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【鈴木哲夫さん解説】「証拠が出てくるかがポイント」“県議会のドン”蔵内氏が語った約1時間40分 会見出席した川崎キャスターの受け止めは 福岡

政治・行政

18分前

8月に議員辞職した福岡県議会の蔵内勇夫元議長が5日、約2カ月半ぶりに公の場に姿を現し、記者会見を開きました。

金銭授受疑惑など一連の問題についてどのように説明したのか、会見に出席した川崎健太キャスターとジャーナリスト鈴木哲夫さんによる解説です。


川崎健太キャスター:
約2か月半ぶりに公の場姿を見せた蔵内前議長ですが、説明責任が果たされたのか。会見の発言のポイントを整理します。
最大の焦点、金銭授受疑惑については冒頭で「議会の人事に関して金銭を受け取ったことはない」と改めて強く否定しました。そして、ゴルフ会や会食の費用の負担については「割り勘の認識で参加していた」、そして「当時の会計担当者がきちんと処理している」と強調しました。この「会計担当者が処理していた」というのは新しい話です。
その上で私もいくつか質問を重ねました。まず「現金500万円を蔵内さんに渡したという民主系の新村元県議の証言を覆すような客観的な証拠はあるんでしょうか」と。これについて蔵内さんは「ない」と。「15年前なので、なかなか出てこない、しっかり調べたい」と話しました。そしてきょうの説明で県民が納得するかどうかについても聞きました。蔵内さんは「私は自分の確信に基づいて発言しているので、県民の方々からの評価は分からない」と答えました。そして終始、第三者委員会で調査することなんだと何度も繰り返しました。この金銭授受疑惑の説明に関しては、論理的に矛盾してるようなところもありましたし、説明責任が果たされたとは全く思えませんが、哲夫さんはどう受け止めましたか。
鈴木哲夫さん:
1つポイントなのは川崎キャスターが相当突っ込んで質問していましたが、物証なり証拠みたいなものがあるのかと。これ、非常にポイントになってくるんですね。特にこれから百条委員会とか第三者委員会になると、特に百条委員会では物証なんかが出てきたら、それまでウソついてたことは偽証になるぐらいです。ところがその物証が蔵内さんにはなかなかないと。これ蔵内さんは「しっかり調べたい」と言っていましたが、もう僕は調べてると思いますよ。 そういうことに備えて会見してると思うんですが、一方でこれは蔵内さんだけじゃなくて告発した側も、(金銭を)渡したという物証がどれだけきちんとあるのか。こちら側も100%ではないですよね。

そうするとここで揉めていたら結局、お互いの言い分で決定的な証拠がなければ「どちらともいえない」という結論になる可能性もあると。僕はそのへんが非常に不安な感じがしたんですよ。だから、メディアも含めて、蔵内さんにも告発した側にも物証を追求していく。これは百条委員会や第三者委員会の責務でもありますが、新たな証拠が今後出てくるかというのは、本当に大きな焦点です。
川崎キャスター:
そしてもう1つ、ワンヘルス事業についてです。県の関連予算が5年間で4378億円に上ることが10月下旬に県から発表されましたが、蔵内さんはこの事業の進め方について問われると「反省している」と。「私しかワンヘルスのことを分かっていなかった。もう少し丁寧に説明して進めていくべきだった」と話しました。
そしてワンヘルスに関しては、福岡市中央区のアクロス福岡に「アジア獣医師会連合ワンヘルス福岡オフィス」というものがあるんですが、県が事務所の賃料とか光熱費合わせて1億円以上を負担しています。これに関して問われると蔵内さんは「県民感覚からすると高額だと思う。もっとリーズナブルなところでいい。あの場所でなければやれないとは思ってはいない」と話しました。

一方でこの4378億円という巨額の予算に蔵内さんがどう関与したのか、これについては明らかにされませんでした。
鈴木さん:
きょう会見終わったあと、僕、蔵内さんを1対1で会ったんですよ。本当は僕らも参加できる記者会見してほしかったけど、できないから1対1で話を聞きました。そしたらば、お金のことについてはとにかく百条委員会や第三者委員会で説明するしかない、というようなことを言ってました。ワンヘルスについてはやはり思いが相当強いというようなことを言ってました。

これワンヘルスの予算が今すごく大きいとか蔵内さんの問題、疑惑はすごくありますが、これまでも議会で例えばこのワンヘルスのこの額とか含めてしっかり追及したり議論してきたのかなと思うんですよ。つまり結局、県も議会も蔵内さんの流れになんとなく忖度しながらやってたんじゃないか。そうするとこれは蔵内さん1人の問題じゃなくて、議会全体が反省しなきゃいけないので、そういうところも僕は見ていくべきじゃないかなと思いますけどね。
川崎キャスター:
この金額に関しては知事など県執行部の責任も非常に重たいと言えます。そして、蔵内さんは最後に「もう1度会見を開いて説明する考えがあるか」と問われると「現在のところ考えていない」とはっきり言いました。ただ、きょうですべての説明責任が果たされたとは到底言えません。私個人としては時間制限なしでもう一度会見を開くべきだとは思いますが、今後は第三者委員会と百条委員会で蔵内さんがどういう説明をしていくかが一番の焦点となってきます。

(2026年11月5日放送「報道ワイド 記者のチカラ」より)

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