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ふるさと納税「ポイント禁止」で“駆け込み”殺到 返礼品の水炊きメーカーは出荷に大忙し 前年9月の4倍超えるペースの自治体も 福岡

暮らし

9時間前

10月1日から制度が変更される「ふるさと納税」、仲介サイトでポイントがもらえなくなることから自治体には駆け込み納税が殺到しています。
◆街の人
「今年の返礼品はウナギ。子供たちに送る。1万3000円の寄付を5口くらい」

◆街の人
「得している気分に、他の税金よりある」

食品から日用品まで豊富な返礼品で人気のふるさと納税。

返礼品だけでなく、仲介サイトを利用して申し込んだ際にもらえるポイントも人気の要因です。
ところが…。

◆村上総務相(9月9日)
「公金を使用した公的な税制上の仕組みであり、インターネット通販であってはならない。付与率に関わる競争が過熱することが、ふるさと納税の趣旨にのっとった適切なものとは言えないことから(ポイント付与廃止を)実施することにした」

ふるさと納税の本来の趣旨からずれているとして、10月1日から仲介サイトが行っているポイント付与が禁止となるのです。

「ポイントがもらえるうちに」と全国の自治体には駆け込み納税が相次いでいます。
福岡の郷土料理「水炊き」。

寒くなるこれからの季節に食べたくなる一品です。

県内各地に工場や仕入れ先がある「華味鳥」の水たきは、県内約40の自治体がふるさと納税の返礼品に採用しています。
福岡市内にある工場を訪ねてみると…。

◆トリゼンフーズ 西大輔さん
「こちらでふるさと納税の水たきセットを箱詰めしている。かなり注文が増えているのでなんとか頑張って出荷したいと思っています」

鶏肉やスープなど、水炊きの食材の箱詰めに追われていました。

制度の変更まで1週間に迫り、返礼品の注文はどれくらい来ているのでしょうか?
◆トリゼンフーズ 西大輔さん
「去年の同期比と比べて約7倍の注文をいただいている状況です。9月だけでも1万セット発送予定です」

注文が殺到している華味鳥の水たきセット。

月末に向けてさらに増える見込みです。
その華味鳥の水たきを返礼品に採用している久留米市は、ふるさと納税の駆け込み需要にうれしい悲鳴を上げている自治体の1つです。

◆久留米市役所 総務課 関口元さん
「久留米市が開拓した新規の返礼品の伸びが好調です」

市内にさまざまな工場を抱える久留米市は、返礼品も多種多様です。
例えば久留米市が発祥のブリヂストン。

返礼品の1つには発売されたばかりのゴルフクラブも

寄付額は少々お高めの23万8000円以上です。
また日ごろの肌のお手入れにうれしいスキンケア用品は1万4000円から。
さらに、多い時で1日100件の以上の申し込みがあるというリラクゼーション機器は2万1000円以上で受け取ることができます。

全体で2000種類以上の返礼品を扱っていますが、駆け込みの納税はどれくらい増えているのか、担当者に聞いてみると…。
◆久留米市役所 総務課 関口元さん
「現状はすごく好調で、8月が前年8月と比べて、約2.8倍寄付をいただいて、9月は4倍を超えるペースで寄付をいただいている」

制度変更による駆け込み需要をうまく取り込んでいる久留米市。

ポイント制がなくなる10月以降はどのように寄付を取り込もうとしているのでしょうか?

◆久留米市役所 総務課 関口元さん
「全国のみなさまに、応援してもらえる街になれるように、市の魅力を積極的にPRしていく。あとは返礼品そのものの品質や企画などの商品力を事業者と相談して、応援してもらえるように取り組んでいきたい」

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