“物価の優等生”「卵」値上がり 1パック178円が229円に 鳥インフルで更なる高騰懸念 【福岡発】
暮らし
2022/12/20 10:20
19日の糸島市を含め、九州各地で確認されている鳥インフルエンザ。
こちらにも影響が及びそうです。
“物価の優等生”とも言われてきた「卵」の値段が高騰しています。
福岡市南区にある飲食店です。
出てきたのは…
◆ケロムレスト 中村博之代表
「お待たせしました。こちらが当店の一番人気、ビーフシチューオムライスになります」
◆記者リポート
「美しいですね。卵の部分が見るからにぷるっぷるで、とてもおいしそうです」
ナイフで割ると、とろとろの半熟の卵が登場するのが、いまSNSなどで話題になっています。
◆記者リポート
「ふわっふわで、口の中でとろけます。卵自体はほんのり甘くて、どこか懐かしい味わいです。ビーフシチューとの相性も抜群で、とってもおいしいです」
さらに、オムライスを自家製トルティーヤで巻いた「ハンドオムライス」も大人気です。
このオムライスを作るのに欠かせない卵。
1か月に約3500個を使うというこの店は、いま卵の高騰に頭を抱えています。
◆ケロムレスト 中村博之代表
「負担は大きくなっております。なかなか厳しい状況に、今後さらに突入していくような感じがして、非常に怖いです」
ふわふわのオムライスに欠かせない卵。
贅沢に1皿3個の卵を使っているこちらのレストランでは、卵が高騰するなか、オムライスの価格を値上げせずなんとか営業しています。
◆ケロムレスト 中村博之代表
「20年やってきて初めて、卵が上がってきたというのは。1品1品丁寧に作るということと、あとはもうなるに任せて」
福岡市内のスーパーを訪れるとー
◆記者リポート
「卵ありました。こちら10個入りで1パック、定価が229円と、やはり高いですね」
1年前は178円だったLサイズ10個入りの卵が229円に。
約3割も値上がりしています。
◆訪れた客
「毎日卵は使いますから、非常に家計に影響します。我々は年金生活者ですから、安い日を狙って来ています」
◆訪れた客
「めちゃめちゃきついですね、どうにかならんかなって。お弁当作ったりもするので、卵は必需品ですね」
このスーパーでは、月に約5000パック売れていた卵が、今では4000パックほどに減っています。
このため週に2、3回特売価格で販売していますが、売上減を補うまでには至っていないと言います。
◆エムズ 美和台店 久松浩一店長
「12月に入ると需要期になって、ケーキとかに全国的に使われる頻度が上がってきますので、なかなか下がることはありません。お客様に安く提供できるような形で原価が下がっていけばな、という風には思います」
卵の値段は一体なぜ上がっているのでしょうか。
福岡県鞍手町にある養鶏場です。
7万羽のニワトリを飼育し、卵の生産数は1日あたり約5万個。
「味宝卵(みほうらん)」というブランド卵を作っています。
鮮度が高いため、皿に割ると盛り上がるのが特徴で、黄身の味が濃く、臭みもなくて食べやすいといいます。
そんなブランド卵を作るのに欠かせないのがー
◆野上養鶏場 藤井豪社長
「これが、うちがやっている鳥のエサになります。これの価格がすごく高騰していて、僕ら養鶏場はすごく圧迫されている感じですね」
ニワトリの飼料が高騰しているのです。
とうもろこしなど穀物から作られる飼料は、ウクライナ情勢や円安などの影響で価格が上がっていて、この養鶏場では月1000万円だった飼料代が、この1年で2倍の2000万円に膨れ上がっているといいます。
◆野上養鶏場 藤井豪社長
「当然経費を抑えていきたいんですけど、全てが上がっているので、なかなか反映されていないというか、四苦八苦しながらやっています。本当に困り果てていますね」
この養鶏場でも卵の販売価格を今年に入って2度値上げしましたが、それ以上にどんどん飼料の値段が上がるため、卵を値上げしても追いつかず、利益が出ない状況が続いています。
◆野上養鶏場 藤井豪社長
「正直いうと、本当はもっと(値段を)上げたいです。なかなかそれもできない状況なので、辛抱してなるべく企業努力をしながらやっています」
そうした中、糸島市の養鶏場では鳥インフルエンザが確認され、供給量の不足による更なる価格高騰も懸念されています。
これまで数十年にわたって一定の価格を保ち続け、物価の優等生とも呼ばれてきた卵ですが、いま、その優等生にさえも値上げの波が押し寄せています。
こちらにも影響が及びそうです。
“物価の優等生”とも言われてきた「卵」の値段が高騰しています。
福岡市南区にある飲食店です。
出てきたのは…
◆ケロムレスト 中村博之代表
「お待たせしました。こちらが当店の一番人気、ビーフシチューオムライスになります」
◆記者リポート
「美しいですね。卵の部分が見るからにぷるっぷるで、とてもおいしそうです」
ナイフで割ると、とろとろの半熟の卵が登場するのが、いまSNSなどで話題になっています。
◆記者リポート
「ふわっふわで、口の中でとろけます。卵自体はほんのり甘くて、どこか懐かしい味わいです。ビーフシチューとの相性も抜群で、とってもおいしいです」
さらに、オムライスを自家製トルティーヤで巻いた「ハンドオムライス」も大人気です。
このオムライスを作るのに欠かせない卵。
1か月に約3500個を使うというこの店は、いま卵の高騰に頭を抱えています。
◆ケロムレスト 中村博之代表
「負担は大きくなっております。なかなか厳しい状況に、今後さらに突入していくような感じがして、非常に怖いです」
ふわふわのオムライスに欠かせない卵。
贅沢に1皿3個の卵を使っているこちらのレストランでは、卵が高騰するなか、オムライスの価格を値上げせずなんとか営業しています。
◆ケロムレスト 中村博之代表
「20年やってきて初めて、卵が上がってきたというのは。1品1品丁寧に作るということと、あとはもうなるに任せて」
福岡市内のスーパーを訪れるとー
◆記者リポート
「卵ありました。こちら10個入りで1パック、定価が229円と、やはり高いですね」
1年前は178円だったLサイズ10個入りの卵が229円に。
約3割も値上がりしています。
◆訪れた客
「毎日卵は使いますから、非常に家計に影響します。我々は年金生活者ですから、安い日を狙って来ています」
◆訪れた客
「めちゃめちゃきついですね、どうにかならんかなって。お弁当作ったりもするので、卵は必需品ですね」
このスーパーでは、月に約5000パック売れていた卵が、今では4000パックほどに減っています。
このため週に2、3回特売価格で販売していますが、売上減を補うまでには至っていないと言います。
◆エムズ 美和台店 久松浩一店長
「12月に入ると需要期になって、ケーキとかに全国的に使われる頻度が上がってきますので、なかなか下がることはありません。お客様に安く提供できるような形で原価が下がっていけばな、という風には思います」
卵の値段は一体なぜ上がっているのでしょうか。
福岡県鞍手町にある養鶏場です。
7万羽のニワトリを飼育し、卵の生産数は1日あたり約5万個。
「味宝卵(みほうらん)」というブランド卵を作っています。
鮮度が高いため、皿に割ると盛り上がるのが特徴で、黄身の味が濃く、臭みもなくて食べやすいといいます。
そんなブランド卵を作るのに欠かせないのがー
◆野上養鶏場 藤井豪社長
「これが、うちがやっている鳥のエサになります。これの価格がすごく高騰していて、僕ら養鶏場はすごく圧迫されている感じですね」
ニワトリの飼料が高騰しているのです。
とうもろこしなど穀物から作られる飼料は、ウクライナ情勢や円安などの影響で価格が上がっていて、この養鶏場では月1000万円だった飼料代が、この1年で2倍の2000万円に膨れ上がっているといいます。
◆野上養鶏場 藤井豪社長
「当然経費を抑えていきたいんですけど、全てが上がっているので、なかなか反映されていないというか、四苦八苦しながらやっています。本当に困り果てていますね」
この養鶏場でも卵の販売価格を今年に入って2度値上げしましたが、それ以上にどんどん飼料の値段が上がるため、卵を値上げしても追いつかず、利益が出ない状況が続いています。
◆野上養鶏場 藤井豪社長
「正直いうと、本当はもっと(値段を)上げたいです。なかなかそれもできない状況なので、辛抱してなるべく企業努力をしながらやっています」
そうした中、糸島市の養鶏場では鳥インフルエンザが確認され、供給量の不足による更なる価格高騰も懸念されています。
これまで数十年にわたって一定の価格を保ち続け、物価の優等生とも呼ばれてきた卵ですが、いま、その優等生にさえも値上げの波が押し寄せています。
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