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【鈴木哲夫さん解説】決選投票「石破さんと高市さんか」自民党総裁選 最終情勢を分析…議員票のカギは「選挙」 福岡

政治・行政

12時間前

◆過去最多9人が立候補
自民党総裁選は27日に党所属国会議員による投票が行われ、26日に投票が締め切られた党員票とあわせて開票されます。

以下の9人が立候補しています。

▽高市早苗 経済安保相(63)
▽小林鷹之 前経済安保相(49)
▽林芳正 官房長官(63)
▽小泉進次郎 元環境相(43)
▽上川陽子 外相(71)
▽加藤勝信 元官房長官(68)
▽河野太郎 デジタル相(61)
▽石破茂 元幹事長(67)
▽茂木敏充 幹事長(68)

◆党員投票は終了…決選投票は「石破さんと高市さんか」
川崎キャスター:
石破さん、高市さん、小泉さん、この3人のうち2人が決選投票に進む公算が大きいということなんですが、現時点の可能性としてどの2人が決選投票へ行きそうですか?

鈴木哲夫さん:
要するに議員票と一般の党員投票、2つのかたまりがあるんですよね。

でも党員投票はもう済みました。

ここでやっぱり圧倒的にいろんな調査で人気があるのは石破さん、それに次いで高市さんが上がってきて、その後に小泉さんという感じです。

一方で議員票はけっこうバラけてるんですよね、今回9人も出ているから。

その辺を足し算していくと、石破さんと高市さんが決選投票に行く可能性があるのかな。

小泉さんは党員票でどれくらい取ってるかというか、議員票を少しでも増やせるか、それによって食い込めるか、ざっくりこんな感じだと思います。


◆議員票はどう動く?
川崎キャスター:
当初は小泉さん優勢とも言われていましたが、哲夫さんの予想では石破さんと高市さんが決選投票を進む可能性があるとして、その背景はどう見ていますか?

鈴木哲夫さん:
背景というよりも、とにかく取材していて、正直がっかりしてるんですよ。

つまり「自民党をどう変えていく」ではなくて、けっきょく最後は権力闘争であったり、誰が好きだから嫌いだからとかそういう話になっているわけです。

今週取材していて「え?」と思ったことが2つあって、1つはまず衆議院議員の人たち、この人たちはすぐ選挙があるでしょ。

となると例えば石破さん、高市さんの2人を何の基準で選ぶかというと、選挙の顔はどっちがいいかを考えるわけですよ。

しかも立憲民主党の代表が野田さんになりました。

「野田さんと対抗できるのは誰か、議論できるのは誰か」を考えて投票する。

一方で参議院議員も来年の夏に参院選がある。

この人たちは何を考えてるかというと「誰だったら1年間持つかな」と考えている。

ということは結局みんな「選挙」なんですよ、 政策を見てるわけではないと。

だからあとは相変わらず後ろで派閥とか再編されたグループがあって、誰につくとかつかないとか、そんなことでなだれ込む感じですよね。

◆決選投票の行方は…
川崎キャスター:
派閥は解散したとはいえ、やはり人数・グループの力が働いてるということですけれど、石破さんと高市さんが決戦投票となった場合に、この2人のどちらが勝利するんでしょうか。

鈴木哲夫さん:
うわー、それは厳しいな、どっちかって言って間違ったらまた責められそうだけど…。

両方の陣営を取材してますけども、先ほど言った「選挙の顔」「1年先持つか」ということを考えて(立憲に)対抗できる安定感ということになると、石破さんかなっていう声がけっこうあるんですね。

高市さんに関しては自民党の徹底的な保守層の議員、それに「石破さんは嫌い」という人、例えば麻生(太郎)さんとか、嫌いなわけですよ。

そうすると麻生さんはもしかしたら高市さんに行くかもしれない。

けっこうこの2人、もうほんとギリギリまで…という感じだと思います。

川崎キャスター:
石破さん・高市さんの2人だったらちょっと読めないとね、いうことですね。

ということで次の総理となる新総裁は、決戦投票までいけば27日午後3時半すぎに選ばれる見通しです。

(2024年9月26日放送「報道ワイド 記者のチカラ」より)

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