2025/02/25 06:00
リーグ唯一の3割打者「ヒット3本打てる日なんかまれ」 昨年MVP近藤健介が一番欲しいタイトルは
ホークス
2025/03/02 20:00
昨年のパ・リーグMVP、ソフトバンクの近藤健介外野手(31)は投高打低の時代になぜハイレベルな結果を出し続けているのか。TNCテレビ西日本「福岡NEWSファイルCUBE」のインタビューに応じ、自身の考え方を明かした。
昨年はリーグ優勝目前の9月中旬に右足首負傷で離脱。目標の一つに掲げていた全試合出場こそ逃したものの、リーグ唯一の打率3割超(3割1分4厘)をマークして自身初の首位打者に輝き、同じく初となるリーグMVPに選ばれた。
ここ数年はハイレベルな成績を残す投手が増加している一方で、打者は全体的に数字が伸びない傾向が表れている。昨年でいえば規定投球回に到達した投手のうち、パは9位までが2点台(1点台が1人)、セは12位まで2点台(1点台が5人)だった。対照的に打者は3割超がパは近藤1人、セはオースティン(DeNA)、サンタナ(ヤクルト)の2人。両リーグを通じ日本選手は近藤だけ、パで3割打者が1人というのは史上初だった。
近藤は今年でプロ14年目。神奈川・横浜高から日本ハムに入団した2012年、プロ野球全体で3割打者は11人いた。当時と比較しての現状を「僕が(プロに)入った時とは、やっぱり(投手の)スピードにしても、負けている展開で出てくる中継ぎのピッチャーにしても、レベルは本当に上がっていると思う。エース級はこれまでのどの年代にもすごいピッチャーがいたけど、その枚数が増えてきたと感じる」と指摘する。
その上で、技術とともに重要なこととして、結果を出し続けるための考え方を強調した。
「いかに好不調の波をなくすか。1日(安打)1本、それが大事なのかな、と。3本打てる日なんかまれだし、今日3本打っておきたいなという時のピッチャーなんていない。本当に、1日1本プラス四球をイメージしていかないと厳しい。4打数あったら2回は必ず(塁に)出たい、というイメージ。それこそ3の0(3打数無安打)でも四球1個はかなりでかいと思います。そこですかね、打率を残すってことを考えれば」
近藤の考え方は自身の成績にもはっきり反映されている。これまで出塁率のタイトルを獲得したのは2019、20、23、24年の4度。このうち3度は四球数もリーグ1位で、コロナ禍の影響で短縮シーズンとなった20年もトップと3個差の3位だった。「不調で3、4試合ヒットが出ないとして、それを取り返せるピッチャーがいない。なので1日1本、そこがかなり重要だと思います」
どんな好打者でも調子の波は必ずある。その波をいかに少なくするか。昨年の開幕から調子が上がらなかった栗原陵矢は、試合後に近藤と打撃練習する中でアドバイスを求めていたといい、調子が上向いた際も、その後も近藤への感謝の思いを口にしていた。その栗原は今年、自身初の打率3割を目標に掲げている。
「クリ(栗原)に関して言えば、3割打ちたいってずっと言っているので、おまえは四球だと、2ボールからのもったいない空振りだったり、そこを見逃せるかどうかだと思うので、そういうことは言います。でもそれで長打が出るなら、そっちの方がいい。3割を最初から目指すとそういう良さもなくなってしまう。そこのさじ加減を自分で考えながらになるでしょうけど、自分の良さを消さずに3割を打ってほしいと思います」
ソフトバンクに移籍後の近藤は、2023年に本塁打、打点、出塁率、24年は首位打者と出塁率のタイトルを獲得。主要打撃3部門をすべて制覇した近藤だが、狙いたいタイトルは「出塁率ですかね。そこは何年たっても変わらない」という。
「もちろんホームランとか打点とかも欲しいけど、山川(穂高)さんとか見ると無理だなって思うので。目の前で、すげえなって思う。ちょっとかなわんなって感じ。おこがましいですね、山川さんと争いたいっていうのは」
近藤は今春のキャンプでは独自調整を許されて新設された「S組」に入り、チームに合流したのは2月15日だった。宮崎での約2週間の調整を経て、本拠地みずほペイペイドームでのオープン戦初戦となる3月4日に今季初の実戦に臨む予定だ。
昨秋負傷した右足首の状態、鹿児島・徳之島での自主トレ、すでに決まっている右翼へのコンバートなどについて近藤が語ったインタビューの様子はYoutube「ももスポチャンネル」で公開中。
(TNC「福岡NEWSファイルCUBE」3月1日放送より)
昨年はリーグ優勝目前の9月中旬に右足首負傷で離脱。目標の一つに掲げていた全試合出場こそ逃したものの、リーグ唯一の打率3割超(3割1分4厘)をマークして自身初の首位打者に輝き、同じく初となるリーグMVPに選ばれた。
ここ数年はハイレベルな成績を残す投手が増加している一方で、打者は全体的に数字が伸びない傾向が表れている。昨年でいえば規定投球回に到達した投手のうち、パは9位までが2点台(1点台が1人)、セは12位まで2点台(1点台が5人)だった。対照的に打者は3割超がパは近藤1人、セはオースティン(DeNA)、サンタナ(ヤクルト)の2人。両リーグを通じ日本選手は近藤だけ、パで3割打者が1人というのは史上初だった。
近藤は今年でプロ14年目。神奈川・横浜高から日本ハムに入団した2012年、プロ野球全体で3割打者は11人いた。当時と比較しての現状を「僕が(プロに)入った時とは、やっぱり(投手の)スピードにしても、負けている展開で出てくる中継ぎのピッチャーにしても、レベルは本当に上がっていると思う。エース級はこれまでのどの年代にもすごいピッチャーがいたけど、その枚数が増えてきたと感じる」と指摘する。
その上で、技術とともに重要なこととして、結果を出し続けるための考え方を強調した。
「いかに好不調の波をなくすか。1日(安打)1本、それが大事なのかな、と。3本打てる日なんかまれだし、今日3本打っておきたいなという時のピッチャーなんていない。本当に、1日1本プラス四球をイメージしていかないと厳しい。4打数あったら2回は必ず(塁に)出たい、というイメージ。それこそ3の0(3打数無安打)でも四球1個はかなりでかいと思います。そこですかね、打率を残すってことを考えれば」
近藤の考え方は自身の成績にもはっきり反映されている。これまで出塁率のタイトルを獲得したのは2019、20、23、24年の4度。このうち3度は四球数もリーグ1位で、コロナ禍の影響で短縮シーズンとなった20年もトップと3個差の3位だった。「不調で3、4試合ヒットが出ないとして、それを取り返せるピッチャーがいない。なので1日1本、そこがかなり重要だと思います」
どんな好打者でも調子の波は必ずある。その波をいかに少なくするか。昨年の開幕から調子が上がらなかった栗原陵矢は、試合後に近藤と打撃練習する中でアドバイスを求めていたといい、調子が上向いた際も、その後も近藤への感謝の思いを口にしていた。その栗原は今年、自身初の打率3割を目標に掲げている。
「クリ(栗原)に関して言えば、3割打ちたいってずっと言っているので、おまえは四球だと、2ボールからのもったいない空振りだったり、そこを見逃せるかどうかだと思うので、そういうことは言います。でもそれで長打が出るなら、そっちの方がいい。3割を最初から目指すとそういう良さもなくなってしまう。そこのさじ加減を自分で考えながらになるでしょうけど、自分の良さを消さずに3割を打ってほしいと思います」
ソフトバンクに移籍後の近藤は、2023年に本塁打、打点、出塁率、24年は首位打者と出塁率のタイトルを獲得。主要打撃3部門をすべて制覇した近藤だが、狙いたいタイトルは「出塁率ですかね。そこは何年たっても変わらない」という。
「もちろんホームランとか打点とかも欲しいけど、山川(穂高)さんとか見ると無理だなって思うので。目の前で、すげえなって思う。ちょっとかなわんなって感じ。おこがましいですね、山川さんと争いたいっていうのは」
近藤は今春のキャンプでは独自調整を許されて新設された「S組」に入り、チームに合流したのは2月15日だった。宮崎での約2週間の調整を経て、本拠地みずほペイペイドームでのオープン戦初戦となる3月4日に今季初の実戦に臨む予定だ。
昨秋負傷した右足首の状態、鹿児島・徳之島での自主トレ、すでに決まっている右翼へのコンバートなどについて近藤が語ったインタビューの様子はYoutube「ももスポチャンネル」で公開中。
(TNC「福岡NEWSファイルCUBE」3月1日放送より)
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