2025/03/26 18:15
福岡で3年ぶり確認 全国で「はしか」感染者が急増も…ワクチン不足が懸念 インフルエンザ“10倍の感染力” 予防接種2回で“96%発症せず”
暮らし
2025/03/26 17:00
福岡市内で3年ぶりに感染が確認された「はしか」についてです。
感染から身を守る手段として有効なワクチンを巡っていまある問題がー
福岡の現状を取材しました。
感染から身を守る手段として有効なワクチンを巡っていまある問題がー
福岡の現状を取材しました。
いま、全国で急増している「はしか」の感染者。
ついに福岡県内でも25日、今年の初の感染者が発表されました。
感染したのは福岡市内在住の30代の男性。
3月16日に発熱し、その後、体に発疹の症状も現れたことなどから検査をした結果、24日「はしか」に感染していることがわかりました。
男性に海外渡航歴はなく、詳しい感染経路は分かっていません。
全国各地ではしかの感染確認が相次いでいて、ことしはすでに30人以上の感染者が報告されています。
ついに福岡県内でも25日、今年の初の感染者が発表されました。
感染したのは福岡市内在住の30代の男性。
3月16日に発熱し、その後、体に発疹の症状も現れたことなどから検査をした結果、24日「はしか」に感染していることがわかりました。
男性に海外渡航歴はなく、詳しい感染経路は分かっていません。
全国各地ではしかの感染確認が相次いでいて、ことしはすでに30人以上の感染者が報告されています。
改めて「はしか」はどのような病気なのか?
福岡市城南区にある小児科を訪ねました。
◆しんどう小児科 進藤静生院長
「小さいお子さんの場合は命に関わるような、特に予防接種をしていないお子さんの場合は発熱、場合によっては痙攣を起こしたり、脳炎や脳症、非常にまれですが15年後10年後には知能が落ちていく合併症がある病気」
福岡市城南区にある小児科を訪ねました。
◆しんどう小児科 進藤静生院長
「小さいお子さんの場合は命に関わるような、特に予防接種をしていないお子さんの場合は発熱、場合によっては痙攣を起こしたり、脳炎や脳症、非常にまれですが15年後10年後には知能が落ちていく合併症がある病気」
感染すると発熱やせき、鼻水といった風邪のような症状が2日~4日続いたあと、39度以上の高熱や発疹が出るとされ、脳炎などの合併症を引き起こすおそれもあるといいます。
さらに、はしかの最大の特徴が「極めて強い感染力」です。
接触感染や飛沫感染だけでなく、空気感染でも起きるため、はしかの感染力はインフルエンザの10倍と言われています。
さらに、はしかの最大の特徴が「極めて強い感染力」です。
接触感染や飛沫感染だけでなく、空気感染でも起きるため、はしかの感染力はインフルエンザの10倍と言われています。
では、どのように「はしか」から身を守ればよいのでしょうか。
◆しんどう小児科 進藤静生院長
「予防策というのは予防接種をすること以外ない。(予防接種を)2回すると、約96%の確率で免疫がつく」
はしかは「1歳」と「小学校入学前の1年」の2回のワクチン接種で95%以上の確率で感染を防ぐことができると言われています。
◆しんどう小児科 進藤静生院長
「予防策というのは予防接種をすること以外ない。(予防接種を)2回すると、約96%の確率で免疫がつく」
はしかは「1歳」と「小学校入学前の1年」の2回のワクチン接種で95%以上の確率で感染を防ぐことができると言われています。
しかし、ワクチンの接種歴について街で聞いてみるとー
◆70代
「予防接種とかワクチンとか全然覚えていない」
◆15歳
「受けたかな?」
◆保護者
「受けている」
◆15歳
「受けてるそうです」
◆20代
「覚えていないです。たぶん受けたかなとは思うんですけど、全然記憶にない」
◆70代
「予防接種とかワクチンとか全然覚えていない」
◆15歳
「受けたかな?」
◆保護者
「受けている」
◆15歳
「受けてるそうです」
◆20代
「覚えていないです。たぶん受けたかなとは思うんですけど、全然記憶にない」
医師はワクチンを接種しているか分からない場合には、母子手帳の確認や抗体検査をした上で、必要であればワクチン接種をすることを勧めています。
ただ、そのワクチンをめぐってもいま、ある懸念があります。
別の小児科では「ワクチンの入手」に頭を抱えていました。
◆せき小児科・アレルギー科クリニック 関真人院長
「2月末くらいから、うちのクリニックは入荷が滞っている状態。一時的にネット上からの予約は中断して、電話で直接受けるようにしている」
このクリニックの在庫は3月25日時点でもわずか数個で、次に発注しても入荷できるかどうかが分からず、スムーズに予約が取れない状況だといいます。
ワクチン不足の原因は製造メーカーの「出荷停止」。
国内では3社が製造していますが、去年11月、このうち1社が、予防効果が十分ではないワクチンの可能性があるとして出荷を停止したのです。
◆せき小児科・アレルギー科クリニック 関真人院長
「ワクチンを打つ人が少なくなると集団としての免疫が落ちるので、海外から散発的に感染した人が入ってきて、広く流行することが懸念される」
「はしか」の感染報告が相次ぐ中、1日も早いワクチンの安定供給が待たれます。
ただ、そのワクチンをめぐってもいま、ある懸念があります。
別の小児科では「ワクチンの入手」に頭を抱えていました。
◆せき小児科・アレルギー科クリニック 関真人院長
「2月末くらいから、うちのクリニックは入荷が滞っている状態。一時的にネット上からの予約は中断して、電話で直接受けるようにしている」
このクリニックの在庫は3月25日時点でもわずか数個で、次に発注しても入荷できるかどうかが分からず、スムーズに予約が取れない状況だといいます。
ワクチン不足の原因は製造メーカーの「出荷停止」。
国内では3社が製造していますが、去年11月、このうち1社が、予防効果が十分ではないワクチンの可能性があるとして出荷を停止したのです。
◆せき小児科・アレルギー科クリニック 関真人院長
「ワクチンを打つ人が少なくなると集団としての免疫が落ちるので、海外から散発的に感染した人が入ってきて、広く流行することが懸念される」
「はしか」の感染報告が相次ぐ中、1日も早いワクチンの安定供給が待たれます。
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