女子柔道でロス五輪出場目指す　福岡県警の青野南美巡査長　メダリスト日下部基栄さんの薫陶受け「この子は絶対強くなる」

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6時間前

1万人以上の警察官が在籍する福岡県警、その中で世界一を目指す女性警察官を取材しました。

実に1万人以上の警察官が在籍する福岡県警。

犯罪捜査、治安維持などに日々汗を流していますが、中にはこんな人材も。

必要な鍛錬のひとつ、柔道。

柔道場の中心でお手本を披露する女性警察官がいました。

◆福岡県警教養課　青野南美巡査長
「福岡県警察教養課青野南美、オリンピック強化指定選手です」

25歳の青野南美巡査長は女子63キロ級の選手として数々の大会に出場し、去年は全国大会で優勝。

9月行われた大会でも序盤から果敢に攻め、わずか9秒で足技を決めて有効を奪うと、その後、合わせ技で早々に勝ちを収めました。

「オリンピック強化指定選手」として活躍する福岡県警が誇る柔道界のホープです。

そんな青野巡査長を学生時代から支えたきたのがシドニーオリンピック銅メダリストの日下部基栄さんです。

日下部さんは当時、福岡県警の警察官として出場し、現在は福岡大学の監督を務めています。

中学・高校時代、全国大会に出場するものの優勝には届かなかった青野巡査長に、福岡大学への進学を勧めました。

◆福岡大学女子柔道部　日下部基栄監督
「この子は絶対に強くなる。実技面で完璧だったわけではなかったが、なにか光るものがあった」

日下部さんのもとで実力をつけ、大学4年で全国2位まで昇りつめた青野巡査長の目標はいつしか「オリンピック出場」になりました。

そんな思いを叶える道となったのが、日下部さんと同じ警察官でした。

◆女子63キロ級　青野南美巡査長
「（日下部さんに）『柔道を続けられる環境は当たり前ではないので、柔道ができる環境があるならがんばってみてもいいんじゃない？』と言ってもらってがんばってみようかなと思った」

11月1日からは日本代表の選考も兼ねた体重別の全国大会に出場します。