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生活保護費の引き下げを取り消す判決…控訴審で原告側が逆転勝訴 福岡高裁「裁量権を逸脱または濫用」

事件・事故

2025/01/29 16:20

生活保護費を国などが引き下げたのは違法だとして受給者が引き下げの取り消しなどを求めた裁判で、福岡高裁は29日、引き下げを取り消す判決を言い渡しました。

訴えによりますと福岡県内の生活保護受給者39人は、2013年から国が実施した生活保護費の段階的な引き下げは憲法に違反するなどとして、国などに引き下げの取り消しと慰謝料を求めていました。

4年前の一審判決で福岡地裁は原告側の訴えを退け、原告側が控訴していました。



29日の控訴審判決で福岡高裁の松田典浩裁判長は、一般世帯を対象とする調査に基づいて給付額を引き下げたことは「生活保護法の趣旨・目的に反する」などと指摘した上で「厚生労働大臣の裁量権を逸脱、または濫用したもの」などとして、手続きに不備があった原告を除く37人について生活保護費の引き下げを取り消しました。

一方、国に対する慰謝料についての訴えは退けています。
生活保護費を国などが引き下げたのは違法だとして受給者が引き下げの取り消しなどを求めた裁判で、福岡高裁は29日、引き下げを取り消す判決を言い渡しました。

訴えによりますと福岡県内の生活保護受給者39人は、2013年から国が実施した生活保護費の段階的な引き下げは憲法に違反するなどとして、国などに引き下げの取り消しと慰謝料を求めていました。

4年前の一審判決で福岡地裁は原告側の訴えを退け、原告側が控訴していました。
29日の控訴審判決で福岡高裁の松田典浩裁判長は、一般世帯を対象とする調査に基づいて給付額を引き下げたことは「生活保護法の趣旨・目的に反する」などと指摘した上で「厚生労働大臣の裁量権を逸脱、または濫用したもの」などとして、手続きに不備があった原告を除く37人について生活保護費の引き下げを取り消しました。

一方、国に対する慰謝料についての訴えは退けています。

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