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死んだゾウは「ゾウヘルペスウイルス」感染か ほか3頭の健康状態に問題なし 解剖して死因調べる 市長「深く悲しみ」福岡市動物園

事件・事故

2024/09/10 18:45

ミャンマーから福岡市動物園に今年7月にやってきたアジアゾウ4頭のうち、12歳のメスのゾウが10日、死にました。

福岡市は10日午後、会見を開き、死んだゾウがゾウヘルペスウイルスのPCR検査で陽性だったことを明らかにしました。

死因は特定できておらず、解剖して調べることにしています。

市によりますと、死んだメスのゾウは9月5日に右の後ろ足を引きずる様子を見せたため、ミャンマーの獣医に相談のうえで鎮痛剤を投与しました。

その後、左の後ろ足も引きずるような様子を見せましたが、食欲などほかの健康状態に変化はなかったということです。


9月9日の朝、元気がなくなり、ゾウヘルペスウイルスのPCR検査の結果、陽性と判明したため抗ウイルス薬を複数回投与しましたが、食欲は回復せず、10日午前11時に急に意識を失い倒れこみ、まもなく死んだことが確認されました。

動物園で飼育しているほかのアジアゾウ3頭の健康状態には問題ないということです。

ミャンマーの獣医によりますとゾウヘルペスウイルスとみられる症状があるものの原因は特定できておらず、死因を調べるため解剖をすることにしています。

市によりますと、ゾウヘルペスウイルスは世界中のゾウが感染する病気で、人間には感染しませんがほとんどのゾウが潜伏感染しています。

普段は潜伏していて症状がありませんが、免疫が低下するとウィルスが増加して症状が出ることがあるということです。

福岡市の高島市長は「12歳のメスゾウが亡くなったとの一報を受け、深く悲しんでいます。つい先日、ゾウの来福をご報告し、市民の皆さんに喜んでもらったばかりでしたので、大きなショックを受けています。私も何度か動物園に足を運び、水遊びをしたり、運動場を歩き回るなど、元気に過ごしている様子を見ていましたので、今回の突然の訃報に接し、驚き、とても心を痛めています。亡くなったメスゾウが、安らかに眠られることをお祈りします」とのコメントを出しました。

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