材を進めると、驚きの実態が見えてきました。
不動産会社に案内されたのは福岡市東区にあるタワーマンションです。
13階で間取りは3LDK。

築3年7カ月のマンションですが、室内は新築のようにきれいな状態です。
この部屋のオーナーは…。

◆フレームワークス 浦上利夫さん
「海外の方が所有されています」

Q.実際住んでいる?
「住んではいないと。投資用として物件を購入されているので」

オーナーは50代の中国人女性。

購入価格3000万円台でしたが、現在は5280万円で売り出されています。

◆フレームワークス 浦上利夫さん
「(価格は)どんどん上がっている。直近の3カ月でまた上がった」

福岡市の去年の新築マンションの平均価格は5598万円と前の年と比べて4割以上、上昇しています。
福岡のマンション価格高騰に街の人は…。

◆街の人 20代(賃貸)
「なかなか手が出ない」

◆街の人 30代(賃貸)
「そのうち欲しいなと。(高くて)買えるかなと思うことはある」

◆東京から帰省中(賃貸)
「高いなと思うけど、東京からするとまだ安い方なので、(街の)魅力があるからいいかな。価値が上がるのは」
福岡市内で不動産会社を経営する浦上さん。

市内で最も高額な部屋があるというマンションを案内してもらいました。
Q.値段はいくらですか?
◆フレームワークス 浦上利夫さん
「22階の部屋。6億5000万円です」

Q.6億5000万円!?
「そういう部屋がどんどん福岡に増えだしている」

この6億5000円の部屋も中国人がオーナーで、去年4月の購入当時は4億9000万円だったということです。
この日、浦上さんは福岡市内のタワーマンションへ。

日々、行っている会社のチラシのポスティング業務ですが、このところ異変が…。

◆フレームワークス浦上利夫さん
「いろんなチラシが(ポストに)詰まっているので入らない」

特に築浅のマンションでは上層階で投資用に購入された部屋が多く、誰も住んでいないためポストからチラシがあふれる状態に。
浦上さんは外国人による投資目的でのマンション購入が増えてきたのは1年ほど前からだと感じています。

◆フレームワークス 浦上利夫さん
「確実に多くなっています。とくに中国の方、台湾の方とか…。(福岡市中央区)桜坂のマンション(を買ったの)は中国の方、6000万円を超える価格で現金一括で買われた。普通に言葉を喋れないのに入ってくる、それで成立する」

外国人による不動産購入は全体の2割ほど。

その動きが福岡で活発になっている理由については…。

◆フレームワークス 浦上利夫さん
「投資目的ですよね。居住しないで、最初から値上がりするのを待って出口を考えているという方が多いんでしょうね。最初の理由は円安だろうけど福岡の物件が東京よりも安く買えるというのがあるのでは。日本で福岡というのは人口が増えているという特殊な事情もあるので」
地元のマンション事情を知り尽くす不動産鑑定士も、外国人の間で福岡の不動産への注目度が高まっていると指摘します。

◆渡辺悟 不動産鑑定士
「東京で10戸買って、『次の10戸どこで買おう…福岡にしよう』と韓国の財閥筋が言っているのを何回か聞いたことがあるので、(外国人が)福岡で買うのはトレンドになっている」

国も実態調査を開始へ
このマンション価格の高騰をめぐっては国も動き出します。

外国人による投資目的の購入が高騰の要因の1つとされていることを受けて、国交省が物件の登記情報を使った実態調査を始めて、外国人購入者の割合などを分析していくということです。

調査は東京都内のマンションを中心に行う方針で、調査結果を踏まえ、今後の住宅政策を検討するとのことです。

一方で、不動産鑑定士の渡辺さんによると「新築マンションの価格が急激に上がっているのは、資材費高騰の影響も大きい」ということですので、さまざまな要因が絡み合って価格が上がっていることもしっかりと認識しておく必要がありそうです。

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