大任町長選挙　買収容疑で逮捕の男を送検　“投票の報酬3万円”は否認　町長はコメントせず　福岡

大任町長選をめぐり、特定候補への投票の報酬として、知人に現金を渡した疑いで逮捕された男が、19日に送検されました。

男は容疑を否認しているということです。

◆記者リポート（福岡県警本部前）
「午後1時前です。長藤容疑者を乗せた車両が出てきました」

19日午後に送検された福岡県大任町の土木建築会社社長・長藤優太容疑者（29）は、3月の大任町長選挙で、特定の候補者への投票の報酬として知人2人に現金3万円をそれぞれ渡したとして公職選挙法の買収の疑いが持たれています。



警察は、投票後に車内で現金を渡したとみていますが、捜査関係者によりますと長藤容疑者は、2人に投票を依頼し、投票所まで車で送迎したことは認めている一方、報酬については否認しているということです。

大任町長選では、現職だった永原譲二町長（71）が6期目の当選を果たしていて、後援会関係者によると、長藤容疑者は永原町長の支援者の1人でした。

警察は、長藤容疑者が他の有権者にも報酬を渡した疑いがあるとみて捜査を進めています。



大任町役場によると、永原町長は19日、体調不良で午前中に公務を切り上げていて、支援者の逮捕について現在までにコメントはしていません。