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「うそはついておりません」“金銭授受”重ねて否定 時に笑み浮かべ…蔵内元議長が辞職後初の会見 “県政を私物化”の指摘に「残念ですね」

政治・行政

24分前

福岡県議会の蔵内前議長が5日、辞職後初となる会見を開きました。

新たな告発が続く金銭授受疑惑については「そのような事実はない」と改めて否定しました。

◆蔵内勇夫前議長
「40年以上にわたり県議会議員として活動してきましたので、議員を離れて2カ月以上がたった今でも県議会のことを思うとさまざまな思い出がよみがえってきます。あの時、私が身を引くことが県議会の再出発のために必要だったという思いは今も変わっておりません」

午前11時、福岡市内のホテルで始まった蔵内勇夫前議長の記者会見。

冒頭では、辞職の表明から2カ月以上たったこのタイミングでの会見となった理由について語りました。

◆蔵内勇夫前議長
「突然、百条委員会の設置が決まるなど新たな動きが出てまいりました」「そのような時期に私がいろいろな発言をしますとやはりその影響は大きく混乱を招く恐れがあると少し事態の推移を見守ってきた中できょうに至ったと」

蔵内氏が議員辞職を表明したのは8月、出張先の東京でした。

◆蔵内勇夫前議長(8月25日)
「後日、福岡でゆっくり報告を行いたいと思っております。以上です」

◆報道陣(8月25日)
「会見はしないんでしょうか?」「会見をお願いします!」「一言でいいので!」「なぜこのタイミングで辞めるんでしょうか?」
あれから2カ月半近く。

記者クラブの要請でようやく開催された会見は1時間半以内と時間が区切られ、質問は各社1人のみ、冒頭のあいさつ部分以外は会見が終了するまで放送や配信を禁止するなど異例の制限が設けられました。

◆蔵内勇夫前議長
「何度も申し上げましたが正副議長人事に関して金銭の授受は一切ございません」

吉松源昭県議の告発を発端に明るみとなった正副議長ポストを巡る金銭授受疑惑。
10月には自民党の樋口明県議が幹部らの求めに応じ、旅費を含むゴルフ代やフランス料理店での食事代およびお車代名目で約700万円を支払ったと証言しました。

◆蔵内勇夫前議長
「(ゴルフ会の)『マスターズ』『蔵内会』には私は出席してると思います。欠席したことはないと思います」「当時、会計をした方がきちっと処理をされておると思っております」「それから、フランス料理店複数ございますがおそらくあの店のことだろうと思います。あの時も私はお包みを渡したと思っております。で。お車代については私は知りません」
かつて副議長を務めた民主系会派の新村雅彦元県議は「福岡市内の料亭で蔵内氏に、500万円を茶封筒に入れて手渡した」と名指しして証言しました。

◆蔵内勇夫前議長
「彼の証言は当時彼が所属をしていた政党の彼自身のお金にまつわる話と関連しているのかもしれませんが、私を含め自民党県議団には無関係な話です。弁護士とも相談しておりますが、彼の県議時代の行いなどもあり証言に信ぴょう性はないと思っています」

Q.県議時代の行いというところなどもう少し具体的にご説明いただけないでしょうか?
「申し訳ありません。これは第三者委員会で話すことだと思います。そこでしっかりと私は証言をいたします」
Q(川崎キャスター).新村さんの証言を覆すような客観的事実とかもしくはその当時のご自身のスケジュールなどを証明できますか?
「残念ながら今精査しているところなんですけど、15年前ですからなかなか出てこないんですね。しかしあの、最後までしっかり調べてみたいと思っております」

Q(川崎キャスター).新村さんが非常に重たいリスクを背負った上でうそをついてねつ造する、こういう動機や理由について思い当たることがあるかないかでお答えください。
「ございます。ただあの会見を私もあとから見せていただきましたが、私の表情、表現、動作、あれだけ克明に覚えていらっしゃったと、すごいなと思いました」「私はうそはついておりません」

Q(川崎キャスター).新村さんがうそをついている?
「それはご自身の判断で思ってください。私はうそをついてないということは、そうでしょう」
蔵内氏の会見を見ていたその新村元県議は…。

◆新村雅彦元副議長
「あきれますね。本当ね、私たち。普通の人間からすると金銭授受で大きな金を渡したというのはもう一大事件ですから。それくらいインパクトのある事実なんだから覚えてるんであって」

細かくメモを取りながら蔵内氏の発言を聞いていた新村氏。
手帳には副議長就任前の2011年に蔵内氏らを沖縄でゴルフ接待したことや翌年4月に蔵内氏に500万円を渡したとする食事会のことを書き残していました。

にもかかわらず蔵内氏が全面否定したことについては…。

◆新村雅彦元副議長
「そう言わざるをえないんじゃないですか。これまでずっとそれで金銭授受ありませんって引っ張ってきたわけですから、ここにきて『いやそれは違った』なんて絶対言えないと本人が思っているんじゃないか。もらった渡したという水かけ論で終わって、どっちもどっちよねみたいな話になっては絶対ならんと思いますんで、うやむやには絶対できないと思います」

次に話が及んだのは蔵内氏がライフワークとして推し進めてきたワンヘルス政策。

蔵内氏が去った9月定例会ではこれまでと様相が一変し、事業の必要性や予算の妥当性など追及が相次ぎました。

そして、先週開かれた行政改革審議会の会合では、過去5年で59億円とされてきた関連予算が精査の結果、4378億円にのぼることが報告され衝撃を与えました。

▼蔵内勇夫前議長会見
「ワンヘルスの冠をついた事業が4000億円、すごい数字と思いました。でもあれは実践条例に基づいて、道路予算だとか農業振興だとか何百億という金が中に入っていますよね。私が申し上げたいのは、我々、福岡県のワンヘルスの原点、真水の部分についてもしっかり精査をいただきたい」

Q.完全に県は見直しの方向へとかじを切っているが?
「知事が予算を精査するのは当たり前でしょう。何の違和感もありません。蜜月とですね、信頼があるというのは別です。獣医師として福岡県議会議員としてワンヘルスを推進してまいりました。その理念は今でも決して間違っていないと思っています」
蔵内氏の地元、筑後市の公園に約3億円をかけて整備されたワンヘルスのモニュメントについては…。

Q.このモニュメントの名称の決め方やあるいはこの監修者、設計関係者の選定に関して、蔵内さんが何かとかあるんでしょうか?
「らせん状でDNAがずっとつながって、命がつながっている、まさしくワンヘルスじゃないかと、そうは思いましたが、結果的に県の方で決められて出てきた名前がワンヘルスカーボンゲート。検討委員のメンバーも分かりません」

Q.つまり関与はないということなんですね?
「はい」「あまりにもね、ワンヘルスというのが、私しか分かっていなかった。行政が政策を立て、予算化をされた、ということになるわけでありますがその過程でね、もう少し説明をね、皆さんに対してしっかりやるべきだったなとそういう思いはございます」
そして、高額すぎると批判が相次いだ海外視察。

蔵内氏が6月に開いた記者会見でのこの発言も波紋を呼びました。

◆蔵内勇夫前議長(6月)
「“海外旅行”は続けます」
去年8月の中国への視察ではその実施について議会には諮らず、自らの「議長専決」で予算を執行。

現地では県議会とは関係のない獣医師会の行事などに日本獣医師会の会長として出席しましたが、総額400万円近い活動経費は県の公費から支払われていました。

◆蔵内勇夫前議長
Q.公私混同という批判もありますが。
「そういう批判、疑念を持たせてしまったということも申し訳なく思っております。ただ、議長専決というのは議会開催中じゃない時に議長として専決をしなきゃならない場合に行うものがございまして、中国獣医師会が国の許可を取るのに時間を要しまして」

Q.県政を私物化していたという認識はないでしょうか?
「いやそれ言われるとね、残念ですね」「ヨーロッパを訪問した国にはですね、世界獣医師会の投票権がない国なんです。フランス、ないんですよ。ですから、私が日本獣医師会会長、アジア獣医師会会長、そして世界の会長、こういったステップで参りましたが、県議会を利用してそういうポストを取ろうと全くリンクするところが違うんです」

Q.自分が問題の根源だったという認識がかなり乏しいようには思うんですが。
「そんなことないよ。乏しくない」
蔵内氏の会見について最初に金銭授受疑惑を告発した吉松源昭県議は厳しく批判します。

◆吉松源昭県議
「すべてにわたってはぐらかすということが見えた会見だったと思う」「県民に対して説明をするというのが第一。そして当然第三者委員会にも説明する。両方にきっちり説明すればいいわけで、第三者委員会には説明するけど県民には説明しないという態度はいかがなものかと思う」

約1時間40分にわたった記者会見、蔵内氏はこう締めくくりました。

◆蔵内勇夫前議長
「相手がどういう意図があるかは分かりませんが、私は大変な名誉を汚されました。私の今抱えている役職からすると、とてもではない。でも耐えています。以上です」

会見を終え会場を後にする蔵内氏に記者からは「もう1回会見やりましょう」「説明責任は果たしたとお考えでしょうか」「県民は全く納得しないと思いますよ」との声が飛びましたが、蔵内氏が応じることはありませんでした。

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