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立候補予定者に「中国スパイ」SNSで“デマ”拡散 投票日まで1カ月の福岡市長選 過去最多13人の“混戦”でネット上の中傷に懸念

政治・行政

1時間前

福岡市長選挙は11月15日の投開票日まで1カ月となりました。

これまでに過去最多の13人が会見で立候補の意向を示し、混戦模様となっています。

一方、最近の選挙戦では、ウソの情報やニセの動画などがSNSで拡散する例が相次ぎ、社会問題となっています。

福岡市長選をめぐる動きを取材しました。

4期16年務めた現職の高島宗一郎市長が次の市長選への不出馬を表明した後、これまでに会見で出馬の意向を明らかにしたのは以下の13人です。

・渡辺久也氏(無・新)
・荒牧明楽氏(諸派・新)
・新村優氏(無・新)
・調崇史氏(無・新)
・阿部秀樹氏(無・新)
・井上潔氏(諸派・新)
・永澤幹太氏(無・新)
・佐々木彩乃氏(無・新)
・森健太郎氏(保守・新)
・神野元基氏(無・新)
・片山純子氏(無・新)
・吉富景子氏(無・新)
・稲富修二氏(無・新)
過去最多の混戦模様となっていることについて高島市長は13日の会見で「候補者が多くなるということは、より自分の考えに近い人を入れることができるわけですから、前向きにぜひこれは捉えつつ『より自分の考えに近い方は誰なのか』ということを選挙期間を通して皆さんに知っていただければ、そして選んでいただければと思います」と歓迎しました。

その上で「少なくとも後継指名ということですとか、(特定の候補者の)隣に立ってマイクを持つということは、現時点では考えていないということです」と述べ、選挙戦では特定の候補者を支持しない意向を示しました。
こうした中、懸念されているのが選挙戦をめぐるSNS上でのニセ情報や誹謗中傷の拡散です。

7月にはSNS規制に関する改正法が可決・成立し、対策強化に向けた動きが加速する一方で、10月の沖縄県知事選でも事実上の一騎打ちとなった候補者双方に対するデマが相次ぎ、各陣営が対応に追われました。
今回の福岡市長選でも立候補を表明している佐々木彩乃氏が9月23日、インターネット上での虚偽情報や誹謗中傷に関する声明を発表しました。

佐々木さんは「私個人の信条とは全く関係なく、私の経歴をベースに『中国共産党の人間』とか『中国のスパイ』とか誹謗中傷というよりは事実無根のことをSNSで言われる」と訴えます。
佐々木さんが保存する投稿画像を見せてもらうと“中国工作員に仕立て上げられた”“中国からのスパイだろうな”との書き込みがありました。

九州大学を卒業後、中国の大学院へ進学したとの経歴を明らかにした佐々木さんですが「北京の清華大学大学院に在籍していたが、コロナ禍だったので福岡でオンライン受講をしていて北京には住んでいない」とし「経歴によって自身が非難され『他国のスパイ』だとか事実が曲げられ、1人の人間として悲しかった」と語ります。
なぜ選挙のたびに、SNS上でデマや極端な表現が飛び交うのか。

ネット選挙や情報流通に詳しいJX通信社の米重克洋代表は、SNSの収益構造と情報空間の特性を指摘します。

米重さんは「政治的に過激な主張や誇張された表現のほうが再生数や表示数を集めやすく、それが投稿者の収益につながりやすいため、少しでも過激な情報や針小棒大に誇張した表現を使って、時には誹謗中傷になりかねないような内容も含めて拡散してしまう」と話します。

その上で米重さんは「SNSは能動的に情報を得られる便利な媒体である一方、無意識に見ていると自分好みの情報という名目でいろんな人が情報を流し込んできて偏ってしまうリスクがある。自身が適切な距離感を保って向き合う姿勢が必要」と警鐘を鳴らしています。

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