3時間前
元少年に娘の命奪われた遺族 「お金ではなく償いを」「元少年の母親にも事件に向き合ってほしい」控訴審始まる 福岡高裁
事件・事故
3時間前
5年前、福岡市の商業施設で女性が殺害された事件です。
娘を奪われた母親が、損害賠償を求めた裁判の控訴審が開かれ、被害者の母親がカメラの前で胸中を明かしました。
娘を奪われた母親が、損害賠償を求めた裁判の控訴審が開かれ、被害者の母親がカメラの前で胸中を明かしました。
12日午前、福岡市内でタクシーに乗り込む女性。
5年前に殺害された娘の無念を晴らすため、裁判所へと向かいます。
◆被害女性の母親
「(娘に)『控訴審が始まるよ』と。『あなたも聞いておきなさい』と言いました。一緒についてきてくれると思っています」
5年前に殺害された娘の無念を晴らすため、裁判所へと向かいます。
◆被害女性の母親
「(娘に)『控訴審が始まるよ』と。『あなたも聞いておきなさい』と言いました。一緒についてきてくれると思っています」
2020年8月28日、福岡市の商業施設で当時15歳の元少年が、女性(当時21歳)を包丁で十数回刺し、殺害した事件。
12日の裁判を前に、被害女性の母親が取材に応じました。
◆被害女性の母親
「娘が使っていたシャンプーとかパックとか、ボディートリートメントとか、そういうのも全部とっています。もう、あの日のまま、ずっと時間が止まってしまっています。私の中では」
今なお心にぽっかりと開いた穴。
思い出されるのは、娘の無邪気な人柄です。
◆被害女性の母親
「娘の人柄が分かると言ったら、やっぱりこれですね。これも好きなんですけど、これを撮った後にこの表情。とにかく笑わせる、自分では笑わせているつもりはないんですけど、もう本当に面白い子で、天然キャラって言うんでしょうかね」
12日の裁判を前に、被害女性の母親が取材に応じました。
◆被害女性の母親
「娘が使っていたシャンプーとかパックとか、ボディートリートメントとか、そういうのも全部とっています。もう、あの日のまま、ずっと時間が止まってしまっています。私の中では」
今なお心にぽっかりと開いた穴。
思い出されるのは、娘の無邪気な人柄です。
◆被害女性の母親
「娘の人柄が分かると言ったら、やっぱりこれですね。これも好きなんですけど、これを撮った後にこの表情。とにかく笑わせる、自分では笑わせているつもりはないんですけど、もう本当に面白い子で、天然キャラって言うんでしょうかね」
事件から2年経ち始まった裁判員裁判では、元少年の特異な家庭環境が明らかに…
弁護側の話では、父親は家にあまりおらず、母親は家事と育児の能力が低かった上、家庭内では、性的虐待もあったといいます。
少年院を仮退院した際には、母親が引き取りを拒否したため、福岡県内の更生保護施設に移りました。
そして、その翌日、施設を脱走して事件を起こしたのです。
当時、裁判に出廷した元少年は、謝罪の気持ちについて問われると…
◆元少年
「謝罪というのがどういうのか分からないので特にない」
福岡地裁は、「非常に凶悪な犯行」で「人格的な未熟さや成育歴などを理由に保護処分を受けることは社会的に許容し難い」として、元少年に懲役10年以上15年以下の不定期刑を言い渡し、判決は確定しました。
弁護側の話では、父親は家にあまりおらず、母親は家事と育児の能力が低かった上、家庭内では、性的虐待もあったといいます。
少年院を仮退院した際には、母親が引き取りを拒否したため、福岡県内の更生保護施設に移りました。
そして、その翌日、施設を脱走して事件を起こしたのです。
当時、裁判に出廷した元少年は、謝罪の気持ちについて問われると…
◆元少年
「謝罪というのがどういうのか分からないので特にない」
福岡地裁は、「非常に凶悪な犯行」で「人格的な未熟さや成育歴などを理由に保護処分を受けることは社会的に許容し難い」として、元少年に懲役10年以上15年以下の不定期刑を言い渡し、判決は確定しました。
◆被害女性の母親
「私はとにかく犯人…死刑にしてもらいたかったんですよ。死刑…でもそれはできないって言って、懲役10年から15年の不定期刑、これは少年の裁判にとって一番重たい刑だって聞いたけど、受け入れることはできませんでした」
被害女性の母親ら遺族は2023年、元少年の犯罪行為と母親の監督義務違反を理由に、総額約7800万円の損害賠償を求める裁判を起こしました。
今年3月、福岡地裁は、元少年に支払いを命じた一方、元少年の母親に対しては、「更生保護施設入所中の少年が、第3者の生命に危害を加える可能性は予見できなかった」として請求を棄却しました。
◆被害女性の母親
「そんな虐待までされて育ってきて、母親の影響がないわけないじゃないですか。誰だってお母さんの影響ってみんな大きいと思うんですよ。あの子がどういう子だったのかって、母親にも分かってもらいたいです」
「元少年の母親にも事件に向き合ってほしい」
これが一貫した遺族の思いです。
◆被害女性の母親
「帰ってこないんだよね、もう。どんなに思ったってもう…凄く子供が好きな子だったんですよね。娘の友達には、結婚してお子さんいらっしゃる子とか、子供を連れてきて、仏壇に参ってくれたりとかするんですけど、娘にもそういう将来っていうのはいつかきっと来たはず。全部奪われたって。全部、全部、私たち家族の楽しみとか、全部奪われてしまったという気持ちが強いですね。これだけ思っても通じる相手じゃないかなと、そういう思いもありますよ。通じる相手じゃないよねって。お金…だけどそういう責任の代償っていうのは、やっぱりお金になりますよね。お金じゃないけど…償いっていうのは、それでしてもらいたいというのはあります」
「私はとにかく犯人…死刑にしてもらいたかったんですよ。死刑…でもそれはできないって言って、懲役10年から15年の不定期刑、これは少年の裁判にとって一番重たい刑だって聞いたけど、受け入れることはできませんでした」
被害女性の母親ら遺族は2023年、元少年の犯罪行為と母親の監督義務違反を理由に、総額約7800万円の損害賠償を求める裁判を起こしました。
今年3月、福岡地裁は、元少年に支払いを命じた一方、元少年の母親に対しては、「更生保護施設入所中の少年が、第3者の生命に危害を加える可能性は予見できなかった」として請求を棄却しました。
◆被害女性の母親
「そんな虐待までされて育ってきて、母親の影響がないわけないじゃないですか。誰だってお母さんの影響ってみんな大きいと思うんですよ。あの子がどういう子だったのかって、母親にも分かってもらいたいです」
「元少年の母親にも事件に向き合ってほしい」
これが一貫した遺族の思いです。
◆被害女性の母親
「帰ってこないんだよね、もう。どんなに思ったってもう…凄く子供が好きな子だったんですよね。娘の友達には、結婚してお子さんいらっしゃる子とか、子供を連れてきて、仏壇に参ってくれたりとかするんですけど、娘にもそういう将来っていうのはいつかきっと来たはず。全部奪われたって。全部、全部、私たち家族の楽しみとか、全部奪われてしまったという気持ちが強いですね。これだけ思っても通じる相手じゃないかなと、そういう思いもありますよ。通じる相手じゃないよねって。お金…だけどそういう責任の代償っていうのは、やっぱりお金になりますよね。お金じゃないけど…償いっていうのは、それでしてもらいたいというのはあります」
そして12日午前、被害女性の母親が裁判所へと入っていきます。
12日に始まったのは、元少年の母親に対して起こした裁判の控訴審です。
被害女性の母親は、元少年の母親に対し、監督義務違反があったとして、合わせて約5400万円の損害賠償を求めているのに対し、元少年の母親側は、請求の棄却を求めた上で「こちらの言い分は、訴訟手続きで粛々と申し上げていきます」とコメントしました。
次回は11月20日に予定されています。
12日に始まったのは、元少年の母親に対して起こした裁判の控訴審です。
被害女性の母親は、元少年の母親に対し、監督義務違反があったとして、合わせて約5400万円の損害賠償を求めているのに対し、元少年の母親側は、請求の棄却を求めた上で「こちらの言い分は、訴訟手続きで粛々と申し上げていきます」とコメントしました。
次回は11月20日に予定されています。
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