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【衆院選】“裏金議員”福岡4区に広がる波紋 渦中の現職「しっかり反省」…石破首相「相当程度を非公認」方針で

政治・行政

3時間前

10月27日に投開票が予定される衆院選での「公認問題」をめぐり石破首相が“裏金議員”への方針を示しました。

その“裏金議員”が立候補を表明している福岡の選挙区の反応は…。

◆立憲民主党 野田佳彦 代表(10月7日 代表質問)
「相当程度に非公認が生じるのではなく、大半が公認されるのではないでしょうか。この公認は本当に国民の理解を得ることができるかどうか、よくお考え下さい」

石破首相が党員資格の停止や役職停止処分を受けている旧安倍派の議員らを公認せず、衆院選で「相当程度の非公認が生ずる」としたことに対し、立憲民主党の野田代表は7日、国会で厳しく追及しました。

FNNが10月5日・6日に実施した世論調査で、石破新内閣の支持率は53.3%。

そして、自民党がいわゆる“裏金議員”を選挙で公認するかどうかについて「公認すべきではない」との答えは47.4%、「説明責任を果たせば公認してよい」が42.5%でした。

27日に投開票を迎える見通しの衆議院選挙。

自民党の「政治とカネ」に関する問題が大きな争点に上がっています。

政治資金パーティでの収入のうち、記載が義務付けられている政治資金収支報告書への記載を行っていなかった“裏金議員”は、福岡県内で2人。

1人は、1926万円の不記載で1年間の党の役職停止の処分を受けている福岡11区の武田良太元総務大臣、もう1人は161万円の不記載で幹事長から注意処分を受けた福岡4区の宮内秀樹元農林水産副大臣です。

石破首相が6日に明らかにした“裏金議員”への対応によると、この旧二階派の2人は、比例への重複立候補が認められない形になります。
宮内議員が再選を目指す福岡4区では、この問題に対し各陣営が批判を強めています。

自民党の公認を求めて宮内議員と保守分裂の構図となっている吉松源昭氏は「裏金脱税は許さない」とポスターに記載。

◆福岡4区 立候補予定 吉松源昭氏(2日)
「自民党が政治に自浄作用がなくなっている。そのことを訴えたポスターです。自民党が自浄作用があれば、不祥事の多い議員を放任するのはおかしいんじゃないか」
日本維新の会の阿部弘樹氏も「政治とカネ」の問題に厳しい姿勢で臨む構えです。

◆維新・現 阿部弘樹 議員(5日)
「不記載、いわゆる『裏金』というのが大きな関心事じゃないですか。裏金というのは、政治資金規正法では載せているから雑収入になる。課税されないけど、載せていなかったら脱税ですよね」
一方の宮内議員は5日、事務所開きを行い「これまでにない厳しい選挙」と支援を呼びかけました。

◆自民・現 宮内秀樹 議員(5日)
「派閥の収支報告の記載漏れということでしたから、その責任をしっかり受けて選挙を戦わないといけないということですので、しっかり反省した上で、今後こういうことを必ず起こさない」
このほか福岡4区では、許斐亮太郎氏(国民民主)、宗晶子氏(社民)、行平佳弘氏(参政)が出馬を表明しています。



◆「公認」をもらう意味は
現在議論となっている自民党の「公認」問題。

この「公認」というのがどういう意味を持つのか、ジャーナリストの鈴木哲夫さんに聞きました。

まず、公認をもらうと党から「選挙資金」や「選挙応援」が得られるということです。

次に、自民党公認になると「公明党」から支援を得られるということです。

「自公連立政権」と言われるように、自民党は公明党とタッグを組んでいて、選挙の時も公明党の票が自民党の公認候補者に入ることになります。

こうした金銭面での支援や組織票の面から「公認」は選挙結果を左右するとして重要視されています。

こうした公認問題をめぐり石破首相は、党から重い処分を受けるなどした議員6人について非公認とする方針を示しています。

非公認となる議員は9日の選挙対策本部で正式決定されるということです。

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