2022/12/20 14:25
「詐欺師に利用された」「全て争います」 寝屋川市議の女が無罪主張 コロナ融資詐欺事件 福岡地裁
暮らし
2022/12/20 18:00
新型コロナの融資制度を巡り大阪・寝屋川市議の女が逮捕・起訴された巨額詐欺事件の初公判が、20日午後、福岡地裁で開かれました。
女は全面無罪を主張しました。
上下白のスーツ、髪をオールバックにして福岡地裁の法廷に現れた女。
◆裁判長
「名前は」
◆吉羽被告
「吉羽美華(よしば・みか)」
◆裁判長
「職業は?」
◆吉羽被告
「市議会議員です」
大阪府・寝屋川市の現職の市議会議員でありながら、3件の詐欺の罪に問われている吉羽美華被告(42)です。
<寝屋川市議会(2021年)>
「次に吉羽美華議員の質問を許可します」
◆吉羽被告
「私自身子育てをしております。毎日5時前に起きて、朝の怒濤の3時間を終えて、8時過ぎに市役所に来ますとー」
母親目線で子育て世代への支援拡充を訴えていた吉羽被告。
国政への挑戦や、写真集の出版などでも話題を集めてきた吉羽被告が急転直下ー
◆記者リポート(空港警察署、8月)
「フードを被った小柄な女が捜査員に連れられて捜査車両へと乗り込みます」
福岡県警に逮捕されたのは2022年8月のことでした。
◆福岡県警会見
「吉羽が市議という公的な立場を使って欺罔の信頼性を高めた極めて悪質な事件。額も極めて巨額なため、なんとしても事件の全容を解明していければと思う」
起訴状などによりますと、吉羽被告は2020年、犯行グループの男女と共謀して福祉施設や医療法人に対して新型コロナの公的融資を受けさせ、業務委託料などの名目で、3つの事件で合わせて約2億9000万円をだまし取った罪に問われています。
◆犯行グループの男(警察取材による)
「業務委託料を支払えば融資金の返済が不要になる」
吉羽被告は、融資の話し合いの場で市議の名刺を示し、話に信憑性を持たせていたとされています。
◆吉羽被告(寝屋川市議会、2022年3月)
「予算が尽きていたのにも関わらず、強引に進めてきた市長のパフォーマンス重視の姿勢に大きな問題があります」
地元・寝屋川市で市独自のコロナ支援金には反対の立場を示していた吉羽被告。
コロナ禍を逆手にとって大金を得ていたのかー。
注目が集まった20日の初公判の場で、裁判長から起訴内容について尋ねられた吉羽被告はー
◆裁判長
「どういう公訴事実か理解していますか」
◆吉羽被告
「はい、わかっています」
◆裁判長
「意見を述べてください」
◆吉羽被告
「起訴された事実全て争います。私は詐欺を企てていません。私は渡部と共謀したことはありません」
「私も渡部に騙され特別ルートを信じた」
「最後に…詐欺師の渡部に利用されて加担したと誤解されて誠に無念で残念です」
身にまとった白のスーツと同様、自身の“潔白”を訴えました。
吉羽被告が語る「渡部」とは、共犯で逮捕・起訴された渡部秀規被告(48)のこと。
渡部被告は11月に開かれた裁判で、吉羽被告との共謀を含めて起訴内容を全面的に認めています。
吉羽被告に続いて弁護側も-
◆弁護側
「被告は一貫して訪問先や依頼主に対し、寝屋川市議会議員という身分と実名を明かし名刺を配ってきた。果たして、これらは詐欺を自覚する人間がとる行動だろうか」
このように訴え「吉羽被告に詐欺の認識はなかった」と主張しました。
検察側は詐欺を行う際「議員である自分もいるので安心するようになどと言って被害者を承諾させていた」と、吉羽被告が議員の立場を利用していたことを指摘しました。
検察側に対して真向から否定の立場をとる吉羽被告。
巨額詐欺事件の実態がどこまで明らかになるのか。
注目の裁判が続きます。
女は全面無罪を主張しました。
上下白のスーツ、髪をオールバックにして福岡地裁の法廷に現れた女。
◆裁判長
「名前は」
◆吉羽被告
「吉羽美華(よしば・みか)」
◆裁判長
「職業は?」
◆吉羽被告
「市議会議員です」
大阪府・寝屋川市の現職の市議会議員でありながら、3件の詐欺の罪に問われている吉羽美華被告(42)です。
<寝屋川市議会(2021年)>
「次に吉羽美華議員の質問を許可します」
◆吉羽被告
「私自身子育てをしております。毎日5時前に起きて、朝の怒濤の3時間を終えて、8時過ぎに市役所に来ますとー」
母親目線で子育て世代への支援拡充を訴えていた吉羽被告。
国政への挑戦や、写真集の出版などでも話題を集めてきた吉羽被告が急転直下ー
◆記者リポート(空港警察署、8月)
「フードを被った小柄な女が捜査員に連れられて捜査車両へと乗り込みます」
福岡県警に逮捕されたのは2022年8月のことでした。
◆福岡県警会見
「吉羽が市議という公的な立場を使って欺罔の信頼性を高めた極めて悪質な事件。額も極めて巨額なため、なんとしても事件の全容を解明していければと思う」
起訴状などによりますと、吉羽被告は2020年、犯行グループの男女と共謀して福祉施設や医療法人に対して新型コロナの公的融資を受けさせ、業務委託料などの名目で、3つの事件で合わせて約2億9000万円をだまし取った罪に問われています。
◆犯行グループの男(警察取材による)
「業務委託料を支払えば融資金の返済が不要になる」
吉羽被告は、融資の話し合いの場で市議の名刺を示し、話に信憑性を持たせていたとされています。
◆吉羽被告(寝屋川市議会、2022年3月)
「予算が尽きていたのにも関わらず、強引に進めてきた市長のパフォーマンス重視の姿勢に大きな問題があります」
地元・寝屋川市で市独自のコロナ支援金には反対の立場を示していた吉羽被告。
コロナ禍を逆手にとって大金を得ていたのかー。
注目が集まった20日の初公判の場で、裁判長から起訴内容について尋ねられた吉羽被告はー
◆裁判長
「どういう公訴事実か理解していますか」
◆吉羽被告
「はい、わかっています」
◆裁判長
「意見を述べてください」
◆吉羽被告
「起訴された事実全て争います。私は詐欺を企てていません。私は渡部と共謀したことはありません」
「私も渡部に騙され特別ルートを信じた」
「最後に…詐欺師の渡部に利用されて加担したと誤解されて誠に無念で残念です」
身にまとった白のスーツと同様、自身の“潔白”を訴えました。
吉羽被告が語る「渡部」とは、共犯で逮捕・起訴された渡部秀規被告(48)のこと。
渡部被告は11月に開かれた裁判で、吉羽被告との共謀を含めて起訴内容を全面的に認めています。
吉羽被告に続いて弁護側も-
◆弁護側
「被告は一貫して訪問先や依頼主に対し、寝屋川市議会議員という身分と実名を明かし名刺を配ってきた。果たして、これらは詐欺を自覚する人間がとる行動だろうか」
このように訴え「吉羽被告に詐欺の認識はなかった」と主張しました。
検察側は詐欺を行う際「議員である自分もいるので安心するようになどと言って被害者を承諾させていた」と、吉羽被告が議員の立場を利用していたことを指摘しました。
検察側に対して真向から否定の立場をとる吉羽被告。
巨額詐欺事件の実態がどこまで明らかになるのか。
注目の裁判が続きます。
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