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連覇かすむソフトバンクの切り札 故障明けモイネロ異例の早さで1軍復帰か

ホークス

2021/09/08 17:00

 左手首の違和感で離脱中のソフトバンク、リバン・モイネロ投手(25)が8日、3軍でシート打撃に登板した。34球を投げ、最速は150キロを計測。10日の2軍戦で約1カ月ぶりに実戦復帰する予定で、状態を見た上で1軍昇格の時期を決める。

 モイネロは五輪中断期間中のエキシビジョンマッチ、8月5日の登板を最後に実戦から遠ざかっている。シート打撃での登板を終えた左腕は「実戦形式で久しぶりに投げたのでまだ違和感はあるけど、体の痛みはない」と現状を説明。復帰については「コーチと話し合って決める」と話した。

 見守った倉野ファーム投手統括コーチは「腕が振れていてキレがある。制球はもう少しだが、体に問題はない」と安心した様子だ。故障明けの投手は通常なら実戦復帰後に間隔を空けながら数試合に投げた後、連投テストをこなすが、1軍は7日終了時点で残り36試合、首位と5ゲーム差の4位で自力優勝の可能性が消滅。逆転優勝へは待ったなしの状況であることを踏まえ「金曜(10日)の試合でもう1試合が必要かどうかを判断したい。前半戦とは1試合の重みが違う。1試合でも早く1軍の戦力に戻したい」と異例のプランで復帰させる可能性も示唆した。

 この場合、早ければ12日の日本ハム戦(札幌ドーム)で1軍復帰の可能性もある。1週間の遠征最後の試合となるが、森、モイネロに加え8月末に岩嵜まで離脱したブルペンは不安定な状況で余裕がないのも事実だ。7日に森が約4カ月ぶりに1軍復帰を果たし、岩嵜の復帰も目前。工藤監督が待ち望んだ「後ろの3人」をそろえて、奇跡の連覇へ望みをつなぐ。

 (取材=林竹里美)

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