2023/02/10 15:40
昼休みは争奪戦 福岡の“高校売店の味”「コッペリア」 物価高でも奮闘「腹いっぱい食べさせたい」
暮らし
2023/02/10 18:05
福岡都市圏を中心に、学校の売店で販売されているおなじみのパンですが、物価高の中、奮闘を続けています。
福岡市にあるスポーツ強豪校としても知られる東福岡高校。
その売店に所狭しと並んでいるのは―
懐かしい人も多いのではないでしょうか?
「コッペリア」のパンです。
その魅力は、食べ応えのあるボリュームと、1個140円からという手頃な価格にあります。
◆店員 中島真由美さん
「とっても人気です。多いときは200個は売れます」
コッペリアは1980年に創業し、福岡県筑紫野市に本社を置くパンメーカー。
福岡都市圏を中心に、40以上の高校の売店などで販売されていて、いわば福岡の“青春の味”です。
◆店員 中島真由美さん
「明太フランスですけど、とても人気で、一番に品切れします。争奪戦というか、靴が脱げるくらい片方置いてきたりして走ってきます」
その人気はどれほどなのか?
午前11時45分、待ちに待った昼休みです。
◆生徒
「何にしようかな…あんぱん」
◆生徒
「チョコメロンパン」
飛ぶようにパンが売れていきます。
◆記者
「何を買いました?」
◆高校3年生
「チョココロネとあげソーセージです。授業で大変な時とかに食べると元気が出ます。安ければ安いほど学生には嬉しいです」
◆高校1年生
「部活の練習とか放課後にあるから、パンだと腹持ちがよくてとても助かっています」
◆高校1年生
「クリームすごいです。美味しいです。これを食べて、ボクシングでまた全国優勝したいと思います」
しかし、そんな青春の味にも、物価高騰の波は容赦なく押し寄せています。
「コッペリア」のパンの製造工場。
常に焼きたての味を届けるため、24時間体制で稼働。
多い時で1日に約4万個のパンを焼き上げ、うち1万個が高校の売店に向けて配送されます。
まず目に飛び込んできたのは、こんがりと焼き上がったボリューム満点の玉子ピザ。
食パンの端から端までたっぷりと塗られた玉子サラダが人気ですが…。
◆コッペリア 小柳良輔 社長
「(卵は)2倍くらいの相場感で値上がりしている」
鳥インフルエンザの影響で、卵の価格はこの数ヵ月で一気に跳ね上がり、去年の同じ時期と比べて2倍近く値上がりしています。
続いて紹介してもらった商品は―
◆コッペリア 小柳良輔 社長
「こちらはサラダパンという商品。『揚げパンになんでサラダ?』という所はあるんですけど、当社の売りになっている商品」
ジューシーな揚げパンに、あっさりサラダがやみつきになる「サラダパン」。
30年以上のロングセラー商品ですが、揚げパンに欠かせない油の価格もまた、例年の2倍近くに上昇しているといいます。
さらに―
◆コッペリア 小柳良輔 社長
「オーブンの電気が一番電気を使う所ではあるが、一番上がっている」
そう、パンを焼くために必要な「電気代」の値上がりです。
実際に利用明細を見せてもらうと…
去年の同じ時期と比べて40万円近く上がっていました。
時には1ヵ月で120万円を超えることも―。
こうした値上げの波にあらがうため、「コッペリア」では、これまで100品目以上あったパンを60品目にまで厳選。
原材料が高い商品や使い回しの効かない食材を使った商品の生産をストップして、コストを切り詰めます。
さらに―
◆コッペリア 小柳良輔 社長
「大量に作るといいように見えて、実は移動してたりとか、距離が遠かったりとか、なるべくコンパクトにコンパクトに、小さいロットで作っていく」
従業員の作業効率を上げるなど、企業努力を積み重ね、なんとか去年の商品の値上げ幅を15円程度に抑えたと言います。
その背景には―
「高校生に腹いっぱい食べさせたい」という、創業以来変わらぬ企業理念がありました。
◆コッペリア 小柳良輔 社長
「育ち盛りの高校生の皆さんは、少ないお小遣いの中でやりくりしてパンを購入していただいてる。そういった生徒さん達にたくさん美味しいものを召し上がっていただきたいという気持ちで当社はパンを作っておりますので、その気持ちが一番ですね」
物価高騰の嵐に耐える福岡のソウルフード。
学生の笑顔のため、地道な企業努力が続いています。
福岡市にあるスポーツ強豪校としても知られる東福岡高校。
その売店に所狭しと並んでいるのは―
懐かしい人も多いのではないでしょうか?
「コッペリア」のパンです。
その魅力は、食べ応えのあるボリュームと、1個140円からという手頃な価格にあります。
◆店員 中島真由美さん
「とっても人気です。多いときは200個は売れます」
コッペリアは1980年に創業し、福岡県筑紫野市に本社を置くパンメーカー。
福岡都市圏を中心に、40以上の高校の売店などで販売されていて、いわば福岡の“青春の味”です。
◆店員 中島真由美さん
「明太フランスですけど、とても人気で、一番に品切れします。争奪戦というか、靴が脱げるくらい片方置いてきたりして走ってきます」
その人気はどれほどなのか?
午前11時45分、待ちに待った昼休みです。
◆生徒
「何にしようかな…あんぱん」
◆生徒
「チョコメロンパン」
飛ぶようにパンが売れていきます。
◆記者
「何を買いました?」
◆高校3年生
「チョココロネとあげソーセージです。授業で大変な時とかに食べると元気が出ます。安ければ安いほど学生には嬉しいです」
◆高校1年生
「部活の練習とか放課後にあるから、パンだと腹持ちがよくてとても助かっています」
◆高校1年生
「クリームすごいです。美味しいです。これを食べて、ボクシングでまた全国優勝したいと思います」
しかし、そんな青春の味にも、物価高騰の波は容赦なく押し寄せています。
「コッペリア」のパンの製造工場。
常に焼きたての味を届けるため、24時間体制で稼働。
多い時で1日に約4万個のパンを焼き上げ、うち1万個が高校の売店に向けて配送されます。
まず目に飛び込んできたのは、こんがりと焼き上がったボリューム満点の玉子ピザ。
食パンの端から端までたっぷりと塗られた玉子サラダが人気ですが…。
◆コッペリア 小柳良輔 社長
「(卵は)2倍くらいの相場感で値上がりしている」
鳥インフルエンザの影響で、卵の価格はこの数ヵ月で一気に跳ね上がり、去年の同じ時期と比べて2倍近く値上がりしています。
続いて紹介してもらった商品は―
◆コッペリア 小柳良輔 社長
「こちらはサラダパンという商品。『揚げパンになんでサラダ?』という所はあるんですけど、当社の売りになっている商品」
ジューシーな揚げパンに、あっさりサラダがやみつきになる「サラダパン」。
30年以上のロングセラー商品ですが、揚げパンに欠かせない油の価格もまた、例年の2倍近くに上昇しているといいます。
さらに―
◆コッペリア 小柳良輔 社長
「オーブンの電気が一番電気を使う所ではあるが、一番上がっている」
そう、パンを焼くために必要な「電気代」の値上がりです。
実際に利用明細を見せてもらうと…
去年の同じ時期と比べて40万円近く上がっていました。
時には1ヵ月で120万円を超えることも―。
こうした値上げの波にあらがうため、「コッペリア」では、これまで100品目以上あったパンを60品目にまで厳選。
原材料が高い商品や使い回しの効かない食材を使った商品の生産をストップして、コストを切り詰めます。
さらに―
◆コッペリア 小柳良輔 社長
「大量に作るといいように見えて、実は移動してたりとか、距離が遠かったりとか、なるべくコンパクトにコンパクトに、小さいロットで作っていく」
従業員の作業効率を上げるなど、企業努力を積み重ね、なんとか去年の商品の値上げ幅を15円程度に抑えたと言います。
その背景には―
「高校生に腹いっぱい食べさせたい」という、創業以来変わらぬ企業理念がありました。
◆コッペリア 小柳良輔 社長
「育ち盛りの高校生の皆さんは、少ないお小遣いの中でやりくりしてパンを購入していただいてる。そういった生徒さん達にたくさん美味しいものを召し上がっていただきたいという気持ちで当社はパンを作っておりますので、その気持ちが一番ですね」
物価高騰の嵐に耐える福岡のソウルフード。
学生の笑顔のため、地道な企業努力が続いています。
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