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【詳しく・後編】“炎上目的”認める「ちょっと朝やっちゃったんで、すぐ消して」県議が匿名アカウントで“誹謗中傷”か 福岡県議会

政治・行政

34分前

福岡県議会の林泰輔議員がSNS上で本名ではない「みみず屋さん」というアカウントを使い、金銭授受疑惑を証言した吉松源昭議員などに対し攻撃的な投稿をしていたことを24日、認めました。

林議員は本名のアカウントも開設していますが、別の匿名アカウントで投稿したことについて「例えば吉松県議を擁護する政治的なグループであったり、一部のネットチャンネルの方々に対抗しうる手段が私自身それしか思い浮かばなかった」とし、「本人にストレートに伝わるかなと。私が今の炎上した状況の中で、そうした発言することがさらにまた燃やしてしまうという状況が生まれるかな」と“炎上目的”であったことを明らかにしました。

福岡県議会では、議員がインターネット上で他人の名誉を毀損することを禁止することを盛り込んだ政治倫理条例について、9月議会での制定を目指しています。
そのさなかでの林議員の行動について、攻撃を受ける形となった吉松議員は「私以外への誹謗中傷もいくつか見た。明らかな名誉毀損にあたるものもあった。議員としての品格を問われる大変な問題」と話しました。

林議員と記者団の主なやりとりは以下の通りです(※前編からのつづき)

「1人でどうやって今の過熱した状況を改善するか」

ーーどういうつもりで発信したのか。

林議員:
ふさわしくない行動であったと反省して、非常にご迷惑をおかけした皆さんに心からお詫びを申し上げます。今回、そういうことを使うに至った経緯はSNS上で私も説明している通りです。

ーー経緯を改めて説明してほしい。

林議員:
私自身が1人でどうやって今の過熱した状況を改善すると言いますか、例えば今回のラブホテルの話もしかり政治資金上の問題しかり、吉松議員が当初告発された内容すべてにおいて私は政治倫理の話であろうと思ってます。それを取り上げてもらえないという思いはありました。私自身も今回は政治倫理の問題ですので当然、批判されるべきだろうと思ってます。

ーー自身が投稿した内容というのは誹謗中傷と取られても仕方ないと思うか。

林議員:
そうですね。すべての内容を見てもらったら分かりますが「論理的に事実をもとに」と言いますが、(報道に)要は偏りがあるということですね。事実も1から10まで並べていただければ事実なんでしょうけれども、一部分を切り取られれば事実と全く違う伝わり方をすると私は思ってます。

ーーこのような投稿をしたことについて、県議としての資質を問う声もあるが。

林議員:
それは問われると思います。

ーー議員辞職は考えているか。

林議員:
この一連の問題で私個人が招いた状況であると思いますが、地元の皆様に選んでいただいた任期でありますので、次の選挙で地元の皆様にご判断いただくことがふさわしいと思っています。

「一部の政治家どうしの争いがここまで大きくなった」

ーー別アカウントは削除したのか。

林議員:
スクショ(スクリーンショット)を撮る時間をおいて、削除しました。

ーー削除した理由は。

林議員:
もうこれ以上そのアカウントを使うことはありませんし、過去を遡ると経済の議論をしていた人たちもいるんで、そちらに影響がないようにと。

ーー別アカウントで発信した理由は。

林議員:
この福岡県議会を巡る状況の発端は去年4月にあると思っています。中村明彦県議が(自民党県議団を)出ることになったことから始まったと思っています。現状を見る限り、報道もインターネットの一部チャンネルについても、議員からの情報提供が多々なされる状況があります。私は早く落ち着いてほしいと。議会として責任を明確にするために調査も含めて必要だと思ってます。一部の政治家どうしの争いがここまで大きくなったと私は思っていますので、報道も支援者からも「膿を出し切れ」と言われるんですけど、大きな膿も小さな膿も、膿は膿だと思うんですよ。そこをしっかり明らかにしないと県議会が混乱してしまえば当然、県民生活にも影響があると思いますんで、私もその膿の1人であれば地元の皆さんに判断いただくしかありませんので、私は一連の騒動の渦中になるまではまっすぐやってきたつもりですので、最終的な判断は地元の皆さんにお任せするしかないと思っています。

実名アカウントで発信しなかったのは「不徳の致すところ」

ーー自身は実名のアカウントも持っているが。

林議員:
はい。それは8月に、動議の1週間前ぐらいに、元々私はSNS使わない人間なんで地元の方からSNSをちゃんと準備して発信をしていかなきゃいけないというアドバイスの中でスタートしました。

ーーであれば、実名アカウントを使えばよかったのでは。

林議員:
それはおっしゃるとおりです。

ーーなぜ実名アカウントで発信しなかったのか。

林議員:
そこは私の不徳の致すところです。

「発言することがさらに燃やしてしまう状況が生まれるかなと」


ーー匿名アカウントのほうが非常に強い内容の投稿になっているが。

林議員:
影響がちっちゃいんでですね、元々そっち(実名)のアカウントは。(匿名)アカウントのほうが)本人にストレートに伝わるかなと。私が今の炎上した状況の中で、そうした発言することがさらにまた燃やしてしまうという状況が生まれるかなと。私自身も本当に反省すべき点ですよ。この1か月以上、自分自身がだんだん攻撃的になって冷静じゃないなと。「SNSはもうやめて」ということも言われました。ただもうそれしか方法がないなと。次から次に議員や議会からいろんなものが流出して火を噴いてという状況が続いてますので。

ーー関係者に謝罪する考えはあるか。

林議員:
今後、政治倫理条例に抵触すると言われれば、まだこれはでき上がってないので、そこをどう扱うかというのはあるでしょうけど、私が動議の時に申し上げたとおり、その諸般の法令には謙虚であるべきという言葉、今の私が言ってもどうしようもないかもしれませんけれども、倫理を盾に告発した吉松氏の「倫理」というものもちゃんと報じていただかないといかんと思っていますよ。法令に違反している、例えば出すべきものを期日に出さないとか、それを分かった上で報道していただきたいと私は思います。

ーー県議団の中では何か指摘を受けているか。

林議員:
いや、県議団は関係ないですね。私個人の問題なのですべてのご批判は当然私に向けられるべきでしょうし、私個人の問題ですね。

「ちょっと、朝やっちゃったんで…」すぐ消して

ーー自身のアカウントと裏のアカウントを間違えて投稿したということか。

林議員:
裏アカ?裏アカじゃないですよ。僕は裏アカだと思ってないんで。使い方が悪かったということですね。僕、ちょっとですね、朝やっちゃったんでですね、その投稿をしたんで「やっぱこれは、ふさわしくない」と。で、すぐ消してということですね。

ーー本来は別アカウントで投稿しようとしたのか。

林議員:
そこはそうですね、まあ同じ内容の投稿をしてますんでですね。

ーー「みみず屋さん」として投稿しようとしたが、林さん名義のアカウントで投稿してしまったので、すぐ削除したということか。

林議員:
そうですね。削除はですね、Xの特性ご存知ですかね。削除しても意味がないんですけれども、意味がないというのは削除しても出せるんでですね。戦い方として私は少し挑発をして燃やす形じゃないと発信力が足りないと思ったということですね。燃え上がったとしても、見る人が多くなればその分サイレントマジョリティの方に見ていただけると思っていますんで、まあそういう意味ではあれは少しちょっとわざとやりました。

ーーわざと炎上させるような投稿をしたと。

林議員:
はい。

ーーそれを林さん名義のアカウントでしてしまったということか。

林議員:
いやいや、違う。私の県議会議員のアカウントでそれをやることによって、消せば燃えるんですよ、逆に。だからそこは少し…。それもまともな方法じゃないですよね。

「相手方さんに伝わればいいなと思って」

ーー別アカウントで発信していたのは、事実というよりも自身が言えない怒りとか思いの吐露ということか。

林議員:
吐露したくてではないんですよね。相手方さんに伝わればいいなと思ってですね。

ーー実名アカウントがあるのに、別のアカウントを使ってそういうことをするのは世論工作に近いことだと思うが、その自覚はあったか。

林議員:
あります。世論工作にもなってないと思うんですけれども、相手方というか、例えば吉松県議を擁護する政治的なグループであったり、一部のネットチャンネルの方々に対抗しうる手段が私自身それしか思い浮かばなかった。

ーー県議会の一員としてこの振る舞いがふさわしいと考えるか。

林議員:
いや、ふさわしいとは思ってないですよ。

「地元の皆さんにご判断いただきたい」


ーー県議として適格性を欠くのでは。

林議員:
そういうご批判は当然あるでしょう。この件以外で自分自身が、今までの地域における政治活動でも議会内の活動でも議員としてふさわしくない行動を取ってきたとは思っておりません。この1点において、私が議員辞職をするということは、選んでいただいた地域の方々に対して責任を取ったとは思えないんでですね。これで厳しい選挙というのは分かってますんで、地元の皆さんにご判断をいただきたいと思ってます。

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