2025/01/20 15:00
史上初対談「和田毅×城島健司」実現は難しいと思っていた 番組制作ディレクターの本音
ホークス
2025/01/21 15:00
TNCテレビ西日本は特別番組「和田毅×城島健司 18.44 未来へのバッテリー」を1月21日午後7時から放送する。
22年間の現役生活に終止符を打った和田毅さんが語った自身の最高の武器、そして今の若手選手たちに対して抱く危機感とは?
福岡ソフトバンクホークスの球団フロント実質トップとして新たな一歩を踏み出した城島健司CBO(チーフ・ベースボール・オフィサー=最高野球責任者)が貫く王イズムの継承、新役職就任の真意とは?
育成制度、大型補強、日米の野球界、そしてホークスの未来…。
20年ぶりに復活する「黄金バッテリー」が初対談で本音を語る。
◇ ◇ ◇
「1月5日で調整できました」
球団広報の方から連絡が入ったのは去年12月上旬。4年ぶりにパ・リーグを制した福岡ソフトバンクホークスのハワイ優勝旅行取材に出発する数日前のことでした。
現役を引退したばかりの和田毅さんと城島健司CBOの初対談。
正直、実現するとは思っていませんでした。
理由は2つ。
スケジュール調整、そして「対談形式」のハードルの高さです。
まずはスケジュール、これが最大の難関でした。
プロ野球選手のオフは、おそらく僕らが思う以上に忙しいはずです。
球団行事はもちろん、イベント出演、さまざまな関係者との会食やゴルフ、帰省、トレーニング。そして、わずかに空いた時間に集中するメディア各社の取材。
引退直後だった和田さんには、きっと僕らには想像できないくらいのオファーが殺到していたと思います。
さらに、11月に球団に企画書を出した時、球団会長付特別アドバイザーの城島さんが新たな役職であるCBOに就任することを僕は知りませんでした。
城島CBOには、2021年に制作した番組「王イズムを受け継ぐ男たち」に出演していただいた経緯はありますが、大きな肩書きが加わった今、スケジュールを確保することは容易ではないだろうと勝手に思っていました。
そして、今回の番組を「対談形式」で提案したこと。
アナウンサーなどのMCを入れず、2人の世界観で語ってもらうことが番組最大のテーマであり、その距離感を見ている人にも楽しんでもらうことが「18.44」というタイトルに込めた思いでもありました。
この対談形式は出演者にかなり負担を強いてしまいます。
作り手は「テーマ」のみを提示し、その後は見守ることしかできません。
依頼しておきながら、私は実現の困難さを深く理解し、心のどこかで正月の予定を立て始めていました。
だからこそ、対談が決まった時にこう思ったのです。
「城島CBOと和田さんは、今この時に、互に伝えたい言葉があるのだ」と。
その言葉を多くの人に伝えるために、やるべきことをやろうと決めました。
和田さんの引退に、ひとつの時代の終わりを感じた人は多いと思います。
私もそう感じた一人です。
ダイエーと阪神が戦った2003年の日本シリーズ第7戦。中学1年だった私はその試合を、駄菓子屋に置いてあるテレビで見ていました。
所属する野球チームの練習が終わり、自転車で家に帰る途中です。
お店は酒屋とつながっていて、奥では野球好きのおじさん達が試合を見ながら角打ちを楽しんでいました。
当時は今のようなスマホもスポナビの1球速報もありません。
したがって、家に帰るまで駄菓子屋を2、3件はしごしながら試合経過を追いました。
徐々に歓喜の瞬間が近づいてくる。確かな胸のざわめきを感じながら、急いで家まで自転車のペダルを漕ぎました。
そしてギリギリ、9回に間に合ったのです。
その試合で新人ながら完投して胴上げ投手となったのが和田さん。
その和田さんをリードして、2本のアーチを描いたのが城島CBOです。
日本一の瞬間、2人が福岡ドーム(当時)のマウンドで抱き合ったシーンは忘れられません。
いまなお、僕の脳裏に焼き付いている鮮明な記憶。
だから目の前で2人があの日本シリーズ第7戦の話を始めたとき、僕は鳥肌が立つほど興奮していることをはっきりと感じました。
ダイエー時代を知る方には「当時の思い出」がよみがえるように。
すべてのホークスファンにチームの「今」と「これから」を感じてもらえるように。
それが、今回の番組制作で最も大切にしたことです。
20年ぶりの黄金バッテリー復活。
見ている方にいろいろな角度から楽しんでいただければ幸いです。
(「和田毅×城島健司 18.44 未来へのバッテリー」ディレクター・内藤賢志郎)
22年間の現役生活に終止符を打った和田毅さんが語った自身の最高の武器、そして今の若手選手たちに対して抱く危機感とは?
福岡ソフトバンクホークスの球団フロント実質トップとして新たな一歩を踏み出した城島健司CBO(チーフ・ベースボール・オフィサー=最高野球責任者)が貫く王イズムの継承、新役職就任の真意とは?
育成制度、大型補強、日米の野球界、そしてホークスの未来…。
20年ぶりに復活する「黄金バッテリー」が初対談で本音を語る。
◇ ◇ ◇
「1月5日で調整できました」
球団広報の方から連絡が入ったのは去年12月上旬。4年ぶりにパ・リーグを制した福岡ソフトバンクホークスのハワイ優勝旅行取材に出発する数日前のことでした。
現役を引退したばかりの和田毅さんと城島健司CBOの初対談。
正直、実現するとは思っていませんでした。
理由は2つ。
スケジュール調整、そして「対談形式」のハードルの高さです。
まずはスケジュール、これが最大の難関でした。
プロ野球選手のオフは、おそらく僕らが思う以上に忙しいはずです。
球団行事はもちろん、イベント出演、さまざまな関係者との会食やゴルフ、帰省、トレーニング。そして、わずかに空いた時間に集中するメディア各社の取材。
引退直後だった和田さんには、きっと僕らには想像できないくらいのオファーが殺到していたと思います。
さらに、11月に球団に企画書を出した時、球団会長付特別アドバイザーの城島さんが新たな役職であるCBOに就任することを僕は知りませんでした。
城島CBOには、2021年に制作した番組「王イズムを受け継ぐ男たち」に出演していただいた経緯はありますが、大きな肩書きが加わった今、スケジュールを確保することは容易ではないだろうと勝手に思っていました。
そして、今回の番組を「対談形式」で提案したこと。
アナウンサーなどのMCを入れず、2人の世界観で語ってもらうことが番組最大のテーマであり、その距離感を見ている人にも楽しんでもらうことが「18.44」というタイトルに込めた思いでもありました。
この対談形式は出演者にかなり負担を強いてしまいます。
作り手は「テーマ」のみを提示し、その後は見守ることしかできません。
依頼しておきながら、私は実現の困難さを深く理解し、心のどこかで正月の予定を立て始めていました。
だからこそ、対談が決まった時にこう思ったのです。
「城島CBOと和田さんは、今この時に、互に伝えたい言葉があるのだ」と。
その言葉を多くの人に伝えるために、やるべきことをやろうと決めました。
和田さんの引退に、ひとつの時代の終わりを感じた人は多いと思います。
私もそう感じた一人です。
ダイエーと阪神が戦った2003年の日本シリーズ第7戦。中学1年だった私はその試合を、駄菓子屋に置いてあるテレビで見ていました。
所属する野球チームの練習が終わり、自転車で家に帰る途中です。
お店は酒屋とつながっていて、奥では野球好きのおじさん達が試合を見ながら角打ちを楽しんでいました。
当時は今のようなスマホもスポナビの1球速報もありません。
したがって、家に帰るまで駄菓子屋を2、3件はしごしながら試合経過を追いました。
徐々に歓喜の瞬間が近づいてくる。確かな胸のざわめきを感じながら、急いで家まで自転車のペダルを漕ぎました。
そしてギリギリ、9回に間に合ったのです。
その試合で新人ながら完投して胴上げ投手となったのが和田さん。
その和田さんをリードして、2本のアーチを描いたのが城島CBOです。
日本一の瞬間、2人が福岡ドーム(当時)のマウンドで抱き合ったシーンは忘れられません。
いまなお、僕の脳裏に焼き付いている鮮明な記憶。
だから目の前で2人があの日本シリーズ第7戦の話を始めたとき、僕は鳥肌が立つほど興奮していることをはっきりと感じました。
ダイエー時代を知る方には「当時の思い出」がよみがえるように。
すべてのホークスファンにチームの「今」と「これから」を感じてもらえるように。
それが、今回の番組制作で最も大切にしたことです。
20年ぶりの黄金バッテリー復活。
見ている方にいろいろな角度から楽しんでいただければ幸いです。
(「和田毅×城島健司 18.44 未来へのバッテリー」ディレクター・内藤賢志郎)
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