7時間前
“資さんうどんの器”を作り続けて25年 記録的大雨で全壊の窯元が新たな一歩 釉薬の調合ノート失うも…仲間が後押し「感無量」 福岡・東峰村
暮らし
6時間前
記録的な大雨で窯を失ってから2年あまり、北九州のソウルフード「資さんうどん」の器を手がけてきた福岡県東峰村の窯元が、仲間の後押しを受けてこの秋、新たな一歩を踏み出しました。
10月11日の福岡県東峰村の小石原地区は大勢の人でにぎわっていました。
約40軒ある窯元の陶器がお得に購入できる秋の「民陶むら祭」です。
◆訪れた人
「お茶わんを2つと小鉢用のお皿を3つ。漬物をのせる小皿も買いました」
◆訪れた人
「毎年来るんですけど安くてなかなか良い掘り出し物があるので全部回ってます」
約40軒ある窯元の陶器がお得に購入できる秋の「民陶むら祭」です。
◆訪れた人
「お茶わんを2つと小鉢用のお皿を3つ。漬物をのせる小皿も買いました」
◆訪れた人
「毎年来るんですけど安くてなかなか良い掘り出し物があるので全部回ってます」
こちらの窯元には朝から行列ができていました。
◆訪れた人
「小野窯元さんがリニューアルオープンということで飛んできました」
◆訪れた人
「小野窯元さんがリニューアルオープンということで飛んできました」
小石原焼伝統の「飛びかんな」や「藁刷毛」。
さまざまな皿や丼が並ぶ中で注目を浴びていたのが、非売品だという「資さんうどん」の器です。
北九州のソウルフード「資さんうどん」の器を長年手がけてきた小野窯元の小野政司さんには今回の民陶むら祭にかける特別な思いがありました。
◆小野窯元 小野政司さん
「やっと2年と3カ月ですかね。ちょっと長かったですね」
「やっと2年と3カ月ですかね。ちょっと長かったですね」
2023年7月に県内を襲った記録的な大雨。
小野さんの工房は土砂に飲み込まれて全壊し、4基あった窯や、60年以上受け継がれてきた釉薬の調合ノートなども失いました。
◆小野窯元 小野政司さん
「正直なところ絶句ですね。何も言葉はなかった。現実問題として『再建できるのか?』というのが頭をよぎりましたね」
小野さんの工房は土砂に飲み込まれて全壊し、4基あった窯や、60年以上受け継がれてきた釉薬の調合ノートなども失いました。
◆小野窯元 小野政司さん
「正直なところ絶句ですね。何も言葉はなかった。現実問題として『再建できるのか?』というのが頭をよぎりましたね」
代表作の1つが資さんうどんの器。
中央の文字は妻の妙子さんが一枚一枚手書きし、25年にわたって年間約3000枚を作り続けてきました。
中央の文字は妻の妙子さんが一枚一枚手書きし、25年にわたって年間約3000枚を作り続けてきました。
◆小野窯元 小野政司さん
「今は納められる状態でもないし作れる状態でもない」
工房を失い廃業も頭をよぎる中、支えてくれたのは同じ小石原焼の窯元でした。
道具や、器を作る場所を提供してくれたのです。
◆福嶋製陶 福嶋秀作さん
「まあ叱咤激励の意味も込めてですよね。ぐっと落ち込むばかりじゃなく、そこにちょっとした光でも見つけてくれたらと思って」
「今は納められる状態でもないし作れる状態でもない」
工房を失い廃業も頭をよぎる中、支えてくれたのは同じ小石原焼の窯元でした。
道具や、器を作る場所を提供してくれたのです。
◆福嶋製陶 福嶋秀作さん
「まあ叱咤激励の意味も込めてですよね。ぐっと落ち込むばかりじゃなく、そこにちょっとした光でも見つけてくれたらと思って」
被災から2年3カ月、店の中に新しい工房がオープンしました。
改装したスペースにろくろを置き、さらに駐車場だった場所には新しい窯が置かれました。
今はまだ真新しいこの窯でさまざまな器に命が吹き込まれます。
◆小野窯元 小野政司さん
「作れるようになった時はやっぱり感無量。うれしかった」
改装したスペースにろくろを置き、さらに駐車場だった場所には新しい窯が置かれました。
今はまだ真新しいこの窯でさまざまな器に命が吹き込まれます。
◆小野窯元 小野政司さん
「作れるようになった時はやっぱり感無量。うれしかった」
そうして迎えた再出発の初日、店内は多くの人でにぎわいました。
◆訪れた人
「すごいきれいに“みだれがんな”とか凝っている職人技が見ても分かる。ずっとこれからも作り続けてほしいなと思います」
◆訪れた人
「すごいきれいに“みだれがんな”とか凝っている職人技が見ても分かる。ずっとこれからも作り続けてほしいなと思います」
自身が作っているという米をプレゼントし、ひとりひとりに感謝の気持ちを伝えた小野さんは、新しい工房で実現したいことがあるといいます。
◆小野窯元 小野政司さん
「私の仕事が気軽に見えるように、“飛びかんな”を入れるのが見られたり、ろくろを回しているのが見られたりするようにしたいのがあって。それがやっぱり小石原焼の発展というか、小石原焼を知ってもらう一番近道じゃないかと思って」
小石原焼の伝統をつなぎ、さらに魅力を伝えていくため新たな挑戦が始まっています。
「私の仕事が気軽に見えるように、“飛びかんな”を入れるのが見られたり、ろくろを回しているのが見られたりするようにしたいのがあって。それがやっぱり小石原焼の発展というか、小石原焼を知ってもらう一番近道じゃないかと思って」
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