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【独自】“放火未遂”の男 カメラが捉えた逮捕直前の姿 ドラレコには不審な動き 福岡県

暮らし

2022/10/21 19:00

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20日夜、福岡県北九州市で52歳の男が放火未遂の疑いで逮捕されました。

この男とみられる人物が近くで起きた不審火の現場でも目撃され、その姿をドライブレコーダーが捉えていました。

◆記者リポート
「捜査員に連れられて男が出てきました」

グレーのパーカー姿でフードをかぶり、うつむきながら警察車両に乗り込む男。

非現住建造物等放火未遂の疑いで逮捕された住所不定の無職・織田秀一容疑者(52)です。

事件が発生したのは20日夕方。

織田容疑者は、北九州市小倉北区大畠の木造平屋建ての空き家をライターで火をつけた新聞紙で放火しようとした疑いが持たれています。

その際に燃えた自転車の写真では、タイヤ部分などが黒く焼けているのが確認できます。

◆記者リポート
「鎮火から2時間が経過しましたが、規制線が張られ、警察と消防が現場を調べています」

鎮火後も警察は現場周辺の捜査活動を入念に行っていました。

その理由はー

◆町内会の副会長
「おととい(18日)午後9時すぎにあって、きょう(20日)で2件目です。同じ町内だからいつ火が付くか、それが一番怖いですよ」

実は付近では18日の夜にも住宅の壁などを焼く不審火が発生していました。

20日に火事が発生した現場からわずか80メートルの場所でした。

相次ぐ不審火に周辺の住民も不安を募らせていました。

◆町内会の副会長
「回覧板を回すなりして『不審者を見つけたらご連絡ください』とか、そういうことをしていかないと大変だよねって話はしました」

そんな中、発生した20日の火災。

火事が起きたあとに記者が現場の周辺を取材しているとー

◆記者リポート
「今、ひとりの男性が消防と警察から話を聞かれています」

消防から声を掛けられていたのが織田容疑者です。

◆消防
「グループホーム出たの何時ごろ?」
◆織田容疑者
「朝の8時…」
◆消防
「8時からずっと外出てます?」
◆織田容疑者
「あの作業所に…」
◆消防
「作業所行って帰ってきました?帰ってきたの何時?」
◆織田容疑者
「…」

消防隊員の質問に多くを語らない織田容疑者。

その後、警察とともにグループホームの中へ。

中に入ってから約1時間半後ー

グレーのパーカー姿に着替えて出てきた織田容疑者は、非現住建造物等放火未遂の疑いで緊急逮捕されました。

織田容疑者は20日の火事について容疑を認めた上で、動機については「世の中が嫌になった」と供述しているということです。

付近の住民によると、織田容疑者は約1週間前に近くのグループホームに引っ越してきたばかりといいます。

住民の1人は、18日の火事が起きる直前に織田容疑者とみられる人物が現場近くにいる姿を目撃していました。

◆記者
Q.「この人ですか?」
◆ドラレコの持ち主
「そうそうそう、ようとれてるね」

住民の車に設置されたドライブレコーダーの映像には、火事が発生した住宅が映っています。

午後8時40分ごろ、暗闇からゆっくりと人影が姿を現しました。

右手をポケットに入れたまま、しばらくその場に立ち尽くします。

その間、約30秒。

次の瞬間、家の方をのぞきはじめました。

じっとのぞいています。

ときおり周囲に人がいないか確認している様子も。

そして、こちらの車に気づいたのか、その場を離れていきました。

仕事へと向かう運転手は仕方なくその場を後にすることにー

車の後方に取り付けられたドライブレコーダーの映像にもパーカー姿の人物が映っています。

車が過ぎ去るのを確認したかったのでしょうか。

こちらを見ます。

そうして再びのぞきこんでいた家のほうへと向かっていきました。

この映像から約20分後、火事の通報が消防に入りました。

警察は18日の火事と20日の火事の関連を調べ、連続放火の可能性も視野に捜査する方針です。

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