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BBQで生徒1人死亡 元教員助手に禁錮1年6カ月、執行猶予3年の有罪判決 コンロにアルコール投入し炎上 柳川市の美容専門学校 福岡地裁

事件・事故

13時間前

福岡県柳川市の専門学校で2023年、バーベキューの火が燃え移り生徒4人が死傷した事故で、1人を死亡させたとして罪に問われている元職員の男に対し福岡地裁は2日、禁錮1年6カ月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。

起訴されているのは柳川市の「ハリウッドワールド美容専門学校」に勤めていた元教員助手の男です。

被告の男は2023年5月、学校のバーベキュー大会でコンロに消毒用アルコールを注ぎ入れて炎上させ、当時18歳の男子生徒に火を燃え移らせて死亡させたとして業務上過失致死の罪に問われています。

これまでの裁判で被告の男は起訴内容を認め、検察側は論告で「火が広がる危険性は予見できたものであり、過失は大きい」などとして禁錮1年6カ月を求刑していました。

一方、弁護側は「学校や理事長の責任が大きく、被告の責任は限定的」などと情状酌量を求めていました。

2日の公判で福岡地裁は被告の男に禁錮1年6カ月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。

判決で福岡地裁は「コンロにアルコールを投入するという極めて危険な行為」であり、別の教員から止めるように言われていたのに投入したことについて「過失の程度は大きく厳しい非難は免れない」としました。

一方で、「被告は事件前日、遅刻したことを理由に(当時の)理事長から退職届を書かされるなど行きすぎた指導があった」とした上で、「火おこしのアルコール利用は理事長の発案であり、被告が理事長の叱責を恐れたのは理解できる」などとして、被告は冷静な判断するのは難しい状況にあり、被告1人の責任とまでは言えないとしました。

この事故ではほかに生徒3人がけがをしていて、警察は当時の理事長や元教員助手の男など3人を書類送検し、検察は元教員助手の男を在宅起訴する一方、残る2人を不起訴処分としていました。

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