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てんかんの男性「誤解してほしくない」 きちんと治療すれば運転可能 福岡9人重軽傷事故で風評被害を懸念

事件・事故

2024/03/15 18:45

福岡県宇美町で去年11月、高校生ら9人が車にはねられ重軽傷を負った事故で、警察は15日、運転中に「てんかん」の発作を起こしたとみられる容疑者の男を現場に立ち会わせ、当時の状況を確認しました。

一方、今回の事故で「てんかん」の人たちへの風評被害も懸念されています。10年前に「てんかん」を発症し、手術や治療を経て運転免許の再取得を目指す福岡県の男性は「誤解してほしくない」と訴えています。



◆記者リポート(15日、事故現場)
「午後2時半、事故があった現場です。中村容疑者はフードをかぶり、うつむきながら、警察の調べに応じています」

15日、宇美町の事故現場に姿を現した福岡県須恵町の派遣社員・中村進容疑者(66)。

警察は中村容疑者を立ち会わせ、現場で事故当時の状況などを詳しく確認していました。



事故が起きたのは去年11月。

朝の通勤・通学の時間帯に車が高校生らの列に突っ込み、高校生8人と会社員1人の合わせて9人が重軽傷を負いました。

突っ込んだ車を運転していたのが中村容疑者。

てんかんによる発作が起きるおそれを認識しながら運転し、事故を起こした危険運転致傷の疑いで逮捕されました。

中村容疑者が「てんかん」の診断を受けたのは2022年で、医師からは車の運転をやめるように忠告されていましたが運転を続け、去年9月ごろにも別の単独事故を起こし車を廃車していたことが分かっています。



福岡県内で働く井上祐樹さん(40)は、10年前にてんかんを発症しました。

◆井上祐樹さん
「仕事中にけいれんを起こして救急車で運ばれて、その時にてんかんと診断を受けました」

大の車好きだったという井上さんですが、「てんかん」の診断を受け、すぐに運転免許を返納しました。

◆井上祐樹さん
「手元に免許を持っていたら運転したくなる。そうならないように、私は自分で免許を返納しました」



“脳の電気的嵐”ともいわれるてんかん発作。

診断後は原則、車の運転は禁止されますが、2年以上発作がなければ運転の再開が許可されます。

井上さんは、手術や毎日の薬の服用で現在は発作が起きなくなり、免許の再取得を目指しています。



病気とうまく付き合い、問題なく車の運転を行う人が多くいる中、今回の事故による風評被害を心配しています。

◆井上祐樹さん
「(中村容疑者は)自分のことしか考えていない。(事故のせいで)てんかんがあるだけで周りから危ないんじゃないか、大丈夫かな、と今後も思われてしまうのでは。誤解してほしくない」

中村容疑者は警察の調べに対し、「車が好きで、生活が不便になるため運転をやめられなかった」という趣旨の供述をしてるということで、警察が容疑の裏付けを進めています。
福岡県宇美町で去年11月、高校生ら9人が車にはねられ重軽傷を負った事故で、警察は15日、運転中に「てんかん」の発作を起こしたとみられる容疑者の男を現場に立ち会わせ、当時の状況を確認しました。

一方、今回の事故で「てんかん」の人たちへの風評被害も懸念されています。10年前に「てんかん」を発症し、手術や治療を経て運転免許の再取得を目指す福岡県の男性は「誤解してほしくない」と訴えています。
◆記者リポート(15日、事故現場)
「午後2時半、事故があった現場です。中村容疑者はフードをかぶり、うつむきながら、警察の調べに応じています」

15日、宇美町の事故現場に姿を現した福岡県須恵町の派遣社員・中村進容疑者(66)。

警察は中村容疑者を立ち会わせ、現場で事故当時の状況などを詳しく確認していました。
事故が起きたのは去年11月。

朝の通勤・通学の時間帯に車が高校生らの列に突っ込み、高校生8人と会社員1人の合わせて9人が重軽傷を負いました。

突っ込んだ車を運転していたのが中村容疑者。

てんかんによる発作が起きるおそれを認識しながら運転し、事故を起こした危険運転致傷の疑いで逮捕されました。

中村容疑者が「てんかん」の診断を受けたのは2022年で、医師からは車の運転をやめるように忠告されていましたが運転を続け、去年9月ごろにも別の単独事故を起こし車を廃車していたことが分かっています。
福岡県内で働く井上祐樹さん(40)は、10年前にてんかんを発症しました。

◆井上祐樹さん
「仕事中にけいれんを起こして救急車で運ばれて、その時にてんかんと診断を受けました」

大の車好きだったという井上さんですが、「てんかん」の診断を受け、すぐに運転免許を返納しました。

◆井上祐樹さん
「手元に免許を持っていたら運転したくなる。そうならないように、私は自分で免許を返納しました」
“脳の電気的嵐”ともいわれるてんかん発作。

診断後は原則、車の運転は禁止されますが、2年以上発作がなければ運転の再開が許可されます。

井上さんは、手術や毎日の薬の服用で現在は発作が起きなくなり、免許の再取得を目指しています。
病気とうまく付き合い、問題なく車の運転を行う人が多くいる中、今回の事故による風評被害を心配しています。

◆井上祐樹さん
「(中村容疑者は)自分のことしか考えていない。(事故のせいで)てんかんがあるだけで周りから危ないんじゃないか、大丈夫かな、と今後も思われてしまうのでは。誤解してほしくない」

中村容疑者は警察の調べに対し、「車が好きで、生活が不便になるため運転をやめられなかった」という趣旨の供述をしてるということで、警察が容疑の裏付けを進めています。

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