1. HOME
  2. 北九州・旦過市場“2度の大火”から4年 70年以上続く老舗が下した閉店の決断 再整備で揺れ動く商店主の思い 新ビルに未来託す店も 福岡

北九州・旦過市場“2度の大火”から4年 70年以上続く老舗が下した閉店の決断 再整備で揺れ動く商店主の思い 新ビルに未来託す店も 福岡

事件・事故

2時間前

福岡県北九州市の旦過市場を襲った1回目の大規模火災から4月19日で4年となりました。

再整備が進む市場で商店主たちはそれぞれの節目を迎えようとしています。
2022年4月19日、旦過市場の一角からあがった火の手。

火は瞬く間に燃え広がり、古い木造の店舗が密集した市場を飲み込みました。

鎮火まで3日近くを要した火災では42の店舗が焼損し、被災した一帯には黒い焼け跡が残りました。
さらにその4ヶ月後にも…。

◆記者リポート(2022年8月)
「いま旦過市場付近で再び火災が起きています。前回燃え方が激しかった新旦過横町です」
同じ年の8月10日、市場は2度目の大火に見舞われました。

被災した店舗は2度の火災であわせて87軒にのぼり、移転や廃業を余儀なくされた店も少なくありませんでした。
2度の火災を経験した旦過市場では安心・安全な市場を目指して、老朽化対策とそばを流れる神嶽川の浸水対策と合わせた市の再整備事業が進んでいます。

◆記者リポート
「旦過市場で現在建設が進んでいるのが4階建ての商業施設です。1階に市場の商店が軒をつらねます」
再整備の要となるのが4階建ての新たな商業施設です。

1階部分に市場の商店など約40店舗が入り、2階は飲食フロア、3~4階と屋上は駐車場になる予定です。

市は現在、2階から上のフロアを運営する民間の事業者を公募していて、年度内の開業を目指しています。
「次の100年」に向けて進む市場の再整備ですが、火災から4年を経た商店主たちの思いはさまざまです。

Q.1回目の火災から4年
◆戸根食肉 松田角二さん
「もうそんななるかね」

Q.あっという間?
「もう忘れてしもうちょうよ。終わりよこれで。来年の3月で」

旦過市場で70年以上続いてきた精肉店「戸根精肉」は新しい商業施設に入らず、来年の3月で閉店することを決めています。
◆戸根食肉 松田角二さん
「『向こう(商業施設)入って営業したらいいじゃないか』とか言われても、そうはいかんよね。もうやっぱ年よ。(新しい商業施設に)どんどん来てもらって、いま以上ににぎやかになることを期待しとるよ」

得意客も多い老舗ですが、長年商ってきた旦過への思いは次の世代に託しました。
一方で…。

◆フルーツショップ八木 八木和子さん
「おばちゃんたちも(再整備に)ずっと反対してきたけどね、もうしょうがないよ。(お客が)増えると思うよ。増えること期待しないと、マイナスに考えてもしょうがない」

再整備に伴って仮設店舗に移った青果店は、悩んだ末に新しい商業施設に入ることを決断しました。

この先も営業を続けながら、事業の行方を一番近くで見守るつもりです。
◆フルーツショップ八木 八木和子さん
「どんなんができるか、ちゃんと見届けてからだと思ってる。『旦過』という名前をやっぱり大事にしたい。頑張るからね、応援してください」

旦過市場を見舞った大規模火災から丸4年。

安全と安心を目指す再整備事業が進むなか、商店主たちはそれぞれの決断を胸に「大きな節目」を迎えようとしています。

あなたにおすすめ

  1. HOME
  2. 北九州・旦過市場“2度の大火”から4年 70年以上続く老舗が下した閉店の決断 再整備で揺れ動く商店主の思い 新ビルに未来託す店も 福岡