2025/06/09 12:00
「違和感がある。プロ野球を変えていきたい」長谷川勇也はなぜコーチからスタッフに転身したのか
ホークス
2025/07/24 20:00
2013年に球団記録のシーズン198安打を放ち、打率3割4分1厘で首位打者に輝いた福岡ソフトバンクホークス元外野手の長谷川勇也氏(40)。2021年限りで現役引退、翌年から打撃コーチを2年間務めた後、現在は球団データサイエンス部門でR&Dグループ・スキルコーチ(打撃)として選手たちをサポートする。コーチからの転身の理由、その真意をTNCのインタビューで明かした。
「R&D」とは「リサーチアンドディベロップメント」の略称。選手の感覚を数値化し、科学的なアプローチからパフォーマンス向上を目指してサポートする。スキルコーチは今年からR&Dグループに新設された役職で、打撃部門は明石健志、菊池拓斗の両氏も担当している。立場としてはスタッフのため試合の際にベンチ入りすることはなかったが、球団の方針で5月3日から3氏をコーチ登録。1軍のベンチには主に長谷川氏が入り、選手たちに寄り添っている。
「やっぱり選手に技術を伝えるのが一番の仕事だけど、1軍の選手は技術だけではなく精神的な部分のケアやサポートも重要」。それゆえ、選手との接し方にも気を使うという。
「こういう感覚でこうなんですけど、じゃあ今どうしたらいいですか?といった具体的な質問がきた時には、それなりに答えられるようにはしておくけど、あまり入れすぎないように気を付けています。言いたいことがあっても言わない時もいっぱいある。選手から求められて答えるにしても、僕の答えをどう受け取ってもらえるか、これを伝えたところで試合の中でどういう結果になるか、パフォーマンスを損ねないかなとか、すごい考えながら。彼のいまのコンディションだったらこれぐらいにとどめておこうかなみたいに一度考えて、選手にアドバイスするようにはしています」
2022、23年は打撃コーチ。今年はコーチ登録になったため再びユニホームに袖を通しているが、昨年はR&D担当スタッフへの転身だったため基本的にはジャージー姿だった。「ユニホームを脱ぐ」というのは周囲からみれば大きな決断だったように思えるが、全く抵抗はなかったという。
「みんなにめちゃくちゃ驚かれるんですけど、全く、何の抵抗もなかったですよね、本当に。選手をサポートするのはみんな同じだし、コーチだから手厚くサポートできるわけでもない。僕はその線引きにすごく違和感があるんです。スタッフの皆さんもね、トレーナーさんだったり、スコアラーさんだったり、選手を支えるためにめちゃくちゃ時間を費やしている。やっぱり、そういうところを変えていきたいですよね、日本のプロ野球界も。(スタッフ転身は)今後変わっていくだろうなというふうに思ったのもありますし、変わっていってほしいなという気持ちもあります」
現役時代は「打撃職人」と呼ばれ、技術を極めることに執念を燃やした。練習中も他を寄せ付けないオーラを放っていた当時を振り返り「キャラはつくってたかもしれないですね。 たぶん、結構怖い部類だったと思う」と述懐する。一方で「今思えばもうちょっとやんわりしてても良かったかなと思うけど、 そうしてきたからこそ(プロ野球選手として)15年できたのかなというのもある」ともいう。
首位打者を獲得した翌年の2014年、シーズン終盤に負った右足首の大けがは引退するまでプレーに影響した。晩年は代打で絶大な存在感を発揮。「ストレスをためるのも、ストレスを発散するのもバッティングだった」という長谷川氏は選手として、コーチとして、そしていまはスキルコーチとして、一貫して自分のやるべきことを極めようとしている。
「現役の時は自分のことだけに集中していたけど、今はとにかく全員に活躍してほしいし、全員に打ってほしい。そのためにどうすればみんなが自信を持って打席に入ったり、試合を戦っていけるかなというのを考えながらベンチに入っています。選手に対するアプローチにしても、 声のかけ方にしても、もっといい方法ないかなとか、今のこの言い方じゃ伝わらないかなとか...まだまだ勉強中です」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
TNCテレビ西日本「ももスポ」の新企画【あの鷹戦士はいま】がスタート。第1弾、長谷川勇也氏のインタビュー完全版はYoutube「ももチャンネル」で配信中です。
(聞き手・動画編集=内藤賢志郎)
「R&D」とは「リサーチアンドディベロップメント」の略称。選手の感覚を数値化し、科学的なアプローチからパフォーマンス向上を目指してサポートする。スキルコーチは今年からR&Dグループに新設された役職で、打撃部門は明石健志、菊池拓斗の両氏も担当している。立場としてはスタッフのため試合の際にベンチ入りすることはなかったが、球団の方針で5月3日から3氏をコーチ登録。1軍のベンチには主に長谷川氏が入り、選手たちに寄り添っている。
「やっぱり選手に技術を伝えるのが一番の仕事だけど、1軍の選手は技術だけではなく精神的な部分のケアやサポートも重要」。それゆえ、選手との接し方にも気を使うという。
「こういう感覚でこうなんですけど、じゃあ今どうしたらいいですか?といった具体的な質問がきた時には、それなりに答えられるようにはしておくけど、あまり入れすぎないように気を付けています。言いたいことがあっても言わない時もいっぱいある。選手から求められて答えるにしても、僕の答えをどう受け取ってもらえるか、これを伝えたところで試合の中でどういう結果になるか、パフォーマンスを損ねないかなとか、すごい考えながら。彼のいまのコンディションだったらこれぐらいにとどめておこうかなみたいに一度考えて、選手にアドバイスするようにはしています」
2022、23年は打撃コーチ。今年はコーチ登録になったため再びユニホームに袖を通しているが、昨年はR&D担当スタッフへの転身だったため基本的にはジャージー姿だった。「ユニホームを脱ぐ」というのは周囲からみれば大きな決断だったように思えるが、全く抵抗はなかったという。
「みんなにめちゃくちゃ驚かれるんですけど、全く、何の抵抗もなかったですよね、本当に。選手をサポートするのはみんな同じだし、コーチだから手厚くサポートできるわけでもない。僕はその線引きにすごく違和感があるんです。スタッフの皆さんもね、トレーナーさんだったり、スコアラーさんだったり、選手を支えるためにめちゃくちゃ時間を費やしている。やっぱり、そういうところを変えていきたいですよね、日本のプロ野球界も。(スタッフ転身は)今後変わっていくだろうなというふうに思ったのもありますし、変わっていってほしいなという気持ちもあります」
現役時代は「打撃職人」と呼ばれ、技術を極めることに執念を燃やした。練習中も他を寄せ付けないオーラを放っていた当時を振り返り「キャラはつくってたかもしれないですね。 たぶん、結構怖い部類だったと思う」と述懐する。一方で「今思えばもうちょっとやんわりしてても良かったかなと思うけど、 そうしてきたからこそ(プロ野球選手として)15年できたのかなというのもある」ともいう。
首位打者を獲得した翌年の2014年、シーズン終盤に負った右足首の大けがは引退するまでプレーに影響した。晩年は代打で絶大な存在感を発揮。「ストレスをためるのも、ストレスを発散するのもバッティングだった」という長谷川氏は選手として、コーチとして、そしていまはスキルコーチとして、一貫して自分のやるべきことを極めようとしている。
「現役の時は自分のことだけに集中していたけど、今はとにかく全員に活躍してほしいし、全員に打ってほしい。そのためにどうすればみんなが自信を持って打席に入ったり、試合を戦っていけるかなというのを考えながらベンチに入っています。選手に対するアプローチにしても、 声のかけ方にしても、もっといい方法ないかなとか、今のこの言い方じゃ伝わらないかなとか...まだまだ勉強中です」
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TNCテレビ西日本「ももスポ」の新企画【あの鷹戦士はいま】がスタート。第1弾、長谷川勇也氏のインタビュー完全版はYoutube「ももチャンネル」で配信中です。
(聞き手・動画編集=内藤賢志郎)
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