太宰府市の国史跡内でキャンプ場を無断開設か　中国籍の夫婦を逮捕　福岡県

福岡県太宰府市にある国の特別史跡内で、所有者に無断でキャンプ場を開設するなど土地を侵奪した疑いで、中国籍の夫婦が逮捕されました。



不動産侵奪の疑いで逮捕されたのは、いずれも福岡県宇美町に住む中国籍で、会社役員の劉暁慶（リュウ・シャオチン）容疑者（41）と、夫で会社員の李勇（リ・ヨン）容疑者（42）です。

警察によりますと、2人は共謀し、2022年10月から2023年9月までの間に、太宰府市の山の中腹で、土地の所有者に無断でキャンプ場を開設した疑いが持たれています。



土地の所有者22人のうち1人から、去年6月に「自分の土地にキャンプ場が作られている」と警察に相談があったことから事件が発覚しました。

この土地は国の特別史跡「大野城跡」の区域内で、福岡県や太宰府市が8回にわたり撤去を求める指導を行っていました。

劉容疑者は逮捕前、TNCの取材に対して「太宰府市の許可はもらっている認識だ」と話していました。

警察は2人の認否を明らかにしていませんが、キャンプ場の売り上げなどを調べ、事件の全容解明を進めています。