南海トラフ津波想定　九州四国のヘリ取材分担し映像共有　福岡の民放４局とNHK　防災・減災報道を強化

福岡県の民放４局とＮＨＫは南海トラフ地震などの大地震が発生した場合に取材ヘリコプターの映像を共有することなどを盛り込んだ覚書を６月３０日付けで締結しました。

この覚書は、九州と四国の沿岸部に津波が到達して各地で大きな被害が出ることを想定して結ばれました。

中継のための受信基地や臨時ヘリポートなどの設置場所が異なることから、各局が最も効果的にヘリコプター取材ができるエリアを分担して受け持ちます。

九州の東側沿岸を４つのエリアに分けて福岡県の民放４局が担当、四国の沿岸をＮＨＫが担当することで、広範囲にわたって上空からの取材が可能となり、防災・減災報道のための体制を強化できるとしています。



ヘリコプターが撮影した映像はライブで送られ、すべて各局で使うことができます。

各局は今後、大災害発生直後の混乱した状況の中でも連携できるよう、毎年１回、実際にヘリコプターを飛ばして運用訓練を行うことにしています。