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「分身で接客」「自動で乳しぼり」 広がる最先端ロボット 今どきの働き方改革 【福岡発】

暮らし

2022/11/17 15:00

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最先端のロボットがいま、働き方革命を起こしています。

人手不足の解消や作業軽減などの切り札として期待されるロボットですが、福岡ではどのように活用されているのか、取材しました。

◆川崎キャスター
「福岡市内のモスバーガーにやってきました。こちらに非常に興味深いロボットがいるということです」
◆ロボット
「いらっしゃいませ、こんにちは、ご来店ありがとうございます」

大濠公園の前にあるモスバーガーで出迎えてくれたのは、人ではなく「小さなロボット」です。

◆ロボット
「お待たせ致しました。ごゆっくりお召し上がりください」

◆川崎キャスター
「わかりますか?機械の声ではなくて、本当の人間が別の場所で声を出して動かしているんですよ」

実はこれ、東京の企業が開発した『分身ロボット OriHime(おりひめ)』。

パソコンやタブレットから遠隔で操作されていて、内蔵のカメラとスピーカーで会話もできます。

障害があったり、子育てなどで外出が難しい人たちに、新たな働き方を提供する技術として注目されていて、その実証実験が14日から始まりました。

◆川崎キャスター
「名前と年齢を伺えますか?」
◆きーくん
「『きーくん』と申します。30代です」

東京在住の『きーくん』は障害があり、今回の実証実験に参加しました。

◆川崎キャスター
「どうですか?分身ロボットで働いてみて?」
◆きーくん
「小さい子どもがすごく興味持ってくれることが多くて、楽しくコミュニケーションを取っています。様々な形で働く場が増えることが、よりみんなが活躍できると思いますので、とても未来のあることだと思います」

実際に接客を受けた客の反応は?

◆来店客
「ただのロボットだったら喋りかけようと思わないけど、中に相手の方がいてお話ができるんだったら、円滑にコミュニケーションがとれると思います」

◆来店客
「すごく可愛いなと思いました。機械の言葉よりは人の声の方が温かみがあっていいなと思います」

雇用の場を創出する新たな技術として注目されている「分身ロボット」。

企業側にとっても大きなメリットがあるといいます。

◆モスフードサービス 山口さほりさん
「人手不足の解消に取り組みたいけど、温かみのある接客は失いたくない。日本全国どこからでも接客をしてもらえるので、今までにない可能性を感じている」

人手不足が続く酪農の現場でも、ロボットを活用した新しい働き方が始まっています。

福岡県久留米市内の牛舎で導入されている『ハイテク技術』が…

◆永田ブルースカイファーム 永田雄斗さん
「こちらが搾乳ロボットです」
◆記者
「搾乳ロボットはどう使う?」
◆永田ブルースカイファーム 永田雄斗さん
「基本的にはロボットが乳房を絞ってくれるシステムです」

3年前から酪農の作業で手間がかかる「搾乳」をロボットで管理しています。

◆記者
「白い管の部分が?」
◆永田ブルースカイファーム 永田雄斗さん
「牛乳が今まさに絞られて、こちらに溜まっています」

このシステムは、搾乳エリアに入ってきた牛の乳房の位置を3Dカメラが検知し、自動で搾乳機を装着。

さらに、カメラを通してメインコンピューターが牛の状態を判断し、適量を絞ってくれます。

◆永田ブルースカイファーム 永田雄斗さん
「朝夕の搾乳するときに牛を集めて、1頭1頭自分たちで乳房にかけて絞っていたのが、5分の1の労働力と労働時間の削減が出来た」

これまで約100頭の牛を従業員3人で6時間かけて搾乳していました。

しかし、このシステムを導入したことで1人で管理できるようになったといいます。

また、この牧場では牛の管理にもデータを活用しています。

牛に特殊な機械を取り付け、体調や繁殖時期などをすべてデータ化。

これまで経験に頼っていたものが、数値化されることで、経験がなくても働ける職場になったといいます。

◆永田ブルースカイファーム 永田雄斗さん
「ネクストジェネレーションが育ってきているので、この子達が『酪農やりたい』って言ってくれるような環境作りをしていくのが自分たちの目標であり、夢であり、希望であるかなと思います」

福岡で広がる最先端ロボットの活用。

私たちの暮らしが大きく変わろうとしています。

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