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「とにかく息子を返してくれ」 給食のウズラの卵で小1男児が窒息死 父親がみやま市を提訴 6000万円の損害賠償求める 福岡

事件・事故

2025/06/06 18:30

福岡県みやま市の小学校で去年、1年の男子児童が給食のウズラの卵をのどに詰まらせて死亡した事故で、男児の父親は6日、みやま市を相手取り6000万円の損害賠償を求める訴えを起こしました。

◆死亡した児童の父親(6日午後)
「7歳の息子がどれほど苦しかったかと思うと、早く自分が助けてあげたかったです。とにかく息子返してくれと、生きたまま返してくれと。それだけです」

苦しい胸中を明かしたのは、愛する我が子を失った男性です。
訴状などによりますと、去年2月26日、小学1年だった男性の息子(当時7)は通っていたみやま市の小学校で、給食の「みそおでん」に入っていたウズラの卵をのどに詰まらせ、搬送先の病院で死亡しました。

訴えでは、ウズラの卵のような「丸い形状のものはのどに詰まる危険性が高い」と文部科学省の「食に関する指導」(2019年改訂版)に記載されているとした上で、新任だった担任教諭は危険性についての自覚・認識がなく、発見や救命措置が遅れたと指摘。またウズラの卵の危険性、のどに詰まらせないように注意するという指導を怠った校長には重大な過失責任がある、としています。

事故をめぐっては、調査を行っていた第三者委員会が、事故が起きた原因は「特定できなかった」と市に報告。一方、再発防止策として、のどに詰まりやすい食品を提供する場合には給食の度に教員が注意喚起を行うことなどを提言しました。市も、再発防止策をとりまとめることにしていますが、いまだに公表には至っていません。
痛ましい事故から1年3カ月。男児の父親は6日、みやま市を相手取り6000万円の損害賠償を求めて裁判を起こしました。

◆死亡した児童の父親(6日午後)
「十分納得できる説明も受けていない。ちゃんとした謝罪も受けていない。だから裁判に踏み込むことにしました。負けん気が強くて、学校に行くのが大好きで友達を大事にする息子でした。すべてにおいて納得ができない。とにかく息子を返してくれと。それだけです」

みやま市は「ご遺族の訴えを真摯に受け止めるとともに、訴状が届き次第内容を確認のうえ、適切に対応してまいります」とコメントしています。

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