2022/07/12 16:45
少年「クズはクズのまま変われない」 福岡の商業施設で女性刺殺 第2回公判(2) 福岡地裁
暮らし
2022/07/07 18:33
2020年、福岡市の商業施設で起きた女性刺殺事件の裁判員裁判で、殺人などの罪に問われている当時15歳の少年が、更生の意思について聞かれ「クズはクズのまま変われない」と答えました。
殺人などの罪に問われているのは17歳の少年です。
起訴状などによりますと、少年(当時15)は2020年8月、福岡市の商業施設1階の女子トイレ内で、買い物に訪れていた面識のない女性(21)を包丁で刺し殺害するなどした罪に問われています。
7日に福岡地裁で開かれた裁判員裁判は、6日と同様に少年の姿が見えないようついたてが設けられ、少年に対する被告人質問が行われました。
午前中に始まった弁護側の質問に続き、午後からは検察側などの質問が行われ、少年は女性トイレで犯行に至った経緯などについて詳しく語りました。
****************************
<検察側の質問 ~女性殺害の状況について~>
検察側の冒頭陳述によると、街を徘徊しながら「性行為がしたい」と考えたとされる少年は、事件現場となった商業施設内の店舗で包丁二本を万引きします。
◆検察側
「被害者と友人は女性トイレへ後ろからついていった?」
◆少年
「はい」
◆検察側
「2人に性的な行為をしたかった?」
◆少年
「そういう気持ちもあったかもしれないが、詳しくは覚えていない」
◆検察側
「トイレの個室から女性が出てきた?どちらの女性?」
◆少年
「被害者の女性」
◆検察側
「あなたはどうした?」
◆少年
「包丁を慌てて向けましたね」
◆検察側
「(包丁は)長いほう?短いほう?」
◆少年
「短いほう」
その後、少年が向けた短い包丁を被害者の女性もつかんだままもみ合いになり、短い包丁が床に落ちたといいます。
そしてー。
◆少年
「(女性を)ずっと押さえるのが無理だったので、とっさに刺した」
◆検察側
「刺したのはどの包丁?」
◆少年
「(自分の)腰に差していた長い包丁」
◆検察側
「どこを刺した?」
◆少年
「はっきり覚えていないが背中の後ろへん」
◆検察側
「何回刺した?」
◆少年
「はっきり覚えていない。何回も刺しているように思う」
◆検察側
「傷は腰、首、顔?」
◆少年
「刺していたと思う」
◆検察側
「刺している中で女性は?」
◆少年
「血が上っていてあまり覚えていない」
****************************
<被害者側弁護士からの質問>
続いて被害者側の代理人の弁護士が質問に立ちました。
◆弁護士
「あなたがこの事件に向き合っていると思えない。変われないからですか?」
◆少年
「人間クズはクズのまま変われないと思う」
◆弁護士
「更生したい?」
◆少年
「できないと思う」
◆弁護士
「なぜ?」
◆少年
「人はそんなに変われないと思う」
*********************************
<裁判長からの質問>
◆裁判長
「あなたの大切な人が殺されたらどうする?」
◆少年
「すぐ仕返しに行きますね」
◆裁判長
「自分の大切な人が殺された遺族には何か言わないといけないんじゃないですか?」
◆少年
「それとこれとは別なので、特に思わない」
◆裁判長
「きのうの(裁判で)ソーシャルワーカーの調書で『少年ならやるだろうと思っていた』とあったが、どう思った?」
◆少年
「よく分かっているなと思った」
◆裁判長
「家庭裁判所の審判で『1人くらい死んでも構わない』と言った理由は?」
◆少年
「それほど他人の死に、あまり興味がなかった」
少年は事件後、被害女性の遺族に宛てて2回、謝罪文を書いたといいますが、送ってはいませんでした。
この謝罪文について裁判長はー。
◆裁判長
「遺族への手紙は本心?」
◆少年
「…本心ではなかった」
◆裁判長
「なぜ手紙を書いた?」
◆少年
「そうした方がいいかなと思って書いた。形として謝罪文を残した方がいいと思って書いた」
********************************
裁判は、8日に検察側と弁護側の証人尋問が行われます。
殺人などの罪に問われているのは17歳の少年です。
起訴状などによりますと、少年(当時15)は2020年8月、福岡市の商業施設1階の女子トイレ内で、買い物に訪れていた面識のない女性(21)を包丁で刺し殺害するなどした罪に問われています。
7日に福岡地裁で開かれた裁判員裁判は、6日と同様に少年の姿が見えないようついたてが設けられ、少年に対する被告人質問が行われました。
午前中に始まった弁護側の質問に続き、午後からは検察側などの質問が行われ、少年は女性トイレで犯行に至った経緯などについて詳しく語りました。
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<検察側の質問 ~女性殺害の状況について~>
検察側の冒頭陳述によると、街を徘徊しながら「性行為がしたい」と考えたとされる少年は、事件現場となった商業施設内の店舗で包丁二本を万引きします。
◆検察側
「被害者と友人は女性トイレへ後ろからついていった?」
◆少年
「はい」
◆検察側
「2人に性的な行為をしたかった?」
◆少年
「そういう気持ちもあったかもしれないが、詳しくは覚えていない」
◆検察側
「トイレの個室から女性が出てきた?どちらの女性?」
◆少年
「被害者の女性」
◆検察側
「あなたはどうした?」
◆少年
「包丁を慌てて向けましたね」
◆検察側
「(包丁は)長いほう?短いほう?」
◆少年
「短いほう」
その後、少年が向けた短い包丁を被害者の女性もつかんだままもみ合いになり、短い包丁が床に落ちたといいます。
そしてー。
◆少年
「(女性を)ずっと押さえるのが無理だったので、とっさに刺した」
◆検察側
「刺したのはどの包丁?」
◆少年
「(自分の)腰に差していた長い包丁」
◆検察側
「どこを刺した?」
◆少年
「はっきり覚えていないが背中の後ろへん」
◆検察側
「何回刺した?」
◆少年
「はっきり覚えていない。何回も刺しているように思う」
◆検察側
「傷は腰、首、顔?」
◆少年
「刺していたと思う」
◆検察側
「刺している中で女性は?」
◆少年
「血が上っていてあまり覚えていない」
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<被害者側弁護士からの質問>
続いて被害者側の代理人の弁護士が質問に立ちました。
◆弁護士
「あなたがこの事件に向き合っていると思えない。変われないからですか?」
◆少年
「人間クズはクズのまま変われないと思う」
◆弁護士
「更生したい?」
◆少年
「できないと思う」
◆弁護士
「なぜ?」
◆少年
「人はそんなに変われないと思う」
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<裁判長からの質問>
◆裁判長
「あなたの大切な人が殺されたらどうする?」
◆少年
「すぐ仕返しに行きますね」
◆裁判長
「自分の大切な人が殺された遺族には何か言わないといけないんじゃないですか?」
◆少年
「それとこれとは別なので、特に思わない」
◆裁判長
「きのうの(裁判で)ソーシャルワーカーの調書で『少年ならやるだろうと思っていた』とあったが、どう思った?」
◆少年
「よく分かっているなと思った」
◆裁判長
「家庭裁判所の審判で『1人くらい死んでも構わない』と言った理由は?」
◆少年
「それほど他人の死に、あまり興味がなかった」
少年は事件後、被害女性の遺族に宛てて2回、謝罪文を書いたといいますが、送ってはいませんでした。
この謝罪文について裁判長はー。
◆裁判長
「遺族への手紙は本心?」
◆少年
「…本心ではなかった」
◆裁判長
「なぜ手紙を書いた?」
◆少年
「そうした方がいいかなと思って書いた。形として謝罪文を残した方がいいと思って書いた」
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裁判は、8日に検察側と弁護側の証人尋問が行われます。
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