「トイレの中から『ママー』と叫んでた」 母親が語った“ママ友の虐待” 5歳児餓死事件 福岡地裁
暮らし
2022/06/07 20:10
2020年、福岡県篠栗町で当時5歳の男の子が餓死した事件の裁判で、母親の碇利恵被告(40)は6月7日、ママ友からの支配に加え、男の子への虐待行為についても語りました。
篠栗町の無職・碇利恵被告は2020年4月、知人の赤堀恵美子被告(49)と共謀し、当時5歳の三男・翔士郎ちゃんに十分な食事を与えず餓死させた保護責任者遺棄致死の罪に問われています。
6日、福岡地裁で開かれた初公判で、碇被告は起訴内容を認めましたが、弁護側は碇被告がいわゆるママ友だった赤堀被告によるマインドコントロール状態にあり、重い実刑にすべきでないと主張しています。
7日に行われた被告人質問で、碇被告は、親としての責任がありながらなぜ子供を救えなかったのか問われるとー
◆弁護側
「子供を守ろうと思えなかった?」
◆碇被告
「逆らわないのが子供たちを守る方法だった」
◆弁護側
「赤堀被告に逆らったらどうなる?」
◆碇被告
「私が逆らったら子供たちが怒られる」
「周りの人はみんな敵だと思ってた。母も姉も、出会う人、出会う人、みんなスパイだと言われていた」
さらに碇被告は、ママ友の赤堀被告による翔士郎ちゃんへの虐待などについても言及しました。
赤堀被告は、おなかをすかせた翔士郎ちゃんが黙って食パン5枚を食べたことに腹を立てると、碇被告に家具店で使う買い物袋を持ってこさせ、翔士郎ちゃんに対し「翔、ここに入れ」と指示。
翔士郎ちゃんが入った袋を別の家まで運び、真っ暗なトイレに閉じ込めたといいます。
◆碇被告
「トイレの中から『ママー』と声が聞こえた。ずっと『ママー』って叫んでた。私は出してあげたかった」
◆弁護側
「翔士郎ちゃんは失禁していた?」
◆碇被告
「はい」
◆弁護側
「それを見て…」
◆碇被告
「かわいそうでした」
◆弁護側
「その後どうした?」
◆碇被告
「赤堀被告が『漏らしとうけん拭いてやり』と」
「久しぶりにあの子と向き合って顔を見た。あたたかいタオルで体を上から下まで綺麗に全部拭きました」
◆弁護側
「何か言った?」
◆碇被告
「『こんなに痩せて…』と言うと『ママありがとう』と」
極限の状況下でも母親に対する感謝を忘れなかった翔士郎ちゃん。
この一連の流れに関し、検察から「病院に連れて行かないといけない認識はあったのか」と尋ねられると、碇被告は「ありました」と答えました。
裁判は、8日も検察側の被告人質問が予定されています。
篠栗町の無職・碇利恵被告は2020年4月、知人の赤堀恵美子被告(49)と共謀し、当時5歳の三男・翔士郎ちゃんに十分な食事を与えず餓死させた保護責任者遺棄致死の罪に問われています。
6日、福岡地裁で開かれた初公判で、碇被告は起訴内容を認めましたが、弁護側は碇被告がいわゆるママ友だった赤堀被告によるマインドコントロール状態にあり、重い実刑にすべきでないと主張しています。
7日に行われた被告人質問で、碇被告は、親としての責任がありながらなぜ子供を救えなかったのか問われるとー
◆弁護側
「子供を守ろうと思えなかった?」
◆碇被告
「逆らわないのが子供たちを守る方法だった」
◆弁護側
「赤堀被告に逆らったらどうなる?」
◆碇被告
「私が逆らったら子供たちが怒られる」
「周りの人はみんな敵だと思ってた。母も姉も、出会う人、出会う人、みんなスパイだと言われていた」
さらに碇被告は、ママ友の赤堀被告による翔士郎ちゃんへの虐待などについても言及しました。
赤堀被告は、おなかをすかせた翔士郎ちゃんが黙って食パン5枚を食べたことに腹を立てると、碇被告に家具店で使う買い物袋を持ってこさせ、翔士郎ちゃんに対し「翔、ここに入れ」と指示。
翔士郎ちゃんが入った袋を別の家まで運び、真っ暗なトイレに閉じ込めたといいます。
◆碇被告
「トイレの中から『ママー』と声が聞こえた。ずっと『ママー』って叫んでた。私は出してあげたかった」
◆弁護側
「翔士郎ちゃんは失禁していた?」
◆碇被告
「はい」
◆弁護側
「それを見て…」
◆碇被告
「かわいそうでした」
◆弁護側
「その後どうした?」
◆碇被告
「赤堀被告が『漏らしとうけん拭いてやり』と」
「久しぶりにあの子と向き合って顔を見た。あたたかいタオルで体を上から下まで綺麗に全部拭きました」
◆弁護側
「何か言った?」
◆碇被告
「『こんなに痩せて…』と言うと『ママありがとう』と」
極限の状況下でも母親に対する感謝を忘れなかった翔士郎ちゃん。
この一連の流れに関し、検察から「病院に連れて行かないといけない認識はあったのか」と尋ねられると、碇被告は「ありました」と答えました。
裁判は、8日も検察側の被告人質問が予定されています。
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