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“秋の花粉症”に注意 猛暑で深刻化か 患者増加のクリニックも 花粉の飛散距離“春より短い”がリスクは身近に

気象・災害

2時間前

このところ、季節の変わり目で体調を崩している人も多いかもしれませんが、風邪だと思ったら実は違った…というケースが増えているようです。

福岡県那珂川市にあるクリニックでは…

◆医師
「いまどんな症状がありますか?」
◆患者
「せきが出るとか」

◆医師
「喉がかゆい?」
◆患者
「はい」

◆医師
「鼻が腫れて鼻水がちょっと出てますね」



子供が訴えるせきや鼻水など風邪のような症状。

実はこの原因が…

◆じんのうち耳鼻咽喉科・内科 陣内進也 院長
「『秋の花粉症』ですね。症状はせきとか呼吸器症状が多くなってくるのが秋ですね」

春だけでなく秋も多くの人を悩ませる花粉症。

秋の花粉は春の花粉より小さく、気管支に入りやすいため、呼吸器に症状が出やすいといいます。

このクリニックでは秋の花粉症の患者が増えていて、1日に平均20人以上が訪れています。



Q.秋の花粉症は?
◆来院した子供
「初めてですね」

◆「秋の花粉症」の患者
「鼻が詰まって鼻水が止まらないので、頭がぼーっとする。日中眠いとか、夜、鼻水で眠れないのがつらい」

◆じんのうち耳鼻咽喉科・内科 陣内進也 院長
「通常は9月ぐらいから秋の花粉症の患者が来られるんですけど、今年はちょっと遅かった印象があります。たぶん暑かったせいだと思いますけどね」



一方、福岡市南区にある病院では…

◆福岡病院 花粉調査員 児塔栄子さん
「空中花粉を採取したプレパラートです」

福岡市内で飛んでいる花粉を毎日採取し、その種類や量を調査しています。



この季節、特に多いのが…

◆福岡病院 花粉調査員 児塔栄子さん
「キク科のブタクサ属ですね」

春の花粉症で知られるスギなどとは異なり、秋はブタクサやヨモギなどの雑草が原因とされています。

この病院では9月中旬から毎日、秋の花粉が確認されています。

◆福岡病院 花粉調査員 児塔栄子さん
「9月中旬くらいから増えて今が1番多い。11月下旬くらいまで注意」



記者が福岡市内を歩いてみたところ…

◆記者リポート
「背の高い草、ブタクサの仲間・オオブタクサです」

川岸にうっそうと茂っている「オオブタクサ」。

近くには住宅もあり、住民は頭を悩ませていました。

◆近隣住民
「なんかもうすごいですもんね。草をこの辺抜いたりすると花粉が…すごく目がかゆくて、ひどいと鼻水やせきも出る」



身近なところに生え、秋の花粉症を引き起こすブタクサなどの雑草。

専門家は、特に今年は暑さなど天候に影響で花粉の量が増えていると指摘します。

◆日本医科大学大学院 大久保公裕 教授
「今年の夏が非常に暑かったので、イネ科やブタクサの花粉が増えています。同時に、ゲリラ豪雨(の際の気流)によって舞う花粉量が増えて吸う機会が増えている」

そして取材を進めると、今年の猛暑は「秋」だけでなく、来年「春」の花粉症も深刻化させる可能性があることが分かってきました。

花粉症に詳しい日本医科大学大学院の大久保教授によりますと、秋の花粉症の原因となるブタクサ、ヨモギ、ススキなどの花粉は、200メートルから500メートルほど飛散するということです。

500キロメートルほど飛散するとされる春のスギ花粉と比べ、あまり遠くまでは飛ばないものの、そのリスクは身近に潜んでいます。

原因となるブタクサ、ヨモギなどは足元にあるため、その上を歩くと花粉をダイレクトに吸うことになり、急激なアレルギー反応が出る可能性もあります。

また、背の低い小さなお子さんは多くの花粉を吸い込み、症状が重くなるケースもあるため注意が必要です。



そして気になる対策ですが、河川敷など自然の多いところは避け、なるべくコンクリートの道を通ることで花粉を吸い込む量を軽減できるということです。

そして、秋の花粉症シーズンのあと、気になるのが来年春の花粉です。

ウェザーニューズによりますと、来年春の花粉飛散は西日本で過去10年で最多に匹敵する大量飛散のおそれがあるということです。

福岡でも去年の約2.5倍の花粉の飛散が見込まれています。

秋の花粉に続き、春にも十分な花粉症対策が必要となりそうです。
このところ、季節の変わり目で体調を崩している人も多いかもしれませんが、風邪だと思ったら実は違った…というケースが増えているようです。

福岡県那珂川市にあるクリニックでは…

◆医師
「いまどんな症状がありますか?」
◆患者
「せきが出るとか」

◆医師
「喉がかゆい?」
◆患者
「はい」

◆医師
「鼻が腫れて鼻水がちょっと出てますね」
子供が訴えるせきや鼻水など風邪のような症状。

実はこの原因が…

◆じんのうち耳鼻咽喉科・内科 陣内進也 院長
「『秋の花粉症』ですね。症状はせきとか呼吸器症状が多くなってくるのが秋ですね」

春だけでなく秋も多くの人を悩ませる花粉症。

秋の花粉は春の花粉より小さく、気管支に入りやすいため、呼吸器に症状が出やすいといいます。

このクリニックでは秋の花粉症の患者が増えていて、1日に平均20人以上が訪れています。
Q.秋の花粉症は?
◆来院した子供
「初めてですね」

◆「秋の花粉症」の患者
「鼻が詰まって鼻水が止まらないので、頭がぼーっとする。日中眠いとか、夜、鼻水で眠れないのがつらい」

◆じんのうち耳鼻咽喉科・内科 陣内進也 院長
「通常は9月ぐらいから秋の花粉症の患者が来られるんですけど、今年はちょっと遅かった印象があります。たぶん暑かったせいだと思いますけどね」
一方、福岡市南区にある病院では…

◆福岡病院 花粉調査員 児塔栄子さん
「空中花粉を採取したプレパラートです」

福岡市内で飛んでいる花粉を毎日採取し、その種類や量を調査しています。
この季節、特に多いのが…

◆福岡病院 花粉調査員 児塔栄子さん
「キク科のブタクサ属ですね」

春の花粉症で知られるスギなどとは異なり、秋はブタクサやヨモギなどの雑草が原因とされています。

この病院では9月中旬から毎日、秋の花粉が確認されています。

◆福岡病院 花粉調査員 児塔栄子さん
「9月中旬くらいから増えて今が1番多い。11月下旬くらいまで注意」
記者が福岡市内を歩いてみたところ…

◆記者リポート
「背の高い草、ブタクサの仲間・オオブタクサです」

川岸にうっそうと茂っている「オオブタクサ」。

近くには住宅もあり、住民は頭を悩ませていました。

◆近隣住民
「なんかもうすごいですもんね。草をこの辺抜いたりすると花粉が…すごく目がかゆくて、ひどいと鼻水やせきも出る」
身近なところに生え、秋の花粉症を引き起こすブタクサなどの雑草。

専門家は、特に今年は暑さなど天候に影響で花粉の量が増えていると指摘します。

◆日本医科大学大学院 大久保公裕 教授
「今年の夏が非常に暑かったので、イネ科やブタクサの花粉が増えています。同時に、ゲリラ豪雨(の際の気流)によって舞う花粉量が増えて吸う機会が増えている」

そして取材を進めると、今年の猛暑は「秋」だけでなく、来年「春」の花粉症も深刻化させる可能性があることが分かってきました。

花粉症に詳しい日本医科大学大学院の大久保教授によりますと、秋の花粉症の原因となるブタクサ、ヨモギ、ススキなどの花粉は、200メートルから500メートルほど飛散するということです。

500キロメートルほど飛散するとされる春のスギ花粉と比べ、あまり遠くまでは飛ばないものの、そのリスクは身近に潜んでいます。

原因となるブタクサ、ヨモギなどは足元にあるため、その上を歩くと花粉をダイレクトに吸うことになり、急激なアレルギー反応が出る可能性もあります。

また、背の低い小さなお子さんは多くの花粉を吸い込み、症状が重くなるケースもあるため注意が必要です。
そして気になる対策ですが、河川敷など自然の多いところは避け、なるべくコンクリートの道を通ることで花粉を吸い込む量を軽減できるということです。

そして、秋の花粉症シーズンのあと、気になるのが来年春の花粉です。

ウェザーニューズによりますと、来年春の花粉飛散は西日本で過去10年で最多に匹敵する大量飛散のおそれがあるということです。

福岡でも去年の約2.5倍の花粉の飛散が見込まれています。

秋の花粉に続き、春にも十分な花粉症対策が必要となりそうです。

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