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海中から回収の医療搬送ヘリ 佐賀の唐津港に陸揚げ 生存者も骨折など大けが 海上保安部が損傷状況など実況見分へ 原因究明へ捜査本格化

事件・事故

2025/04/10 10:15

長崎の対馬から福岡の病院に向かっていた医療搬送ヘリが海で転覆しているのが見つかり3人が死亡した事故で、海中から引き揚げられた機体が10日朝、佐賀県唐津市の港に到着しました。

サルベージ船に乗せられた機体は午前8時ごろ、唐津市の港に到着しました。

機体は9日に福岡県宗像市沖で海中から引き揚げられ、ブルーシートに覆われた状態でクレーンを使って陸地に移されました。
その後、シートが取り外され、海上保安部による調査が始まりました。

事故を起こしたヘリは6日、長崎県の対馬から福岡市の福岡和白病院に向かう途中消息を絶ち、海に転覆しているのが見つかり、搭乗していた6人のうち女性患者(86)と付き添いの家族(68)、医師(34)の3人が死亡しました。

また操縦士(66)と整備士(67)、看護師(28)の3人がけがをして手当てを受けていますが、関係者によりますと骨折の大けがをしている人もいるということです。
この事故で唐津海上保安部は9日、業務上過失致死傷などの疑いで運航会社の「エス・ジー・シー佐賀航空」を家宅捜索するなど強制捜査に踏み切りました。

転覆した機体は緊急用の「浮き」が膨らんだ状態で見つかり、機長が「着水前に手動で出した」などと説明している一方、衝撃を感知した際に自動的に出される救難信号が海上保安庁などに届いていなかったことが分かっています。

海上保安部は今後、機体の損傷状況を調べるとともに、押収した資料や生存者からの聞き取り内容などをもとに事故の原因を詳しく捜査することにしています。

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