【独自】普通乗用車に衝突し横転…ケガ人を助けず“逃走”　カメラが捉えた“犯行の瞬間”　軽乗用車の23歳男を逮捕　福岡・福智町

去年11月、福岡県福智町で起きた乗用車同士の衝突事故。衝突した車を乗り捨て、現場から逃げていた疑いで23歳の男が逮捕されました。

TNCは衝突の瞬間の映像を独自に入手。被害者も当時の状況を語りました。



◆記者リポート
「事故があった現場です。女性が運転していた車がこちらの道を直進していた時、右側の道から突然出てきた車と衝突しました」



防犯カメラ映像には、去年11月14日午後8時半前、一時停止を無視して横道から飛び出してきた軽乗用車が、直進していた普通乗用車に衝突する様子が映っています。



この衝突で軽乗用車は横転。

直進していた車は道路脇のブロック塀に突っ込みました。



衝突された車を運転していた女性は事故当時の状況を次のように振り返ります。

◆衝突された車を運転していた女性
「『当たる！』という感じ。それだけです。ぶつかった時とかは全然覚えていない。なんとなくグシャって感じで」



70代の女性は胸の打撲に加え、右ふくらはぎが内出血。

足全体が腫れ、事故から3カ月間は歩くのも難しい状態だったといいます。

◆衝突された車を運転していた女性
「(事故当時)動揺して110番や家族に電話をして車から降りなかった。相手の車を見ていたら、(人が)車の助手席側の窓から出てくるのはちらっと見た。『無事やったんやね』と思っていた」

女性の車に衝突し横転した軽乗用車に乗っていたのは若い男女。

2人の無事な様子に女性は安堵したといいますが、この衝突を目撃していた人によると、軽乗用車の2人は直後に衝撃の行動に出ました。



◆記者リポート
「軽自動車はこちらの場所に横転していて、中から出てきた若い男女2人が逃げて行ったということです」

警察に通報しないばかりか、女性の救護措置もとらず、若い男女はそのまま現場から姿を消したのです。

◆衝突された車を運転していた女性
「てっきり私の方に来て『大丈夫か?』と言うと思っていたが、女のほうがフラフラしていたみたい」



事件から4カ月が経った3月14日、警察は防犯カメラの映像などから、無免許過失運転致傷と救護義務違反の疑いで、住居・職業ともに不詳の重森穣容疑者(23)を再逮捕しました。

窃盗などの疑いで2月に逮捕されていた男でした。

警察の調べに対し重森容疑者は、今回の事件について「全く記憶にありません。何も思い出せません」などと容疑を否認しているということです。

警察は、車に同乗していたのは重森容疑者の知人の女性とみていて、当時の状況などについて詳しく話を聞いています。