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「何十年も暗黙の了解になっていた」 漁港のプレジャーボートなど係留場所“無許可貸し” 福岡市は黙認 高島市長「まずは事実確認。正すべきところは正さないといけない」

暮らし

5時間前

福岡市が管理する漁港で、漁協の支所が市に無許可で係留場所を貸し出していることが分かりました。

市も黙認していたというその実態とは…

27日午前、取材班が向かったのは、福岡市の長浜鮮魚市場すぐそばにある「博多漁港」です。

◆TNCアナウンサー
「こちらの港には数多くのプレジャーボートが確認できます」

実はこれらのプレジャーボート、全てが不法に係留されたものなんです。

福岡市の条例では、市が管理する8カ所の漁港のうち、プレジャーボートなどの係留を西区の浜崎今津漁港に限定しています。

市の条例に違反し漁港に係留されたプレジャーボート。

しかし、長年放置されてきたといいます。

その理由が今回、明らかになりました。

福岡市漁協の支所が、係留場所を市に無許可で貸し出していたことが分かったのです。

無許可での貸出が行われていたのは、市内の6カ所の漁港です。

漁協側は、プレジャーボートなどの所有者から利用料を受け取ることで条例で禁じられた漁船以外の受け入れを行ってきました。

市の漁港課によると、今年4月から5月の調査で約350隻の不法係留が確認されましたが,
うち約300隻は漁協支所が係留場所を無許可で貸したとみられるということです。

プレジャーボートの所有者はどのような形で利用料を支払っていたのかー

取材を進めると…

◆TNCアナウンサー
「係留代金はどこに支払っているか?」

◆プレジャーボートの持ち主
「決まったところに払っている」

◆TNCアナウンサー
「漁港ですか?」

◆プレジャーボートの持ち主
「振り込み先しか知らないので」

この男性は、知り合いから引き継ぐ形で船のオーナーとなり、詳細を把握しないまま利用料の支払いが行われている、と説明しました。

◆TNCアナウンサー
「何年もこの船はここにある?」

◆プレジャーボートの持ち主
「…と思いますね」

長年続いていたとみられる福岡市漁協の“無許可貸し”の実態。

市は事実を把握しながら長年にわたり黙認してきたことを認めました。

一方、「市漁協への便宜供与をしたわけではない」としています。

内情を知る関係者は…

◆内情を知る関係者の証言より
「ボートの係留は何十年間も暗黙の了解になっていた」
「漁協が強いから市役所は何も言わない」
「しかし今回ニュースになったことで市役所も動かないといけなくなった」

27日、出張先の大阪でTNCの取材に応じた福岡市の高島市長は…

◆高島市長
「まずは事実関係です。正すべきところは正さないといけない。しっかり担当課から話は聞きたいと思います」

市は問題の解消に向け、有識者会議を設置し、9月上旬に初会合を開く予定です。
福岡市が管理する漁港で、漁協の支所が市に無許可で係留場所を貸し出していることが分かりました。

市も黙認していたというその実態とは…

27日午前、取材班が向かったのは、福岡市の長浜鮮魚市場すぐそばにある「博多漁港」です。

◆TNCアナウンサー
「こちらの港には数多くのプレジャーボートが確認できます」

実はこれらのプレジャーボート、全てが不法に係留されたものなんです。

福岡市の条例では、市が管理する8カ所の漁港のうち、プレジャーボートなどの係留を西区の浜崎今津漁港に限定しています。

市の条例に違反し漁港に係留されたプレジャーボート。

しかし、長年放置されてきたといいます。

その理由が今回、明らかになりました。

福岡市漁協の支所が、係留場所を市に無許可で貸し出していたことが分かったのです。

無許可での貸出が行われていたのは、市内の6カ所の漁港です。

漁協側は、プレジャーボートなどの所有者から利用料を受け取ることで条例で禁じられた漁船以外の受け入れを行ってきました。

市の漁港課によると、今年4月から5月の調査で約350隻の不法係留が確認されましたが,
うち約300隻は漁協支所が係留場所を無許可で貸したとみられるということです。

プレジャーボートの所有者はどのような形で利用料を支払っていたのかー

取材を進めると…

◆TNCアナウンサー
「係留代金はどこに支払っているか?」

◆プレジャーボートの持ち主
「決まったところに払っている」

◆TNCアナウンサー
「漁港ですか?」

◆プレジャーボートの持ち主
「振り込み先しか知らないので」

この男性は、知り合いから引き継ぐ形で船のオーナーとなり、詳細を把握しないまま利用料の支払いが行われている、と説明しました。

◆TNCアナウンサー
「何年もこの船はここにある?」

◆プレジャーボートの持ち主
「…と思いますね」

長年続いていたとみられる福岡市漁協の“無許可貸し”の実態。

市は事実を把握しながら長年にわたり黙認してきたことを認めました。

一方、「市漁協への便宜供与をしたわけではない」としています。

内情を知る関係者は…

◆内情を知る関係者の証言より
「ボートの係留は何十年間も暗黙の了解になっていた」
「漁協が強いから市役所は何も言わない」
「しかし今回ニュースになったことで市役所も動かないといけなくなった」

27日、出張先の大阪でTNCの取材に応じた福岡市の高島市長は…

◆高島市長
「まずは事実関係です。正すべきところは正さないといけない。しっかり担当課から話は聞きたいと思います」

市は問題の解消に向け、有識者会議を設置し、9月上旬に初会合を開く予定です。

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