2023/02/27 18:00
いきなりズボン下ろされ…同僚から“セクハラ” 被害女性「私の人生どうなる?」 会社の対応“ひどい”
暮らし
2023/03/01 17:32
福岡県内で2月に起きたセクハラ事件の被害女性が、収まらない憤りと苦しい胸の内を明かしました。
加害者の同僚は、その後逮捕されましたが、勤め先の対応が女性をさらに追い込んでいます。
加害者の同僚は、その後逮捕されましたが、勤め先の対応が女性をさらに追い込んでいます。
◆被害女性
「ズボンを足首まで下ろされたっていう感じですね。自分が我慢するしかないのかなって。どうして被害者なのに私だけがこんな思いしないといけないんですか」
収まらない怒りに声を震わせながら理不尽さを訴える20代の女性ー。
筑後市で起きたセクハラ事件の被害者です。
加害者の同僚の男は暴行容疑で逮捕されましたが、事件後の勤め先の対応で苦しい立場に追い込まれているといいます。
「ズボンを足首まで下ろされたっていう感じですね。自分が我慢するしかないのかなって。どうして被害者なのに私だけがこんな思いしないといけないんですか」
収まらない怒りに声を震わせながら理不尽さを訴える20代の女性ー。
筑後市で起きたセクハラ事件の被害者です。
加害者の同僚の男は暴行容疑で逮捕されましたが、事件後の勤め先の対応で苦しい立場に追い込まれているといいます。
事件は、加害者の同僚も参加していた会社の新年会の席で起きました。
◆被害女性
「いきなりズボンを下ろされたっていう感じですね。もちろんその中はショーツしか履いてなかったので、ショーツが16人もの前で露わになった」
賑わう居酒屋の店内で突然、背後にいた同僚の男からズボンを引き下ろされ、多くの人の面前で下着姿を晒されました。
あろうことか、他の同僚や上司の男性たちは笑っているばかりで、男の行為を咎めることは一切無かったと言います。
◆被害女性
「何回も『謝って』って言ってもヘラヘラしてるような感じで、何とも思ってないんだろうなって」
◆被害女性
「いきなりズボンを下ろされたっていう感じですね。もちろんその中はショーツしか履いてなかったので、ショーツが16人もの前で露わになった」
賑わう居酒屋の店内で突然、背後にいた同僚の男からズボンを引き下ろされ、多くの人の面前で下着姿を晒されました。
あろうことか、他の同僚や上司の男性たちは笑っているばかりで、男の行為を咎めることは一切無かったと言います。
◆被害女性
「何回も『謝って』って言ってもヘラヘラしてるような感じで、何とも思ってないんだろうなって」
女性を辱しめたのは、同僚で八女市に住む山口憂馬容疑者(36)。
女性からの相談を受けた警察が悪質だと判断し、暴行容疑で逮捕しました。
しかし、警察の調べに対し山口容疑者はー。
◆山口容疑者(取材による供述内容)
「酔っていて覚えていない」
◆被害女性
「びっくりしました。え?覚えていない?『覚えていない』で通用できるの?って」
謝罪もなく、反省した様子さえうかがえない加害者。
さらに、事件後の勤め先の会社の対応も、被害者にとっては極めて不誠実なものでした。
女性からの相談を受けた警察が悪質だと判断し、暴行容疑で逮捕しました。
しかし、警察の調べに対し山口容疑者はー。
◆山口容疑者(取材による供述内容)
「酔っていて覚えていない」
◆被害女性
「びっくりしました。え?覚えていない?『覚えていない』で通用できるの?って」
謝罪もなく、反省した様子さえうかがえない加害者。
さらに、事件後の勤め先の会社の対応も、被害者にとっては極めて不誠実なものでした。
これは、女性が会社の上司にセクハラ被害を打ち明けた際のLINEのやりとりです。
◆上司からのLINE
「昨日の山口さんは激しく酔っぱらってましたね」
「酒の失敗、誰しもあることですね。俺も気をつけなきゃ」
職場の新年会で起きたセクハラ被害だったため、その後も会社に解決を求めましたが、会社は「プライベートで起きたトラブルについては個人での対応になる」として、何の対応もしなかったといいます。
それどころか社内では、その後警察に相談した女性を責め、加害者の男を気遣う声まであがったということです。
◆上司からのLINE
「昨日の山口さんは激しく酔っぱらってましたね」
「酒の失敗、誰しもあることですね。俺も気をつけなきゃ」
職場の新年会で起きたセクハラ被害だったため、その後も会社に解決を求めましたが、会社は「プライベートで起きたトラブルについては個人での対応になる」として、何の対応もしなかったといいます。
それどころか社内では、その後警察に相談した女性を責め、加害者の男を気遣う声まであがったということです。
◆被害女性
「容疑者の人生を心配する声が会社で飛び交っていると聞いたので…。そっちの人生より私の人生はどうなるの?って」
事件後、女性は出社するだけで吐き気や震えが止まらない状態になり、現在は休職中です。
「容疑者の人生を心配する声が会社で飛び交っていると聞いたので…。そっちの人生より私の人生はどうなるの?って」
事件後、女性は出社するだけで吐き気や震えが止まらない状態になり、現在は休職中です。
別の部署への異動も提示されたものの、意に沿う条件ではありませんでした。
そんな女性に、会社は『復職しなければ自己都合退職になる』と通告しています。
TNCの取材に対し会社は、「事件を重く受け止める」と回答し、「就業時間外に起きた事件ではあるが、同様の事案が今後起きないよう指導を徹底する」としています。
一方で、「被害者の異動に関しては事件とは関係の無いことであるためコメントは控える」としています。
そんな女性に、会社は『復職しなければ自己都合退職になる』と通告しています。
TNCの取材に対し会社は、「事件を重く受け止める」と回答し、「就業時間外に起きた事件ではあるが、同様の事案が今後起きないよう指導を徹底する」としています。
一方で、「被害者の異動に関しては事件とは関係の無いことであるためコメントは控える」としています。
今回の事件を巡る職場の対応について、セクハラ問題や女性が被害者になる事件に詳しい弁護士はー。
◆上谷さくら弁護士
「かなりひどい対応だなと思います。加害者を擁護するような声。被害をとても軽視してる」
◆上谷さくら弁護士
「かなりひどい対応だなと思います。加害者を擁護するような声。被害をとても軽視してる」
厚生労働省のまとめによると、2021年度に寄せられたセクハラの相談件数は全国で約7070件。
コロナ禍で職場や飲み会で対面する機会が減った2019年から一時減少していたものの、再び増えてきています。
上谷弁護士によると、職場で起きたセクハラは、人間関係や雰囲気の悪化を恐れて被害者が泣き寝入りするケースが多いと言います。
◆上谷さくら弁護士
「本当なら加害者を顔を合わせなくていい部署に異動させる措置が必要だが、小さい会社だとなかなかそうはいかなかったり、見て見ぬふりをする、黙っているというのは加害者を応援していることに他ならない。加害者を擁護してどうするのか。『被害者に二次被害与えるな』と言える職場にしていかないといけない」
コロナ禍で職場や飲み会で対面する機会が減った2019年から一時減少していたものの、再び増えてきています。
上谷弁護士によると、職場で起きたセクハラは、人間関係や雰囲気の悪化を恐れて被害者が泣き寝入りするケースが多いと言います。
◆上谷さくら弁護士
「本当なら加害者を顔を合わせなくていい部署に異動させる措置が必要だが、小さい会社だとなかなかそうはいかなかったり、見て見ぬふりをする、黙っているというのは加害者を応援していることに他ならない。加害者を擁護してどうするのか。『被害者に二次被害与えるな』と言える職場にしていかないといけない」
今も思い出すだけで震えが止まらないというセクハラ被害者の女性。
それでも声をあげたのには、強い思いがありました。
◆被害女性
「(他の被害者が)自分と同じように泣き寝入りしなくちゃいけないのかな、もみ消されるのかなって。自分の人生を犠牲にして諦めるよりも(自分が)声を張った方が少しでも勇気を持てるように(なってほしい)という思いがある。多くの女性に『泣き寝入りしなくてもいいんだよ』と私も言いたい」
それでも声をあげたのには、強い思いがありました。
◆被害女性
「(他の被害者が)自分と同じように泣き寝入りしなくちゃいけないのかな、もみ消されるのかなって。自分の人生を犠牲にして諦めるよりも(自分が)声を張った方が少しでも勇気を持てるように(なってほしい)という思いがある。多くの女性に『泣き寝入りしなくてもいいんだよ』と私も言いたい」