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八女茶の産地にも衝撃…“トランプ関税”で波紋 日本茶人気のアメリカで買い控え懸念 15年前から海外販売 福岡

政治・行政

4時間前

トランプ大統領の相互関税ショックで世界経済が揺らいでいます。

輸出企業に大きな影響が懸念される中、世界的に人気が高まっている福岡の八女茶の産地も悲鳴を上げています。
9日には各国への上乗せ分も発動し、日本には24%が課せられるトランプ大統領の「相互関税」。

3日の発表以降、株価は大幅な下落が続き、6日の日経平均株価の下げ幅は一時2900円を超えて歴代3位の大きさを記録しました。

◆アメリカ トランプ大統領
「私も下落してほしくないが、時には治療薬が必要だ」

株価の急落についてトランプ大統領は、「一時的なもの」と主張した上で「我が国は再び強くなるだろう」と強調しています。

輸出企業にとって大きな痛手となる今回のトランプ関税に、福岡を代表する名産品も危機にさらされています。
◆記者リポート
「お茶どころで知られる八女市です。こちらには5ヘクタールに及ぶ茶畑が広がっています」

八女市の大石茶園。

国内のお茶離れをうけ、15年前から海外への販売を始めました。

◆大石茶園 大石賢一専務
「世界の市場では、日本茶・抹茶がブームになっていまして、健康飲料、スイーツなど、いろいろと日本茶・抹茶が使われるようになりました」
販路拡大のためフランスや台湾など海外出身の従業員も受け入れ、輸出先は現在40カ国以上に。

日用品として親しまれる粉末状の抹茶が海外向けの主力商品です。
世界的な日本食ブームと円安も相まって売り上げはここ数年、右肩上がりに上昇し、今年度は10億円超を見据えていました。

10年以上かけてまいてきた種がようやく実を結んできた中、突然のトランプショックに戸惑いを隠せません。

Q.日用品だと値上げの影響が…
◆大石茶園 大石賢一専務
「普段手にとっていただけるようになってきたので、関税でものすごく値段が上がり、買いにくくなるというのはマイナスの面が大きいかな」
日本茶人気の高いアメリカでの売上げは現在、輸出全体の1割を占めていて、関税はゼロ。

それが、9日以降は24%課せられることになります。

◆大石茶園 大石賢一専務
「もしアメリカで買い控えが起きても、他の国で買ってもらえる努力をしていきたい。輸出やインバウンドは日本の経済を支えるひとつですので、ここでつまずくのは不本意」

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