参院選2025
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【参院選】白熱する福岡選挙区の中盤情勢 改選3議席を激しく争う現職・新人13人 混戦模様に

政治・行政

参院選

3時間前

7月20日に投開票が行われる参議院議員選挙。

週末からの福岡選挙区は、大物の来援でまさに「オールスター状態」となりました。

その背景にあるのは、台風の目とも称される新人候補の台頭です。

FNNがこの週末に行った調査やこれまでの取材をもとにした中盤情勢もあわせてお伝えします。




▼国民 新人 川元健一 氏
「お疲れ様でした」
「暑いですね、もう…30分、街頭演説するともう、クタクタです」

国民民主党から立候補した新人の川元健一さん(45)です。

◆国民 新人 川元健一 氏
「僕、ソニーに長く勤めたんですけど、これ分かります?」

◆記者
「アイボっぽいな、と…」

◆国民 新人 川元健一 氏
「さすがですね。これ初代アイボで」

県内屈指の進学校、久留米大附設高校から一橋大学に進み、ソニーに就職。

その後、創業したばかりのベンチャー企業に移り、事業開発などに携わりました。

家族を東京に残し、地元福岡に戻った川元さんが狙うのが「指定席の奪取」です。



改選定数3の福岡選挙区は2016年以降、自民、それに旧民進党からの立憲、公明が3つの議席を分け合っていて、4番手との票差も大きかったことから3党の「指定席」と称されてきました。



そこに、6月の都議選でも躍進した党への追い風に乗った国民の川元さんが、「待った」をかけているのです。

◆国民 新人 川元健一 氏
「やはり変化を起こすということは、今大事だと思っているんですよね。私の海外でのビジネス経験とか、ベンチャー企業の経験っていうのは、産業を支える、産業創出に絶対生かせると思っています」



そしてもう1人、台風の目となっているのが…。

◆参政党 新人 中田優子 氏
「私は政治経験もございません。ただの普通の母親です」

自らを「普通の母親」と表現する、参政党の新人、中田優子さん(35)です。

◆参政党 新人 中田優子 氏
「(身に着けるシャツは)だいたい3日だいだい(色)で、白挟んで、みたいな。ちょっとこう雰囲気も変えて…見る側も、自分も」

20歳で長男を出産し、シングルマザーに。

現在は、不動産会社で働きながら、毎日早朝に起きて、高校1年生の息子の弁当を作っていると言います。

コロナワクチンの安全性に疑問を持ったことをきっかけに参政党の党員となり、周囲の後押しを受けて、出馬を決意しました。

Q.元々、人前に出るのは得意?
◆参政党 新人 中田優子 氏
「全く出てないです。『あんなに昔、おとなしかったのに』とかすごい言われる」



そうした周囲からの声をよそに、参政党は支持率が急上昇。

7月上旬に共同通信が行った世論調査では、比例の投票先として一躍、野党のトップに浮上したのです。



◆参政党 新人 中田優子 氏
「(参政党の勢いは)ぶっちゃけ、想定外です。かなり心づもりも状況も変わっております」

5年前にできたばかりの参政党の強みを聞いてみると…。

◆参政党 新人 中田優子 氏
「一般国民のみんなで作った党なので、我々が思っている考えを政策にしっかりと反映していける」



一方、新人2人の勢いに、遅れをとっていると強い危機感を抱いているのが2期目を目指す公明党の現職、下野六太さん(61)です。

◆公明 現職 下野六太 氏
「もう全く様相は違うと思う。最後は僅差の戦いになるんじゃないかなと。ずっと危機感を持って、だけど最後に必ず逆転をする」

北九州市出身の下野さんは、約30年間、中学校の体育教師を勤め、水泳やマット運動などで独自の指導法を確立、本を出版するなど話題を呼びました。

この日の下野さんの活動には…。

◆生徒
「下野六太の教え子でございます。きょうは一緒に自転車で回っております。みなさんありがとうございます」

◆公明 現職 下野六太 氏
「教え子、2人とも。春日東の教え子と春日南の教え子。一生懸命応援をしてくれる」

当時の教え子たちと地域を回り、支持を訴えました。



◆公明 現職 下野六太 氏
「厳しいのは私の力不足ですから、最後の最後までお訴えをして、頑張っていきたい。人生をかけた戦いですね」



トレードマークの青いジャケット姿でボールを指先で回すのは、3期目を目指す立憲民主党の現職、野田国義さん(67)。

うどんを食べるだけの動画が3万回再生を超えるなど、公示前からSNSでの発信にも力を入れてきました。

◆立憲 現職 野田国義 氏
「私はご承知の通り、八女郡広川町の専業農家の長男でございます。食料安保をしっかりと唱えないと、日本は本当にだめになりますよ。ぜひとも皆さんと一緒に政権交代を実現しようではありませんか」



弱冠34歳で八女市長となり、当時、全国最年少市長として「八女のクリントン」と脚光を浴びた野田さん。

32年に及ぶ政治家人生の集大成と位置付ける今回の選挙ですが、陣営の危機感も強く、支援団体の連合も組織を挙げての選挙戦を展開しています。

Q.これまでの選挙とは違う危機感は?
◆立憲 現職 野田国義 氏
「いやいやもう全くね、その通りで、何が起こるか分からないのが選挙。しっかり引き締めていきたい」



◆自民 現職 松山政司 氏
「我が党は、今衆議院が少数与党という状況にありながらも、政府と一体となってさまざまな政策を今日まで進めてまいりました」

前回の選挙で2位の候補に18万票以上の差を付ける58万票あまりを獲得し、圧勝した自民党の現職、松山政司さん(66)。

5期目を目指す今回は、60万票を目標に掲げ、周囲からは盤石との声も聞かれていましたが、ここにきて不安要素も…。

◆自民 現職 松山政司 氏
「この国が誤りない方向にしっかり前に進めていくためにも、全力でこれから8日間、私も頑張ってまいりますので」

能登半島地震を巡る自民党議員の問題発言もあり、党への逆風が強まりを見せています。



得意の組織戦で、票固めに奔走していますが、党の参院幹事長という立場から、地元を離れて、他の候補の応援にも時間を割いている苦しい実情もあります。

◆自民 現職 松山政司 氏
「ポピュリズム的な、まさに耳ざわりのいいような政策を掲げるところにこの国の政治を任せるわけにはまいりません。この選挙は極めて重要な戦いであります」



福岡選挙区には、このほかご覧の8人が立候補していて、7月20日の投開票に向け激しい選挙戦が展開されています。

福岡選挙区の中盤情勢

それでは、参院選福岡選挙区の中盤情勢をお伝えします。

FNNがこの週末に行った電話調査の結果に、取材も加味して分析しました。

福岡選挙区ではまず、自民党の松山政司さんが先行しています。

そして、立憲民主党の野田国義さん、参政党の中田優子さん、国民民主党の川元健一さん、公明党の下野六太さん、この4人は接戦で激しく競り合っています。

一方、れいわの沖園理恵さん、保守党の森健太郎さんは伸び悩み、苦戦しています。

また、維新の伊藤博文さん、共産党の山口湧人さん、社民党の那須敬子さんは厳しい戦いとなっています。

そして、諸派の冨永正博さん、村上成俊さん、古川あおいさんは浸透していません。

ただし、調査の時点で投票の態度を決めていない有権者も多いため今後、情勢が大きく変わる可能性もあります。
7月20日に投開票が行われる参議院議員選挙。

週末からの福岡選挙区は、大物の来援でまさに「オールスター状態」となりました。

その背景にあるのは、台風の目とも称される新人候補の台頭です。

FNNがこの週末に行った調査やこれまでの取材をもとにした中盤情勢もあわせてお伝えします。

▼国民 新人 川元健一 氏
「お疲れ様でした」
「暑いですね、もう…30分、街頭演説するともう、クタクタです」

国民民主党から立候補した新人の川元健一さん(45)です。

◆国民 新人 川元健一 氏
「僕、ソニーに長く勤めたんですけど、これ分かります?」

◆記者
「アイボっぽいな、と…」

◆国民 新人 川元健一 氏
「さすがですね。これ初代アイボで」

県内屈指の進学校、久留米大附設高校から一橋大学に進み、ソニーに就職。

その後、創業したばかりのベンチャー企業に移り、事業開発などに携わりました。

家族を東京に残し、地元福岡に戻った川元さんが狙うのが「指定席の奪取」です。
改選定数3の福岡選挙区は2016年以降、自民、それに旧民進党からの立憲、公明が3つの議席を分け合っていて、4番手との票差も大きかったことから3党の「指定席」と称されてきました。
そこに、6月の都議選でも躍進した党への追い風に乗った国民の川元さんが、「待った」をかけているのです。

◆国民 新人 川元健一 氏
「やはり変化を起こすということは、今大事だと思っているんですよね。私の海外でのビジネス経験とか、ベンチャー企業の経験っていうのは、産業を支える、産業創出に絶対生かせると思っています」
そしてもう1人、台風の目となっているのが…。

◆参政党 新人 中田優子 氏
「私は政治経験もございません。ただの普通の母親です」

自らを「普通の母親」と表現する、参政党の新人、中田優子さん(35)です。

◆参政党 新人 中田優子 氏
「(身に着けるシャツは)だいたい3日だいだい(色)で、白挟んで、みたいな。ちょっとこう雰囲気も変えて…見る側も、自分も」

20歳で長男を出産し、シングルマザーに。

現在は、不動産会社で働きながら、毎日早朝に起きて、高校1年生の息子の弁当を作っていると言います。

コロナワクチンの安全性に疑問を持ったことをきっかけに参政党の党員となり、周囲の後押しを受けて、出馬を決意しました。

Q.元々、人前に出るのは得意?
◆参政党 新人 中田優子 氏
「全く出てないです。『あんなに昔、おとなしかったのに』とかすごい言われる」
そうした周囲からの声をよそに、参政党は支持率が急上昇。

7月上旬に共同通信が行った世論調査では、比例の投票先として一躍、野党のトップに浮上したのです。
◆参政党 新人 中田優子 氏
「(参政党の勢いは)ぶっちゃけ、想定外です。かなり心づもりも状況も変わっております」

5年前にできたばかりの参政党の強みを聞いてみると…。

◆参政党 新人 中田優子 氏
「一般国民のみんなで作った党なので、我々が思っている考えを政策にしっかりと反映していける」
一方、新人2人の勢いに、遅れをとっていると強い危機感を抱いているのが2期目を目指す公明党の現職、下野六太さん(61)です。

◆公明 現職 下野六太 氏
「もう全く様相は違うと思う。最後は僅差の戦いになるんじゃないかなと。ずっと危機感を持って、だけど最後に必ず逆転をする」

北九州市出身の下野さんは、約30年間、中学校の体育教師を勤め、水泳やマット運動などで独自の指導法を確立、本を出版するなど話題を呼びました。

この日の下野さんの活動には…。

◆生徒
「下野六太の教え子でございます。きょうは一緒に自転車で回っております。みなさんありがとうございます」

◆公明 現職 下野六太 氏
「教え子、2人とも。春日東の教え子と春日南の教え子。一生懸命応援をしてくれる」

当時の教え子たちと地域を回り、支持を訴えました。
◆公明 現職 下野六太 氏
「厳しいのは私の力不足ですから、最後の最後までお訴えをして、頑張っていきたい。人生をかけた戦いですね」
トレードマークの青いジャケット姿でボールを指先で回すのは、3期目を目指す立憲民主党の現職、野田国義さん(67)。

うどんを食べるだけの動画が3万回再生を超えるなど、公示前からSNSでの発信にも力を入れてきました。

◆立憲 現職 野田国義 氏
「私はご承知の通り、八女郡広川町の専業農家の長男でございます。食料安保をしっかりと唱えないと、日本は本当にだめになりますよ。ぜひとも皆さんと一緒に政権交代を実現しようではありませんか」
弱冠34歳で八女市長となり、当時、全国最年少市長として「八女のクリントン」と脚光を浴びた野田さん。

32年に及ぶ政治家人生の集大成と位置付ける今回の選挙ですが、陣営の危機感も強く、支援団体の連合も組織を挙げての選挙戦を展開しています。

Q.これまでの選挙とは違う危機感は?
◆立憲 現職 野田国義 氏
「いやいやもう全くね、その通りで、何が起こるか分からないのが選挙。しっかり引き締めていきたい」
◆自民 現職 松山政司 氏
「我が党は、今衆議院が少数与党という状況にありながらも、政府と一体となってさまざまな政策を今日まで進めてまいりました」

前回の選挙で2位の候補に18万票以上の差を付ける58万票あまりを獲得し、圧勝した自民党の現職、松山政司さん(66)。

5期目を目指す今回は、60万票を目標に掲げ、周囲からは盤石との声も聞かれていましたが、ここにきて不安要素も…。

◆自民 現職 松山政司 氏
「この国が誤りない方向にしっかり前に進めていくためにも、全力でこれから8日間、私も頑張ってまいりますので」

能登半島地震を巡る自民党議員の問題発言もあり、党への逆風が強まりを見せています。
得意の組織戦で、票固めに奔走していますが、党の参院幹事長という立場から、地元を離れて、他の候補の応援にも時間を割いている苦しい実情もあります。

◆自民 現職 松山政司 氏
「ポピュリズム的な、まさに耳ざわりのいいような政策を掲げるところにこの国の政治を任せるわけにはまいりません。この選挙は極めて重要な戦いであります」
福岡選挙区には、このほかご覧の8人が立候補していて、7月20日の投開票に向け激しい選挙戦が展開されています。

福岡選挙区の中盤情勢

それでは、参院選福岡選挙区の中盤情勢をお伝えします。

FNNがこの週末に行った電話調査の結果に、取材も加味して分析しました。

福岡選挙区ではまず、自民党の松山政司さんが先行しています。

そして、立憲民主党の野田国義さん、参政党の中田優子さん、国民民主党の川元健一さん、公明党の下野六太さん、この4人は接戦で激しく競り合っています。

一方、れいわの沖園理恵さん、保守党の森健太郎さんは伸び悩み、苦戦しています。

また、維新の伊藤博文さん、共産党の山口湧人さん、社民党の那須敬子さんは厳しい戦いとなっています。

そして、諸派の冨永正博さん、村上成俊さん、古川あおいさんは浸透していません。

ただし、調査の時点で投票の態度を決めていない有権者も多いため今後、情勢が大きく変わる可能性もあります。

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