2022/12/21 17:10
福岡「硫黄臭い」騒動 300キロ離れた「桜島」噴火が原因か 九大教授が見解示す
暮らし
2022/12/22 18:58
21日午前、福岡市を中心に沸き起こった異臭騒動。
なぜ硫黄の臭いが街中で広がったのかー
その原因は、福岡から300キロ以上離れた鹿児島・桜島にあったとみられています。
Q.硫黄の匂い
◆福岡市在住の女性
「あっ!確かにしました!」
Q.いつごろ?
◆福岡市在住の女性
「外に出た時ですね。ドブみたいな匂い」
◆福岡市在住の男性
「家出た瞬間、硫黄っぽい匂いがしたって感じでしたね。近くで下水の処理か何かしてるのかなと」
21日、福岡県全域で起こった謎の異臭騒動ー。
福岡市消防局には、21日午前7時頃から、中央区や南区などから「硫黄臭い」という通報が相次ぎました。
消防が現場に急行してガス検知などを行いましたが、異常は確認されず。
この硫黄臭さはSNS上でも話題にー。
◆ツイッターより
「福岡市内硫黄の臭いが立ちこめている、なんだこりゃ」
「まさか温泉湧いた?」
福岡市環境局の大気観測データによると、市内の各所で通常よりも高濃度の「二酸化硫黄」を観測。
福岡市中央区の春吉に至っては、21日午前9時の段階で通常時の23倍となりました。
「身体には影響が無い」とは言うものの、一体何が原因なのか。
21日の時点では判然としませんでした。
しかし、大気環境に詳しい九州大学の竹村俊彦教授によって、1つの見解が示されました。
◆九州大学 竹村俊彦 教授
「桜島からの火山ガスが流れてきたと考えるのが、今のところ最も可能性のある原因」
鹿児島県のシンボルで、日本でも最も活発な活火山の1つとされている桜島。
福岡から約300キロ、遠く離れたこの桜島周辺の二酸化硫黄の影響を受けた可能性が非常に大きいと竹村教授は考えています。
◆九州大学 竹村俊彦 教授
「桜島とかその他火山の平均的な(二酸化硫黄の)量を計算してシミュレーションを行っているんですよね」
これは竹村教授がシミュレーションした二酸化硫黄の観測データ。
異臭騒動が起きる前日の午後、桜島の噴火により鹿児島周辺は二酸化硫黄濃度が高いことを示す赤色に染まっています。
その後、濃度が高くなった大気は風に乗って時間の経過とともに北上。
そして、まさに異臭騒動が起きた21日の午前9時には福岡県一帯を包み込む形になったのです。
しかし、大気が北上する際、熊本や宮崎ではなぜ騒動にならなかったのかー
そこには、もう一つの要素が加わっていました。
◆九州大学 竹村俊彦 教授
「九州北部に飛来したタイミングで雨が降り始めた」
水に溶けやすい二酸化硫黄が雨によって福岡や佐賀に臭いを漂わせたことが考えられるそうです。
◆九州大学 竹村俊彦 教授
「度々起こることではないので、珍しいことですよ」
『噴火』『風』『雨』3つの要素が複雑に絡んで起きた可能性が高い今回の異臭騒動。
福岡県保健環境研究所も、竹村教授と同様の見解を示しています。
22日、県内全域の二酸化硫黄濃度は平常時で推移していて、異臭騒動にはひとまずの決着がついたと言えそうです。
なぜ硫黄の臭いが街中で広がったのかー
その原因は、福岡から300キロ以上離れた鹿児島・桜島にあったとみられています。
Q.硫黄の匂い
◆福岡市在住の女性
「あっ!確かにしました!」
Q.いつごろ?
◆福岡市在住の女性
「外に出た時ですね。ドブみたいな匂い」
◆福岡市在住の男性
「家出た瞬間、硫黄っぽい匂いがしたって感じでしたね。近くで下水の処理か何かしてるのかなと」
21日、福岡県全域で起こった謎の異臭騒動ー。
福岡市消防局には、21日午前7時頃から、中央区や南区などから「硫黄臭い」という通報が相次ぎました。
消防が現場に急行してガス検知などを行いましたが、異常は確認されず。
この硫黄臭さはSNS上でも話題にー。
◆ツイッターより
「福岡市内硫黄の臭いが立ちこめている、なんだこりゃ」
「まさか温泉湧いた?」
福岡市環境局の大気観測データによると、市内の各所で通常よりも高濃度の「二酸化硫黄」を観測。
福岡市中央区の春吉に至っては、21日午前9時の段階で通常時の23倍となりました。
「身体には影響が無い」とは言うものの、一体何が原因なのか。
21日の時点では判然としませんでした。
しかし、大気環境に詳しい九州大学の竹村俊彦教授によって、1つの見解が示されました。
◆九州大学 竹村俊彦 教授
「桜島からの火山ガスが流れてきたと考えるのが、今のところ最も可能性のある原因」
鹿児島県のシンボルで、日本でも最も活発な活火山の1つとされている桜島。
福岡から約300キロ、遠く離れたこの桜島周辺の二酸化硫黄の影響を受けた可能性が非常に大きいと竹村教授は考えています。
◆九州大学 竹村俊彦 教授
「桜島とかその他火山の平均的な(二酸化硫黄の)量を計算してシミュレーションを行っているんですよね」
これは竹村教授がシミュレーションした二酸化硫黄の観測データ。
異臭騒動が起きる前日の午後、桜島の噴火により鹿児島周辺は二酸化硫黄濃度が高いことを示す赤色に染まっています。
その後、濃度が高くなった大気は風に乗って時間の経過とともに北上。
そして、まさに異臭騒動が起きた21日の午前9時には福岡県一帯を包み込む形になったのです。
しかし、大気が北上する際、熊本や宮崎ではなぜ騒動にならなかったのかー
そこには、もう一つの要素が加わっていました。
◆九州大学 竹村俊彦 教授
「九州北部に飛来したタイミングで雨が降り始めた」
水に溶けやすい二酸化硫黄が雨によって福岡や佐賀に臭いを漂わせたことが考えられるそうです。
◆九州大学 竹村俊彦 教授
「度々起こることではないので、珍しいことですよ」
『噴火』『風』『雨』3つの要素が複雑に絡んで起きた可能性が高い今回の異臭騒動。
福岡県保健環境研究所も、竹村教授と同様の見解を示しています。
22日、県内全域の二酸化硫黄濃度は平常時で推移していて、異臭騒動にはひとまずの決着がついたと言えそうです。
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